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石川 洋 院長の独自取材記事

いしかわレディースクリニック

(尾張旭市/藤が丘駅)

最終更新日:2021/10/12

石川洋院長 いしかわレディースクリニック main

白やピンクを基調にした優しい色合いの院内にアロマが香り、女性が落ち着ける雰囲気が漂う「いしかわレディースクリニック」。周産期医学を専門に、超音波診断や無痛分娩に力を入れている石川洋院長は、「医療は安全性を最優先に」という姿勢を貫く真面目な先生だ。同院は産前の母親教室のほかエクササイズとしてのヨガ、産後はマッサージやお祝いディナーなどクリニックをあげてのサポート体制も充実。また産科のほか、各種婦人科疾患や相談にも対応。初潮から妊娠・出産、更年期など女性のライフステージに長く寄り添ってくれるクリニックだ。

(取材日2017年2月3日)

周産期医学専門の医師が快適性を追求したクリニック

アロマの香りやオルゴールの音色に癒やされます。医院づくりにあたってはどんなこだわりがありましたか?

石川洋院長 いしかわレディースクリニック1

私は名古屋市の藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院(通称:ばんたね病院)に長く勤め、教育と研究、診療を続けてきました。妊娠・出産や新生児に関わる周産期医学が専門で、超音波による胎児診断、無痛分娩に力を入れるほか、内視鏡検査・手術にも多く携わりました。総合病院はその役割としてどうしても医療第一になりますが、私はそれにプラスして患者さんのために快適性も追求したいという思いがあり、こちらの場所にご縁を得て2000年に開業しました。「消毒薬の臭いがしない病院」というのがコンセプトで、看護師長がアロマセラピーの講座に通い、いつもアロマをたいてくれています。また気持ちよく過ごしていただけるよう、掃除は隅々まで気を配り、壁紙や内装も何度かリニューアルしています。

来院される患者さんについて、また日々の心がけについて教えてください。

当院に来られる方は妊婦さんが全体の7割ほどで、3割ほどが、おりものや不正出血、更年期障害などの婦人科の病気や不妊症の悩みなどで来られる方です。車でのアクセスが良いので、市内のほか名古屋市名東区や守山区、瀬戸市、長久手市などからも多くの方が来てくださっています。いつも心がけているのは、患者さん、妊婦さんにきちんと説明することですね。「きちんと」とは、あいまいなことや安易な希望的観測を言わないということです。中には自分が望むことを言ってほしい方もいらっしゃるので、なかなか難しいところですが。私は医療面では妥協したくなく、その方にとって一番良い方法をお勧めしていますが、そうすると何となく堅苦しくなってしまうので、医療面以外ではできるだけ快適に過ごしていただきたいと思っているわけです。

先生の得意とされる無痛分娩について教えてください。

石川洋院長 いしかわレディースクリニック2

従来当院では硬膜外麻酔での無痛分娩を行っていましたが、最近、この無痛分娩による合併症の死亡例が報告されました。それを踏まえて当院では、分娩のリスクをできるだけ低減するため、硬膜外麻酔の無痛分娩から吸入麻酔による無痛分娩に切り替えました。分娩室に設置してあるバースサポートシステムの照明、音楽、映像で気分をリラックスさせて吸入麻酔を行い、痛みの感覚を和らげながら分娩に臨んでいただきます。

充実した人材と仕組みで産前・産後をしっかりサポート

こちらには女性の医師や助産師の方もおられるのですね。

石川洋院長 いしかわレディースクリニック3

はい。女性医師は私の姉で、気さくな性格ですよ。姉自身も2人の子どもの出産と子育てを経験していますので、妊産婦さんにとっては同じお母さん目線でお話がしやすいと思います。助産師は非常勤を含め4人で、助産師による相談窓口を設けています。当院は出産までの注意やスケジュール、処置などを細かく紙に書いて皆さんにお渡ししているのですが、もっと相談したいからと希望される方もおられます。やはり1対1で話すと安心されるのでしょう。その意味で助産師の存在は大きいと思います。当院はスタッフを含めて30人ほどのメンバーですが、開院当初から勤める人もいてくれて本当に頼もしいです。

他にも鍼灸師やエクササイズの指導者など、豊富な人材が女性を支えてくれていますね。

私はばんたね病院に勤務していた頃から鍼灸も取り入れており、当院でもできることはやろうと鍼灸を実施しています。妊婦さんのためのヨガや、出産後のエクササイズなどはそれぞれ専門の指導者が指導します。あと評判が良いのは、入院中の食事ですね。もともとフレンチのシェフとしてお店を出していた人に来てもらっていて、普段の食事やおやつのほか、産後にはお祝いディナーとしてご主人を招きフレンチのコースをお出しして楽しんでいただいています。

こちらでは先進的な設備もそろっているとか。

石川洋院長 いしかわレディースクリニック4

産前は4Dエコーで、おなかの中の赤ちゃんが動く様子を立体的に見ていただけます。生まれた時に「エコーの顔にそっくり!」とおっしゃる方もいますね(笑)。画像はインターネット経由でサーバーに保存し、パスワードを設定したうえで、スマートフォンから動画を見ることができます。また分娩室に導入している分娩支援システムは、妊婦さんの陣痛に合わせて照明や音楽が変わり、落ち着いた海のムードになったり、力強く元気な感じになったりします。痛くてそれどころじゃないという方もおられますが、これまでの経験から、大きな病院の明るい分娩室でのお産に比べると、ひどくパニックになる人は少なく、それなりに意味はあると感じています。

「医療の安全」と「快適性」の両立を

出産後の赤ちゃんも1ヵ月健診まではこちらで診ていただけるそうですね。

石川洋院長 いしかわレディースクリニック5

そうですね。ただ普通は1ヵ月健診ですが、当院では生まれてから2週間後に来ていただいているんですよ。なぜかというと、入院中は赤ちゃんに異常はないか、体重の変化はどうか、毎日私たちがチェックしていますが、退院された途端に、私たちにはどうなっているかわからなくなります。私は1ヵ月後では心配で、まず2週間後に来ていただくようにしているのです。異常がなければ1ヵ月後、何かあればまた相談して、という体制をとっています。

母乳育児に関するサポートも行ってらっしゃるのですね。

「母乳で育てたい」という希望をお持ちのお母さんもいらっしゃるので、母乳育児の指導やアドバイスを行っています。母乳は、吸わせていれば分泌されるわけではないので、助産師による助言やマッサージ、医師による投薬を行ってサポートをしています。出産したら終わりではなく、その後のアフターケアも大切ですし、最初も言いましたように、医学的にきちんと出産することはクリニックとして当たり前のことであり、妊産婦さんが安心できるようなことは十分にご提供していきたいと思っています。

産科、婦人科の医師としてのやりがいや、今後の展望をお聞かせください。

石川洋院長 いしかわレディースクリニック6

やはり新生児室で赤ちゃんが寝ているところを見ると、うれしい気持ちになりますね。並んで寝ていると、みんな無事に生まれて本当によかったなあと思います。多分どなたが見ても、ほっとする光景でしょう。お産は病気ではありませんが、命にかかわる事態になることもあります。そうならないよう、細かく、丁寧に診察をするようにしていますが、最近は高齢出産も増え、より慎重になるべきケースもあります。今はいろいろ情報が得られるので出産方法の希望をはっきり持った方もおられるのですが、私はやはり安全策を勧めます。妊婦さんのご希望となかなか折り合いがつかないこともありますね。医療面以外でしたらなるべくご希望をお聞きしたいのですが、少しでも危険があるのなら希望を優先することはしたくありません。医療施設として一番重視するのは安全性。それと快適性を両立させたクリニックでありたいと思っています。

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