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府中市

府中市医師会

府中市医師会会長インタビュー

小林 哲也会長

(府中クリニック)

1986年東京医科大学卒業。基幹病院で研鑽を積んだ後、府中クリニックの院長として地域に根差して診療を行う。2024年府中市医師会会長に就任。小学生の頃から府中市に暮らし、恩のあるこの地のために医療を通じて地域貢献に努める。リフレッシュ方法は犬の散歩。

心不全予防検診など独自の事業を展開
積極的な活動で質の高い医療体制を維持

江戸時代に宿場町として栄え、明治以降は郡役所が置かれるなど、多摩地域の中心として歴史的役割を担ってきた府中市。現在は、東京都立多摩総合医療センター、東京都立小児総合医療センター、東京都立神経病院などが市内に所在し、高い医療水準を維持する多摩エリアの医療拠点となっている。そうしたエリアで創設以来50年以上、地域の健康を支えてきたのが府中市医師会だ。「質の高い医療体制を保ち続けるために毎年一つテーマを決めて事業を推進しています」と小林哲也会長は話す。

令和5年度のテーマであった「心不全対策」としてスタートさせた「府中市心不全予防検診」は、これまで75歳が対象だったが、令和8年度より65歳も実施できるように内容を拡充。

他に、地域の学校医を同会の医師が務め、子どもの健やかな成長を見守っている。「単に病気を治療するだけではなく、予防医療に取り組むことで、子どもたちが安心して成長できる地域にしていきたいですね」と小林会長。高齢者人口の増加に伴い必要性が高まる「在宅医療」に関しても、行政や多職種と連携して仕組みづくりを進めていく。

また、府中市保健センター内に開設された休日・夜間診療所は、同会の医師が担当。休日は9時から16時まで(11時半~13時を除く)、夜間は毎日19時半から22時まで診療を受けつけ、市民への途切れない医療の提供をめざしている。
「府中市や近隣地域とも連携を取り、市民の皆さんに安心してかかれる医療を届けるべく尽力していきます」

地域の健康を支える活動

近隣地域と連携を取りながら
災害医療対策に取り組む

大規模災害を想定した医療訓練

大規模災害が起きた際にもスムーズな医療を提供できるよう、同会では2025年11月に東京都立多摩・小児総合医療センターにて「緊急医療救護所運営訓練」を実施した。関係機関とともに、特に混乱が予想される被災後3日間を想定して訓練を行ったが、今後は府中市だけでなく、国立市や国分寺市など近隣地域の医師会とも密に連携した体制の構築も模索していきたいと考えている。

心不全の増加に備えた検診事業
近隣地域でも実施が広がる

府中市心不全予防検診

高齢化に伴い心不全患者の増加が予想される「心不全パンデミック」に備え、市に要請して心不全予防検診を実施している。検診対象者に心不全マーカーの異常などが見つかった場合は、専門的な検査へとつなげているそうだ。また、近隣地域においても同様の心不全予防検診の実施が広がっている。

特定健診に検査項目を追加
腎不全の早期発見につなぐ

慢性腎臓病連携パス

心不全対策の次の事業として、市内外の病院と連携して推進しているのが慢性腎臓病対策。これまで特定健診の項目になかったeGFRや尿潜血の検査を追加し、早期発見に尽力。医師会会員に対しては近年登場した新しい薬の普及を啓発し、腎臓病から透析治療へと進む患者を減らせるように努めている。

最終更新日:2026/09/16