人口約23万人を擁する上尾市は東西に広く、医療圏もJ R高崎線を境に東西に分かれる。上尾市医師会の今村惠一郎会長は、「横長の医療圏であっても市民の健康に影響がないよう隣接医師会との積極的な連携や勉強会などによる交流、地域を各ブロックに分けての健診・検診事業など工夫をしています」と話し、市民の健康維持に努めている。また、令和2年より非公開型医療介護専門SNSを用いて、医師や看護師、ケアマネジャーなどのコミュニティーグループ「あげお地域MCS」を構築。患者ごとにグループを作成し、経過を投稿するなど、主に訪問診療で利用している。
「多職種で情報共有ができ、患者さんに重ねて確認することが減ってケアの時間に充てられるようになりました。今後も多彩な活用を考えたいです」
同会では平成元年に上尾市医師会上尾看護専門学校を開校。後進育成にも尽力する。「近年は上尾出身の学生が増えました。防災訓練や高齢者世帯への訪問などを通して看護を学び、地域に貢献する人材にすべく指導しています」と会長。
上尾市は都心へのアクセスが良いこともあり、近隣や東京方面で医療を受ける人も多い。しかし、病気の早期発見のきっかけとなる検診は自治体からの補助などもある地元で受けてほしいと今村会長は願う。
「がん検診など、市と連携して各種検診事業に注力しています。市外で医療を受けている方も、検診は地元で受け健康を維持していただきたいです」


