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千葉県

知事インタビュー

熊谷俊人知事
熊谷俊人知事
熊谷 俊人
知事

首都圏にありながら、海と山に囲まれた自然豊かな県。成田空港や人気のテーマパーク、アウトレットモールなどもあり、観光で訪れる人も多い。近年、子育て世帯の移住が増えており、人口は620万人を超える。

確かなエビデンスをベースに
子どもたちに最善の未来を

全国で困難を抱える子どもの増加が社会問題となっています。

今、誰にも「助けて」と言えない子どもが増えています。「声なきSOS」を確実に拾えるようにしていかなければなりません。平成31年に県内で痛ましい虐待死亡事件が起きてから、二度と同じようなことを繰り返してはいけないと県で議論を重ねてきました。令和2年には「千葉県子どもを虐待から守る基本計画」を策定し、その後、印西市と松戸市に児童相談所の新設を決定。中核市である柏市・船橋市が独自に設置する児童相談所と併せて4カ所増えます。虐待を受けた子どもの保護だけでなく、不安や困り事を抱えた家庭をフォローするため、児童相談所の相談機能を強化しつつ、市町村の「子ども家庭総合支援拠点」などとの連携も強めているところです。
保護者が病気や失業などトラブルを抱えている際は、一時的に子どもを保護すべき場合もあります。保護された子どもを家庭で愛情深く育てる「里親」や「ファミリーホーム」の普及にも注力していきたいと考えています。

子どもをチームでケア
教育環境の整備を進める

教育にかける思いをお聞かせください。

一人の子どもを担任の先生だけでなく、多様な先生・スタッフがチームで対応する。それが理想的な学校の形だと思います。国では少人数学級を推進していますが、県では独自に専科講師を増員しました。授業内容が充実するのはもちろんですが、子どもを見守る目が増えることで教員のスキルアップや負担感の軽減にもつながるでしょう。また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを増やし、メンタルについても相談できる体制を作る「チーム学校」としてスタッフを充実させていくことが大事だと思っています。一方で、県立高校5校には「居場所カフェ」を設置。学校でも家庭でもない第三の居場所で、楽しくおしゃべりして、くつろぐ中で、周りの大人たちが子どもからのSOSに気がつくことを期待しています。
キャリア教育にも力を入れています。社会に出るために必要な教育ですが、刻一刻と変わりゆく社会状況の中、未来を見据えて、最前線の社会の動きを子どもたちに見てもらうことが大切だと思っています。千葉県のさまざまな企業とつながりのある知事部局と教育委員会が連携して、県内に本社を置く大手メーカーや企業に協力してもらっています。子どもが、より具体的に自分の未来を思い描くことができるきっかけになればいいですね。
学力の向上に向けた施策も進めていますが、教育に関することは、有識者や専門家を交えて、常にロジカルに考え、確かなエビデンスのある部分に予算を投じていきたいと考えています。

子育て世代の県民へメッセージをお願いします。

千葉は、都内に通勤しながらも、自然の中で子育てをしたいという想いがかなえられる県です。海や里山など、家族で楽しめるスポットも多く、旬の野菜や新鮮な海産物も味わうことができます。観光で訪れていただくのも良いですが、実際に暮らすことで魅力がさらに実感できると思います。

(2022年8月時点の情報です)

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