患者とともにめざす健康的な未来
多角的視点で包括的治療を実践
にった歯科医院
(北九州市門司区/門司駅)
最終更新日:2025/07/10


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「虫歯が再発してしまう」「将来、自分の歯を失ってしまうのではないか」、このような悩みを持つ人は多いのではないだろうか。「にった歯科医院」が注力している「包括的治療」は、目の前の症状だけを治療するのではなく、その根本原因を深く探り、口腔内全体の健康を長期的に守り育むための治療アプローチだ。一日でも長く自分の歯でおいしく食事ができるよう、精密な検査と多角的な視点から患者一人ひとりに合わせた治療計画を提案。虫歯や歯周病の再発防止をめざしながら、将来にわたる健康的な口腔環境を築いていく。子どもから高齢者まで生涯安心して通い続けられる「かかりつけ医」として患者をサポートする新田洋司(ひろし)院長と息子の新田幸大(ゆきひろ)副院長に、包括的治療の概要や治療を行う際に大事にしていることなどを詳しく聞いた。
(取材日2025年6月16日)
目次
主訴の裏に潜む根本原因や、将来起こり得る問題も考慮した全体的なアプローチ
- Q包括的な歯科診療とは何をされているのですか?
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A
▲口全体を総合的に診る包括的な歯科診療に注力している
【幸大副院長】包括的な歯科診療とは、痛い部分だけを治療するのではなくお口全体を総合的に診て将来の健康まで見据えた治療をすることです。口の中は一つの器官として機能しており、一本の歯の問題が他の歯や歯茎、噛み合わせ全体に影響を及ぼします。当院では悪くなった歯だけの問題として捉えるのではなく、お口全体のバランスと機能を総合的に評価し、根本的な原因を探ります。歯並びや噛み合わせなど、すべての要素を関連づけて診断し、単発的な治療の繰り返しではなく、お口全体の機能を長期的に安定させるための治療をめざします。
- Q包括的な歯科診療をめざしている理由を教えてください。
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A
▲患者一人ひとりに合った治療を提供
【洋司院長】昔から包括的な歯科治療に取り組んでいました。それについてきてくださる患者さんもいれば、主訴の改善を行うだけでいいという患者さんとどちらもいらっしゃいます。自分が長年さまざまな患者さんを見ている中で、根本の原因からアプローチしている患者さんのほうがQOLが上がっているという実感があります。実際、痛みなどの主訴を治療するだけで機能的な問題はいったん解決につなげられても、その後同じ悩みで再受診される方は多くいらっしゃるかと思います。なので主訴の治療だけでなく、患者さんの生活環境などの背景を踏まえ、口腔内全体を見た治療を大切にして、常に心がけています。
- Q治療期間が長くなってしまうのではないでしょうか?
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A
▲スタッフ全員が知識と情報をアップデートしているという
【幸大副院長】確かに、主訴だけの治療に比べると時間がかかるかもしれません。ですが、患者さんが理解して、納得して通ってくださるよう、ご自身の現状をしっかりと説明するよう努めています。治療を進めていくうちに「きちんと最後まで治療して快適に過ごしたい」と意識が変わればうれしいですね。通っていただくのは大変ですが、治療のその先のQOL向上のお手伝いができればと思っています。もちろん、患者さんの貴重なお時間を無駄にしないよう、包括的な視点から最短ルートで効率的な治療計画を立てることを心がけています。また、患者さん一人ひとりの生活環境やご要望に応じて、柔軟に治療方針を調整することも可能です。
- Q包括的治療を行う際、大事にされていることは何でしょうか?
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A
▲根本原因を探り、全体的な口腔環境を改善することが大事
【幸大副院長】まず、痛みなど患者さんが今一番悩んでいる急性症状に対する処置を行います。その上で、エックス線画像や口腔内写真などの視覚資料を使い、専門的な内容もわかりやすく丁寧に説明することで、患者さんが自分の口腔内の状態を理解し、お口の健康に興味を持てるようサポートしています。治療では理想的なプランをお伝えしながらも、患者さんの状況やご希望を十分に考慮した現実的な提案を心がけています。そして治療後も、長期的にお口の健康を維持していけるようなアドバイスは欠かしません。患者さんご自身が口腔ケアに関心を持ち、適切な自己管理ができるようフォローすることも、私たちの重要な役割だと考えています。
- Qクリニックで現在注力されている治療があると伺いました。
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A
▲幼児期からの生活習慣の確立は、将来の健康に大きく影響する
【洋司院長】当院が「将来的に歯を失わないための治療」として現在特に注力しているのは、小児期からの予防的アプローチです。小児の口腔機能発達不全症への対応では、大人になってからの大がかりな治療を避けるため、顎の発育不全や口腔機能の発達不全を早期に発見し、適切な介入を行うことで、将来の歯並びや咬合の問題を予防につなげていきます。患者さんのライフステージに応じてサポートしますので、妊婦健診や親子健診を積極的に活用していただきたいです。また、外来での高齢者の口腔機能低下症の早期発見にも力を入れています。いつまでもご自身の力でおいしく食事を取るために、早い段階からの介入をお勧めします。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正(部分矯正)/16万5000円~、矯正(ワイヤー矯正)/77万円~、矯正(マウスピース型装置を用いた矯正)/99万円~