ドクターズファイル特集 ちがいを知っておけばいざというときに安心。使い分けよう!「病院」と「クリニック」頼れるドクター「病院特集」連動企画| 病院・医者を探すならドクターズ・ファイル

「総合病院」や「クリニック」はそれぞれ地域の中での役割が違い、私たち患者が医療機関を判断し使い分ける必要があります。いざというときに適切な判断ができるよう、それぞれの役割や使い分けるポイントを知っておきましょう。

頼れる総合病院を紹介

東京都

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地域包括ケアシステムの中の医療

地域で実現をめざす健康で自分らしい暮らし

「地域包括ケアシステム」とは、各自治体が住まい・医療・介護・予防・生活支援の5つの要素を一体的に提供する仕組みのこと。私たちが慣れ親しんだ地域でいかに「健康で自分らしい暮らし」を送り続けられるか、その鍵を握っています。例えば、住居は生活の重要な基盤ですが、いくら快適な住まいがあっても、身体的・社会的・経済的に困難な状況では、生活自体が成り立ちません。そこで自治会やNPOが生活支援サービスを提供。認知症や要介護状態を予防する活動も行っています。
では、地域包括ケアシステムにおける医療の役割とは? 突然のけがや病気に対する専門的な治療、入院に伴うケアだけではありません。糖尿病や高血圧など慢性的な疾患の場合、治療やリハビリが数年、十数年と続くことも。そこでは通院のしやすさ、日常生活や仕事への影響、家庭環境なども考慮した、患者の日々の暮らしに寄り添う医療が実践されます。さらに、医師による将来を見据えた処置や生活面へのアドバイスも、健やかな暮らしに一役買っているといえるでしょう。

地域包括ケアシステムの中の医療イメージ図
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病院とクリニックの使い分け

病状や必要な治療に合った医療機関の選択
それがベストな治療への近道となる

皆さんが「病院」と聞いて想像するのは、大学病院や総合病院などの大きな医療機関?それとも、地域に点在している小規模な診療所?きっと、どちらも頭に浮かんだという人は多いでしょう。実は、「病院」と「クリニック」は別物。役割や機能によって、使い分ける必要があるのです。
まず「病院」とは、複数の診療科を持ち、病床数(入院患者のベッド数)が20以上の医療機関のこと。大学病院や国公立・企業病院などの「大規模病院」、地域の医療連携の中心となる「中核病院」、より地域のニーズに沿った医療を展開する「地域密着型病院」などがそれにあたります。
一方、病床数が0〜19床の医療機関を、「クリニック」または「医院」「診療所」と呼びます。病院には医師や看護師などの最低配置人数が定められていますが、クリニックには制約なし。医師1人でも診療可能です。
クリニックが身近なかかりつけとして機能するのに対し、病院では緊急・重症患者の救命治療が優先されるのも大きな違い。中でも大学病院本院などの「特定機能病院」では、より高度かつ先進的な医療が提供されます。つまり、本来は風邪など日常的な疾患でかかるような役割ではないということです。

クリニックと病院の使い分けイメージ図

わかる!KEYWORD

  • 選定療養費
    紹介状なく大規模病院を受けるとき、医療費以外に費用が発生します。大規模病院とクリニックの役割が明確になり、大規模病院での待ち時間の削減効果が期待される。また、予約、時間外診療などで発生する場合も。
  • 紹介状
    正式には診療情報提供書。かかりつけ医から大規模病院へ紹介受診する際に必要です。これまでに受けた検査結果や状態が記録されています。紹介状がなく大規模病院を受診すると選定療養費がかかる上、一から検査をし直すため治療に時間がかかる可能性も。
  • 医療連携室 ※
    患者が感じる不安や心配事に対し、医療ソーシャルワーカーをはじめとするスタッフがサポート。入院中の在宅復帰支援、経済的理由で治療が受けられない人への支援制度の案内や、地域のクリニックとの連携も行います。※ 病院により名称は異なります
  • 2人かかりつけ制
    身近なクリニックと専門的な大規模病院にそれぞれ主治医をもち、体の状態に合わせて医療を受けることをいいます。紹介状(診療情報提供書)を介して患者の情報を共有し合い、スムーズで安全性の高い治療を可能としています。
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通院と紹介の流れ

どんな病気で、どの程度の症状なら病院にかかるべきか、どこの病院がいいのか、自己判断は難しい。そこで基本的には、普段は身近なかかりつけ医に診てもらいましょう。そこで精密検査やより専門的な治療が必要だと診断されたら、適切な医療機関を紹介してもらえます。その際はかかりつけ医に紹介状を書いてもらってください。紹介状がないと、初診時に特別料金が発生するケースがあります。

通院と紹介の流れ

まとめ

医療を提供するのは、大規模病院だけではありません。地域に根差したクリニックや、専門に特化した中核病院など、それぞれの得意分野があり、連携をとりながら役割分担をしています。かつては、この役割分担があいまいで、「具合が悪くなったらとにかく病院に」と考える人も少なくありませんでした。しかし現代では高齢化による医療需要が高まり、病気の多様化も進んでいます。患者一人ひとりが医療機関を使い分けることは、社会全体が適切でスムーズな医療を受けることにつながるのです。また、ちょっとした健康の疑問や不安の相談、健康診断などには地域のかかりつけ医を受診し、日頃から、自身や家族の健康を意識した生活をめざしましょう。

日本赤十字社医療センター
鈴木 一郎 副院長にお聞きしました!

「病院」と「クリニック」使い分けQ&A

  • doctor写真
    • 日本赤十字社医療センター
      鈴木 一郎副院長
    • 専門の脳動脈瘤、脳腫瘍、脳卒中、てんかん手術、頭痛、睡眠医学、定位放射線治療をはじめ、脳神経に関する治療に注力。サイバーナイフなど先端技術にも詳しい。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医など。
  • 患者一人ひとりが地域にかかりつけ医を持つメリットとは何でしょうか?
    病院とクリニックは大きく役割が違います。日常的に起こる体調の不安や各種検査にはかかりつけ医のいるクリニックへ通うことでスムーズな診療が受けられ、症状の落ち着いた慢性期にも通いやすいといえるでしょう。
  • 紹介状システムを介して病院を受診するとき、紹介状がないときよりもスムーズに医療を受けられるのはなぜですか?
    かかりつけ医などからの紹介は、その患者さんにとってどの病院・科が適切な検査や治療を受けられるのか選別されているため無駄がありません。またクリニックなどで受けた検査結果やそれまでの治療経過が記載されているため、スムーズな医療が受けられるのです。
  • 大規模病院で治療を受け退院する際にクリニックを逆紹介してもらいますが、どのようにして決められるのでしょうか。
    症状や患者さんの状態により異なりますが、元に通っていたかかりつけ医や経過を診られ無理なく通えるクリニックなどを退院前に医師や医療ソーシャルワーカーが提案。症状によっては複数院に通ってもらう必要があるため、患者さんやご家族としっかり話し合った上でご紹介しています。
  • 退院後の生活や治療費について医療ソーシャルワーカーに相談できるのはどんな場合でしょうか?
    医療費が高額になり負担が重いときや、退院後の家での生活に不安なことがあれば、まず相談窓口にお声がけください。ご家庭により経済状況や生活環境は異なるので、一人ひとり、皆さんが安心してご家庭に帰れるようにサポートしています。

イラストレーター:水谷慶大

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