各方面へのアクセスも良く、若いファミリー層も増加傾向にある荒川区。「子育て世帯が安心して暮らせるよう、小児医療の充実を図っています」と話すのは荒川区医師会の太田誠一郎会長。例えば、同会が運営する「荒川区医師会こどもクリニック」は、夜間など子どもの急な体調不良時に頼れる親子の味方だ。さらに成人のがん検診にも力を入れ、これまでの胃がん内視鏡検査に加え、今後は肺がんや乳がんなどさらに多くの検診に対応できるよう体制を整えている。
下町である荒川区には、数世代にわたって暮らす人も多い。超高齢社会において荒川区は東京23区内でも高齢化率が高い地域で、在宅医療の充実は大きな課題となっている。「当会内だけでなく、各分野との連携が大切です」と太田会長。同区歯科医師会・薬剤師会との連携をはじめ、会員らが行う多職種連携の勉強会を積極的に支援するなど、医療や福祉の専門家同士の情報共有・協働を重視している。
多職種が協力しやすい体制づくりに役立っているのが、会長が以前から注目しているICTだ。在宅医療を受ける患者の状況を専用SNSで共有したり、ツールを通じて診療科の枠を超えたコミュニケーションを図ったりと、ICTを活用し医療DXを推進している。
「医療や福祉に関わる人たちがしっかり協力し信頼関係を築けるよう、ICTを積極的に活用し尽力しています。それが医療の精度向上や地域の皆さんの『安心』につながれば何よりです」




