代々にわたり長く住む人や高齢者が多い一方で、近年では学生や若いファミリー層からの注目を集めている足立区。大学病院を中心に、50を超える個人病院と各地域のクリニックがそれぞれの役割を果たし、幅広い年代の健康を守っている。そのまとめ役となるのが足立区医師会だ。「行政と連携し、健診や予防接種の普及に取り組んでいます」と有野亨会長は話す。
「当会ではこれまでも年代に応じた健診・検診を実施してきましたが、今後は各種がん検診により一層の力を入れたいと考えています。また、麻疹・風疹、インフルエンザ、帯状疱疹など、多くの方が負担なくワクチン接種を受けられる仕組みも以前より整っており、新型コロナウイルス感染症が流行した際もスムーズにPCR検査やワクチン接種を行うことができました」
また同会では、会員の小児科の医師を中心に小児救急の受け入れ、休日診療や平日夜間診療のほか、月に1回土曜に開催される予防接種相談、喘息児水泳教室への医師派遣など幅広く活動。休日応急診療所を区内に4施設設けているのは、23区中で3番目に面積が大きい足立区ならではの工夫だ。地域の高齢化にも目を向け、会員に向けて在宅医療の勉強会などを催している。
「今後の課題は災害対策。川に囲まれた足立区にとって、地震や水害への備えは不可欠です。全地域をフォローできるよう、区内を4つのエリアに分け、行政や警察署・消防署と連携しながら対策強化を進めています」


