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尼崎市
平成30年に再建された尼崎城をはじめ、人情や情熱にあふれる「ジョーのある町」として活性化が進んでいる尼崎市。中核市に指定されており、近年は住みたいまちとしても全国的に注目が集まっている。
市長インタビュー


- 稲村 和美
- 市長
1972年生まれ。神戸大学法学部在学中に阪神淡路大震災を経験し、避難所でのボランティア活動でまちの復興を見つめる中で、政治に興味を持つようになる。2010年の尼崎市長選挙にて、女性市長としては当時最年少で当選を果たす。現在は3期目。
工夫を凝らした健康づくり・教育で
一人ひとりの個性が花開くまちへ
稲村市長が考える、尼崎市の魅力について教えてください。
尼崎市はまち全体がコンパクトで、買い物や通院も徒歩や自転車で済む場合が多く、利便性の良さを感じる方が多いようです。特に私が好きだと思うのは、人間関係の中に昔ながらの温かみが残っているところ。人情味もまた、暮らしやすさの要素につながっているのではないでしょうか。現在は「ひと咲き まち咲き あまがさき」をキャッチフレーズに、尼崎市に関わるすべての人が生き生きと活動できるような、魅力あふれるまちづくりを進めています。
市民の健康づくりに向けた取り組みについてお聞かせください。
当市では「対処よりも予防」を合言葉に多様な事業を展開しており、中でも健診に焦点を当てた「ヘルスアップ尼崎戦略事業」に注力しています。実は尼崎市は、人工透析を利用されている方の割合が高い現状も。将来の健康を左右する生活習慣は、日々の努力によって変えていかなければなりませんが、意識して行動に移すのは簡単なことではありません。そのため、市民の皆さまに健康に興味を持ってもらい、自覚症状がないうちから生活習慣の改善に努めてもらう取り組みを推進しています。例えば、年齢や性別に応じた健診プランを発信する「健診すずめ通信」や、11歳と14歳の子どもを対象とした「尼っこ健診」を考案。楽しく取り組んでいただきたいとの想いから、健診や健康講座を受けるとポイントがたまる「尼崎市未来いまカラダポイント」とも連携しています。ポイントは商品と交換できるため、ぜひ活用していただきたいと思います。
豊かな未来につなげる
市民参加型の新しい市政
子育て支援の取り組みについてはいかがですか?
さまざまな課題や困難を抱える親子に寄り添い、福祉・保健・教育の3つの視点からサポートを行う「子どもの育ち支援センター“いくしあ”」を令和元年に設立しました。ここでは、育児や不登校、発達障害といった悩みに対して、継続的な支援を行っています。子どもとのコミュニケーションの取り方や対人関係に悩む家庭は多く、誰もが気軽に相談できる場所にしていきたいという願いを込めました。教育面においても、ドリルを解く従来の学習に加えて、積極的に物事に取り組む主体性やリーダーシップ、時に必要な忍耐力を育むことを重視し、「学びと育ち研究所」を設置。各分野の研究者を迎えて、学力向上や社会性を伸ばすための研究を行っています。子どもたちが自分らしさや人間力を養い、尼崎市から未来に向けて羽ばたいてくれるとうれしいですね。
市民へのメッセージをお願いします。
数年前は工業都市という印象が強かった当市ですが、近年は環境に優しいまち・住みたいまちとして注目を集めています。市外にお住まいの方にも「尼崎の輪」に参加していただくことで、まちの魅力を知っていただきたいですね。さらに、市民の皆さまから「住んで良かった」と思ってもらえるよう、今後も未来を見据えた市政に挑戦していきます。
(2020年11月時点の情報です)