人口約628万人の千葉県は高齢化率こそ全国で8番目の低さだが、高齢者人口の増加率は全国的に見ても非常に高く、近々75歳以上の後期高齢者が100万人を超えると予想されている。一方、県内の医師や看護師の数は増加傾向にあるものの、依然として全国平均を大きく下回る状況だ。千葉県医師会の入江康文会長は「限られた医療資源の中で、増大する医療ニーズに的確に対応していくことが求められており、地域医療の最前線ではかかりつけ医を中心に組織されている医師会の役割がますます重要になると考えています」と語る。
また、県内の市町村では子ども医療費助成の対象年代の拡大が相次いでおり、同会でも引き続き子育て世代へのサポートに力を入れていくという。
「子ども医療費の助成は過剰受診を招くという指摘があることも承知していますが、医師会としては、現在までに不適切な受診は生じておらず、継続すべきという見解です」
同会では、保護者の不安解消や救急医療機関の患者集中を防ぐ目的で、看護協会の協力を得ながら小児救急電話相談事業も実施。看護師らが相談に応じ、必要に応じて待機している小児科医師につなぐ仕組みを構築している。
「多くの利用者からの声に応え、相談時間の延長も検討中です。社会の未来を担う子どもたちの命と健康を守ることは、われわれ医師のみならず、すべての大人の責務です。これからも全力で取り組んでいきたいと思います」


