面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。入職した後をイメージし、「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。
この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
1 どちらが正しい?「うろ覚え」と「うる覚え」
以下の面接シーンを見ていきましょう。
受け答えの中に、おかしな日本語があるのですが、わかりますか?
「確かでなく、ぼんやりと覚えていること」「確実でない記憶」などを意味する言葉は「うろ覚え」です。「うる覚え」はよくある誤用。
「うろ」が文字や音が似ている「うる」と混同され、置き換わって「うる覚え」が生じたという説や、「うる覚え」は一部の地域で使われる方言という説など、諸説ありますが、正しくは「うろ覚え」です。ちなみに、「うろ」は漢字で書くと、「まばら」「隙間がある」などを意味する「疎」。併せて覚えておくと、間違えにくいでしょう。
2 「あやふや/おぼろげな記憶」「生覚え」などへの言い換えも可能
先ほどのシーンのように、「不確かな記憶ですが……」ということを表したい場合は、「うる覚え」ではなく、「うろ覚え」と正しい表現を使いましょう。「うろ覚え」は、「あやふや/おぼろげな記憶」「生(なま)覚え」「空(そら)覚え」などの言葉に言い換えることもできます。
ただし、面接のシーンでは、「不確かな情報」であること自体がマイナスになることも。実際に不確かだとしても、「うろ覚え」な情報を伝えるときは、「うろ覚えですみませんが……」と断りを入れたり、「細かな部分はうろ覚えですが」のように「覚えていないわけではない」ことを伝えたりと、配慮すると良いでしょう。
3 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)
~面接でのワンシーン~
ドクター「内視鏡検査のサポート業務を多く担当されてきたそうですね」
応募者「はい。細かな数字はうる覚えですが、これまで500件以上対応してきました」
ドクター「え?」