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こちらの記事の監修医師
口腔科(周術期)部長 久野 彰子 先生

まもうしょう/くさびじょうけっそん磨耗症/くさび状欠損

概要

歯と歯の接触以外の原因によって、物理的に歯の表面が削れて失われてしまう症状を摩耗症という。特に歯と歯肉の境目のエナメル質が削られてしまっている場合、象牙質が露出した箇所がくさび状に見えることから、くさび状欠損と呼ばれる。くさび状欠損は、主に犬歯の唇側や小臼歯の頬側によく見られる。歯ぎしりや噛み合わせによって歯が削られる症状は咬耗(こうもう)と言い、摩耗と区別される。

原因

硬い歯ブラシを用いたり、強い力でブラッシングしたり、粗い研磨剤入りの歯磨き剤を使用したりした場合など、不適切な歯磨きによって生じることが多い。また、同じ場所で習慣的に吹奏楽器やパイプ、釘などをくわえた場合でも起き、くわえた物の形状で摩耗する。

症状

歯が徐々に擦り減って形が変わる。エナメル質が削られてしまうと、その内部にある象牙質が露出する。象牙質が露出すると、さらに中にある歯の神経に痛みや温度が伝わりやすいため、冷たい飲食物を口にした時などに歯がしみる知覚過敏症を起こすことがある。摩耗が軽い場合は、自覚症状がないことも多い。歯と歯肉の境目付近が削れるくさび状欠損は、何本かの歯に連続して認められることがある。

治療

削れてしまった部分をレジンなどの詰め物で修復する。また、問診によって摩耗の原因を探り、その原因を取り除くようにする。具体的には、粗い研磨剤入り歯磨き剤の使用をやめさせたり、正しい歯磨き方法を指導をするなど。削れている部分が神経に近い場合には、根管治療が必要なケースもある。

予防/治療後の注意

不適切なブラッシングが原因となっていることが多いため、歯磨き剤を低研磨性のものに変えたり、歯ブラシの毛の硬さを柔らかめにし、ブラッシング圧を弱めることで予防できる可能性が高い。歯科医院で適切な歯磨き方法の指導を受けることが大切。その他、日常的に歯で硬いものをくわえるような習慣があれば、やめるようにする。

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こちらの記事の監修医師

日本医科大学付属病院

口腔科(周術期)部長 久野 彰子 先生

1993年日本歯科大学歯学部卒業。同大学総合診療科講師などを経て、2015年日本医科大学付属病院口腔科(周術期)の部長に就任。悪性腫瘍や心疾患などの治療中や術後の回復に悪影響を与える口腔トラブルを専門に診療している。