ドクターズファイル特集 産前産後の手厚いケアが魅力!出産以外にも大いに活用できる助産所について詳しく知りたい!| 病院・医者を探すならドクターズ・ファイル

(公開日2017年2月7日)

出産において、母親の産む力と赤ちゃんの生まれる力を最大限に尊重してくれる助産所。アットホームな雰囲気のほか、助産師のこまやかで力強いサポートに魅力を感じる人は少なくありません。一般には出産施設としてのイメージが強い助産所ですが、産前産後ケアの拠点として、地域の親子をさまざまな形でサポートしていることを知っていますか? 核家族化などにより一人で育児を抱え込みがちな母親に手を差し伸べる存在として、あらためて助産所に注目が集まっています。具体的な役割については意外と知られていないことも多い助産所。特徴や活用するメリットについて探ってみましょう。

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助産所とは

助産師が管理する9床以下の施設のこと。妊婦健診や新生児の保健指導のほか、正常分娩であれば助産師が医師の指示を必要とせずに分娩介助ができるのが特徴です。分娩を取り扱う助産所には嘱託医師および連携医療機関が定められています。

助産師とは

分娩介助のほか、妊婦の食事・運動の指導といった健康管理、出産後の体調管理、母乳指導など、妊娠前から出産、育児に至るまで、母子の健康を守るための幅広いサポートを行うのが助産師です。日本で助産師免許を取得できるのは女性のみで、助産師国家試験と看護師国家試験に合格することが条件。自治体による新生児訪問といった地域に密着した活動や、思春期から成人期に対する性教育などにおいても重要な役割を果たしています。

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出産施設としての助産所

出産施設を探す際、総合病院やクリニックのほか、選択肢の一つに挙げられるのが助産所です。助産所での出産を経験した人は、次回の出産でも助産所を選ぶことが多いそう。助産所での出産にはどのような特徴があるのでしょうか?

助産所で出産できるのはどんな人?

助産所で出産できるのは、母親自身に合併症などがなく、妊娠中の経過に大きな異常がない人に限られています。骨盤位(逆子)や多胎(双子や三つ子など)でないこと、帝王切開の経験がないこと、胎盤の位置に問題がないことなども条件で、不妊治療による妊娠や35歳以上の高齢出産で初産の場合などは相談の上、受け入れ可能な助産所もあります。出産を希望する場合は、まずは各助産所に問い合わせをしてみましょう。

助産所イメージ

病院における出産との違いは?

医師がいないため、陣痛促進剤の投与や帝王切開、会陰切開、吸引分娩といった医療行為は行われず、高齢出産や多胎、切迫流産や早産などを伴う出産も扱えません。そこで万が一の事態に備え、必ず嘱託医師や連携医療機関との連携体制を取ることになっています。また、病院では分娩台での出産が基本ですが、助産所では自由な姿勢での出産が可能です。

助産所イメージ02
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助産所で出産するメリットは?

リラックス&集中して出産に臨む環境づくりができる

アットホームな空間で自然な形での出産が可能

  • 家庭的で温かな雰囲気の中、リラックスして出産に臨める
  • 布団や畳の上などで、立つ、しゃがむ、寝転ぶなど、自由な姿勢での分娩が可能
  • 自然に備わった力のみで出産するため、「『自分が産んだ』という実感を得られやすい」といった声も
  • 陣痛のコントロールから分娩まですべてを担当してくれるのが女性の助産師

その家族にとってベストな形を優先してもらえる

  • 夫や子どものほか、親なども一緒に妊婦健診を受けられる施設が多く、出産前から家族全体で赤ちゃんを迎える気持ちが育まれる
  • 夫はもちろん、本人が望めば子どもや自分の姉妹などが出産に立ち会うことも可能で、家族皆で赤ちゃんの誕生の瞬間を分かち合える
  • 子どもが宿泊可能な施設も多く、上の子の預け先が見つからない場合でも安心
  • 画一的でなく、その家族がどうしたいかという希望をできる限り優先してくれる

助産師の手厚いサポートが受けられる

  • 妊娠中は出産に向けた健康な体づくりが重視されるため、食事や生活習慣の指導が丁寧
  • ベッド数が9床以下のため、一組の親子に対して助産師による手厚いサポートが行われる
  • 妊婦健診時から信頼関係ができている助産師に担当してもらえるため、困ったときやサポートが必要なときに声をかけやすい
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産前産後ケア拠点としての助産所

産後、十分に体が回復していない中で、頻回な授乳・ミルクの準備、泣き止まない赤ちゃんの抱っこ、おむつ替えなど目まぐるしい日々が始まります。赤ちゃんのお世話で睡眠時間が満足に確保できない中、洗濯や炊事などの家事で無理をしてしまい、体調を崩してしまう人や精神的に不安定になってしまう人も。そんな一番大変な時期の母親をサポートしてくれるのが助産所での産後ケアです。産前も含め、具体的にはどのようなケアが受けられるのでしょうか?

一人ひとりの心と体に寄り添った産前産後ケアが魅力

  • 助産所での出産の有無にかかわらず、誰でも参加可能な産前産後クラスが充実
    (例:両親学級、マタニティヨガ、アロマトリートメント、ベビーマッサージ、骨盤ケア、バランスボールエクササイズ、ランチ会) 
  • 助産師と長期的に関わることで信頼関係を築けるため、悩みなどが相談しやすい
産前産後ケアイメージ

日帰りでの産後ケアのほか、産褥入院を行う施設も

産褥入院(産後入院)とは
母体が回復するまでの産後3週間、いわゆる「床上げ」の期間は横になり安静にすることが理想とされています。けれど赤ちゃんや上の子のお世話でゆっくり体を休めることが難しい現状も。そんな産後の一番大変な時期を乗り越えるために入院することが産褥入院です。総合病院やクリニックで出産した後、その足で助産所に産褥入院をする人も。夫や実家のサポートが得られない人や持病などがあり睡眠時間を確保しなければならない人などにも多く利用されています。
  • 助産師が24時間常駐しているため協力体制は万全
  • 母乳育児に対するケア・サポートが充実している
  • 食事の用意から片付けまで行ってもらえるのでゆっくり赤ちゃんのお世話に専念できる
  • 産後に最適な栄養バランスやカロリーを考慮した手作りの食事などが提供される
  • 必要に応じて助産師が赤ちゃんを預かってくれるので、心身を休めることを優先できる
  • 授乳や抱っこ、沐浴の仕方などをじっくり学べるので育児が初めてでも安心
  • 国が産前産後ケア事業を推進していることから、産褥入院に助成をする自治体も増えており、1~3割の自己負担で利用できる場合も

妊娠中から産後まで、長期にわたり心と体に寄り添ったサポートが行われる助産所。出産施設としてだけではなく、産前産後ケアの拠点として、地域の親子が集う仲間づくりの場にもなっています。出産施設を検討する際、また産前産後の過ごし方を考える際の参考になさってくださいね。

監修

  • 公益社団法人東京都助産師会 財務理事・地区理事
  • 横塚 夏奈先生監修

大阪大学医学部保健学科卒業(看護学専攻)、同大学大学院医学系研究科修了(保健学専攻)。5人の子どもの出産、育児をしながら総合病院の産婦人科病棟、産婦人科クリニック、助産所、看護大学などに勤務。2012年6月より(公財)東京都助産師会館が開設する「八千代助産院おとわバース」の院長を務める。

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