面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。
入職した後をイメージし、「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。
この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
1 意味を混同しがちな「力不足」と「役不足」
以下の面接シーンを見ていきましょう。
受け答えの中に、おかしな日本語があるのですが、わかりますか?
一見、「入職したら役職をめざしてほしい」という期待の言葉を、応募者が受け止めたというシーンです。しかし、「役不足」というのは、「与えられた役目が分不相応に軽いこと」をいいます。
ですから上記のやりとりでは、「自分にとって主任という肩書きは軽すぎると思われないように頑張る」という、意味が通らないことを発言してしまっていることになります。
これは、「役不足」と「力不足」を混同してしまいがちなために起きる間違い。
また「力不足」は謙遜のために使いがちな言葉ですが、「役不足」と言い間違えると不遜な態度と取られる可能性があるので、注意が必要です。
2 「役に対して自分が劣る」「劣らないように」の表現は「力不足」を使用
では、先ほどのようなシーンでは、どのような表現をしたら良いのでしょうか。
「役に対して不相応と思われないように頑張る」ということですから、「力不足と思われないよう……」といった表現が良いでしょう。
しかし、謙遜するシーンで使いがちな「力不足」は、面接や採用書類という場で多用すると、「能力がない人なのではないか」「自信がなさそう」というマイナスなイメージを与えかねないので、言いすぎにはご注意を。
3 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)
~面接でのワンシーン~
ドクター「もし入職いただくことになったら、主任をめざしてほしいと思っています」
応募者「ありがとうございます。光栄です。役不足と思われないように頑張ります」
ドクター「え?」