清潔感のある証明写真を撮る方法をわかりやすく解説! この記事では、採用担当者の印象を良くする撮影のポイントをお伝えします。クリニックや病院の選考で特に重視される「雰囲気や清潔感」を、写真でぜひアピールしましょう!
<目次>
1 証明写真が選考結果に影響することも
履歴書用の証明写真は、ただ撮影すれば良いというものではありません。特に書類選考が実施される場合、採用担当者はまず履歴書に貼られた写真で、あなたの姿を初めて見ることになります。そのため、写真の表情が不機嫌そうに見えたり、服装や身だしなみで気になる点が見つかったりすると、悪い印象を抱かれてしまい通過が遠のく可能性も。
履歴書であなたの魅力をしっかりと伝えるためにも、書かれている内容だけなく、写真にも力を入れていきましょう。
2 履歴書で使う証明写真のサイズと、主な撮影方法
証明写真のサイズは縦4センチ×横3センチ。運転免許証やパスポートに使用する証明写真とはサイズが違うので注意しましょう。
また、写真は3ヵ月以内に撮影した証明写真を使用するのが一般的。過去に撮った古い写真の使い回しは避けたほうが良いです。「現在の自分の姿」が相手に正しく伝わらず、面接などで対面したときに「写真と印象が違う」と思われてしまい、評価を下げてしまうことがあります。前の撮影から3ヵ月以内であっても、髪型を大きく変えるなどした場合は、証明写真と現在の姿とのギャップが大きくなるため、撮り直すことをお勧めします。
証明写真の主な撮影方法には、次の3種類があります。
- 写真館(フォトスタジオ)で撮影する
- 証明写真機で撮影する
- スマホやデジカメによる自撮り
撮影方法によって費用や撮影にかかる時間、仕上がりなどにも違いがあるので、これから詳しく紹介します。それぞれの方法のメリット・デメリットを理解して選びましょう。
3 写真館(フォトスタジオ)での撮影
写真館では、プロのカメラマンに撮影してもらいます。そのため、写真の仕上がりがとてもきれいです。撮影時には、カメラマンや写真館のスタッフから表情のつくり方や、顔の角度、姿勢についてアドバイスを受けられたり、服装や髪型、メイクの乱れを指摘してもらえたりと、自分では見落としてしまうような細かな部分をケアして撮ってもらえるのがメリット。写真館によっては、スーツのレンタルや、ヘアメイクつきの撮影プランを用意しているところもあります。
また、デジタルカメラで撮影するため、納得がいかなければ何度でも撮り直しができ、オプションで肌荒れやニキビ、目の充血、髪の跳ね、服についた汚れなどを補正する「レタッチ(修整)」に対応している写真館も増えています。今回紹介する3つの撮影方法の中で、最も「納得の仕上がり」を追求しやすいといえます。
ただし、写真での見た目にこだわってレタッチをやりすぎると、面接などで実際に採用担当者と顔を合わせた際に違和感を抱かれてしまい、逆にマイナスの印象を与えることも。例えば写真館の中にはフェイスライン補正にも応じてくれるところもありますが、利用する際は顔のむくみを整える程度にとどめ、本来の顔立ちから離れすぎないようにしましょう。
枚数が必要な場合は焼き増しもできます。最近では、履歴書をデータで作成・提出することを想定して、撮影した写真をデータで受け取れるオプションも登場。プリンターがあれば、枚数が足りなくなったときに自宅で印刷することもできます。
一方で、撮影時間が30〜60分程度と時間がかかることや、費用が他の方法と比べて高額な点がデメリットに挙げられます。写真館の撮影プランによって内容や単価は異なりますが、次のような価格帯が一般的な相場といえます。 -
〈標準メニュー〉
- 撮影+写真プリント(2~4枚)……1,500~2,000円程度
〈オプションメニュー〉
- 肌の補正……500~1,000円程度
- 髪やフェイスライン、目元、口元などの補正……各2,000円程度
- ヘアメイク……5,000~8,000円程度
- ウェブエントリー用に調整済みの写真データ……1,000円程度
- 焼き増し用の元データ……1,000円程度
※写真館にこのデータを持ち込むことで焼き増ししてもらえる(「撮影後〇ヵ月以内」などの条件がある場合も)
- 写真の焼き増し……1枚あたり300~400円程度
また、写真館やレタッチ内容によってはプリントの受け渡しに2〜3日を要することもあるので、「今日中に写真が必要」といった場合には利用しづらいのが難点です。さらに、学生が就職活動の準備に取りかかる1~3月頃は、混み合って予約がなかなか取れないといったこともあるので注意しましょう。
4 証明写真機での撮影
「スピード写真」とも呼ばれる、証明写真機のメリットは、なんといっても「早さ」と「安さ」です。撮影にかかる時間はだいたい5〜10分程度。価格は8枚1セットで800円前後とリーズナブルです。証明写真機は駅前や商業施設など、利便性の高い場所に設置されていることが多く、「急に写真が必要になった」というときにも安心です。
撮影手順の解説も丁寧で、一人でも操作しやすいのもありがたいところ。近年は撮影性能も向上していて、肌をきれいに見せる美肌補正機能を搭載する機種も登場しています。プリントだけでなく、撮影データをスマホにダウンロードできるサービスなども増えています。
ただ、どれだけ性能が向上したといっても、プロのカメラマンが撮影したクオリティーには及ばないケースがほとんど。照明の当たり具合などを細かく調整できないことからめりはりのない、のっぺりとした仕上がりになりやすいです。また、自身で画角や身だしなみなどをチェックする必要がある一方、撮り直しの回数制限が設定されている機種も多く、納得できる仕上がりを追求するのは難しいかもしれません。
5 スマホやデジカメなどでの自撮り
「どうしても写真を撮りに行く時間がつくれない!」「費用も時間も抑えたい!」といった場合、スマホやデジカメなどで自撮りをするという方法もあります。空いた時間にさっと撮影でき、撮影費用もかかりません。明るさや色味なども簡単に調整できます。コンビニのマルチコピー機を使って証明写真の規定サイズに印刷することもできるので、手書きの履歴書へ貼りつける場合も安心です。
しかし、自宅などで撮影することになるので、顔の角度や照明の当たり具合などの調整はとても難しいです。どれだけこだわって撮影しても「手抜き」との印象を与える可能性があるので、自撮りは「どうしても時間がないときの最終手段」と考えておきましょう。
スマホで自撮りをする場合は、周りの人にシャッター係をしてもらうか、スマホスタンドに固定してセルフタイマーを用いて撮影するのが望ましいです。片手にスマホを持つスタイルで撮影すると、腕が写り込んだり肩の位置がずれたりしてしまうので控えましょう。
また、近距離からの撮影だと画像にゆがみが生じます。ゆがみを抑えるためにも、腰辺りまで入る広い画角で撮影し、撮影した写真を証明写真と同じような構図でトリミングすると良いです。さらに撮影時は、上目遣いにならない角度を意識しましょう。
背景は無地の白やライトグレーといったシンプルな色となるように、これらの色の壁紙の前で撮るのが適切です。物や影が写り込まないように撮影環境に注意を。
証明写真用のアプリを使う
スマホのアプリの中には、証明写真の撮影に特化したものがあります。証明写真に使えるように撮影や画像調整をサポートしてくれたり、履歴書に使いやすくしてくれたりする機能が搭載されています。以下は一例です。興味のある人はチェックしてみましょう。
- 証明写真のサイズに合わせた補助線が表示されるので撮影しやすい
- 背景を無地のものに修正してくれる
- 履歴書アプリと連携させて、履歴書のデータへ簡単に貼りつけられる
※アプリによって使用できる機能に違いがあるため、アプリストアの商品説明などを確認してください。
6 証明写真の印象を良くする服装・髪型・メイク
撮影にあたって、意識したいのが「清潔感」。一般企業でも採用担当者に伝わりやすい要素といわれていますが、特に衛生管理が求められるクリニックや病院の選考では、清潔感の有無が厳しく見られます。そのため、服装や髪型、メイクなどの身だしなみから清潔感が伝わるように心がけるのが大切です。
以下にポイントをまとめましたので、撮影に臨む前にぜひチェックしましょう。
服装や身だしなみのチェックポイント
〈服装〉
- 男女ともにスーツまたはスタンダードなジャケットの着用が基本。
- ジャストサイズのものを着用しましょう。緩すぎたり、タイトすぎたりすると、「服装に気を使えない人」といった印象を与えてしまうこともあるのでご注意を。
- インナーは、女性の場合であれば胸元が開きすぎていないもの、例えば白のシャツやシンプルなデザインのカットソーがお勧め。
- 普段から眼鏡を使用している人は、眼鏡を掛けた状態で撮影しましょう。
- 撮影前には、衣服に毛玉やホコリ、ほつれ、しわ、しみなどがないように、鏡でチェックすることも忘れずに。
〈髪型・メイク〉
- 丁寧にブラッシングして寝癖などを整えましょう。
- 前髪は目や眉にかからないようにセットし、サイドの髪は耳にかけることで、表情がより伝わりやすくなります。
- ロングヘアーであれば一つに結ぶか、後ろに流すのが望ましいです。
- メイクは健康的な印象を与えるナチュラルな仕上がりを意識しましょう。
- 撮影前には、脂取り紙やティッシュなどで顔のてかりを抑え、後れ毛などの髪型の乱れも整えましょう。
7 証明写真の印象を良くする表情や姿勢
撮影時はカメラに対して正面を向いて背筋を伸ばし、軽く顎を引きます。顔や体が正面を向いていなかったり、猫背だったりするだけで「だらしなさそう」と思わせてしまうので、姿勢には特に注意を払ってください。
表情は、肩の力を抜いて歯を見せない程度に口角を上げるのがポイントです。口角が下がっている、あるいは口元を一文字に結んでいると「やる気がなさそう」「不機嫌な印象」「冷たい感じがする」といった印象を与えてしまう可能性があるので、力みすぎず自然なほほ笑みを意識しましょう。
◇ ◇ ◇
履歴書の証明写真は、単に見た目の特徴を伝えるだけではなく、「私はこういう人間です」と相手に印象づけるためのものです。自信を持って転職活動に臨むためにも、自分でも納得できる仕上がりの写真を用意しましょう。
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