夏になると川が子どもたちでにぎわう、自然豊かな東久留米市。一方で大型ショッピングモールがあるなど、利便性の高さから街は活気にあふれている。しかし医療面はというと、市内に中核となる病院が少ない。「周辺自治体の大きな総合病院との連携が市民の健康を支えるためには欠かせません」と話すのは、東久留米市医師会の熊野雄一会長だ。近隣地域の医師会や病院の医師たちと顔の見える交流を続けている。
東京都では2番目に会員数が少ない小さな医師会である同会だが、取り組みは幅広い。例えば、1歳児を対象とした、おたふく風邪の予防接種の一部助成や、通院が難しい高齢者に対して24時間在宅での医療環境を整えるためのシステムの推進などだ。また、休日診療所の開設、妊産婦や幼い子を持つ親が気軽にメールで相談できる「子育てメール」の導入など積極的に活動をしている。
さらに、平時の取り組みだけでなく、大規模災害時の医療体制構築にも力を入れている。医師会、歯科医師会、薬剤師会、柔道整復師会から成る「四師会」が協力して取り組むなど、多職種連携も同会の強みの一つだ。玉石混交な情報がまん延する中で、正しい医療情報の取得に役立ててほしいと医師会独自のラジオ番組を持つなど、ユニークな活動も行っている。
「東久留米市には、歴々の医師の背を見て育ち、今も一生懸命診療に取り組む医師がたくさんおります。まずは信頼できるかかりつけ医をこの地域で見つけてほしいですね」


