横浜市の中央部に位置し、丘陵地帯が多くを占める保土ケ谷区。市内でも高齢化が顕著な地域で、住民の健康を長年支えてきたのが横浜市保土ケ谷区医師会だ。「坂道が多くて高齢者が通院しづらい事情もあり、ますます在宅医療の必要性が高まる地域です」と浅井俊弥会長。実際、市と協働で注力する「保土ケ谷区在宅医療相談室」には、多くの相談が寄せられるという。
同会の活発な活動を支えるのが、会員同士はもちろん、病院、行政、地域ケアプラザなどとの強固な連携だ。顔が見える関係だからこそ、積極的に関わることができ、患者をかかりつけ医から病院に紹介したり、退院後の患者を逆紹介したりするのも迅速だ。
最近では、糖尿病・心不全・摂食嚥下・緩和ケアの4領域で、啓発活動に力を入れる同会。区民・多職種・医師向けの各講演会を実施し、発症予防や知識の周知に力を注ぐ。
「例えば糖尿病を放置すれば合併症を発症しやすく、医療費の負担増加にもつながります。そこで歯科医師や薬剤師、管理栄養士などとも連携して、正しい知識の普及を進めています」
また、幼児健診や就学時健診に加え、保育園医を会員の医師たちが担っている。園長向けに、子どもの疾患に関するセミナーも行うそうだ。今後も各方面との密接な連携をもとに、多様な活動を推進していく。
「地域の方には、病気のことを理解するためにもかかりつけ医とうまく付き合っていただきたいです」




