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村瀬 みゆき 院長の独自取材記事

ムラセ歯科医院

(北九州市小倉北区/香春口三萩野駅)

最終更新日:2024/02/06

村瀬みゆき院長 ムラセ歯科医院 main

熊本二丁目バス停から徒歩で約3分のところにある「ムラセ歯科医院」。1990年の開業より、32年以上にわたって地域における口腔内のかかりつけ医として幅広い世代の健康を守り続けている。院長の村瀬みゆき先生は、多様な主訴に一貫して応える総合歯科医療の提供に注力し、特に根管治療や歯周病、矯正においては高度な専門性を持つスペシャリスト。なるべく歯を抜かず、痛みに配慮した治療をモットーとしている。「とにかく地域の方々に、先進の歯科医療を届けたいという思いで日々研鑽を積んできました。これからも親身に寄り添った診療に努めます」と優しく話す村瀬先生にクリニックの特徴や診療において大切にしていることなどについて聞いた。

(取材日2022年3月9日)

なるべく抜かず痛みの少ない総合歯科医療を提供

クリニックとしてどんな歯科医療をめざされてきましたか?

村瀬みゆき院長 ムラセ歯科医院1

私が歯科大学を卒業した頃は、まだまだ女性の歯科医師が少ない時代でした。男性社会という風潮だったので、苦労したことをよく覚えています。それでも勤務医として経験を重ね、何とか開業することができました。当時から変わらないのが、多くの患者さんの健康のために、より良い歯科医療を届けたいという想い。そこで先進の治療技術を身につけようと、長年にわたって歯学研究会に参加し続け、さまざまな研鑽を積んできました。そのかいあって、現在では幅広い主訴に対応できるほか、特に根管治療や歯周病、矯正においては専門性を発揮して日々の診療にあたっています。歯科医療は日進月歩。だからこそ、常に技術のブラッシュアップも欠かせません。

全体的な診療における方針をお伺いします。

自分の歯で、生涯を通しておいしく食事を楽しんでもらいたい。それが歯科医師として持ち続けているポリシーです。抜歯した後はインプラント治療という選択肢があります。確かに優れた治療法だと思いますが、あくまで人工歯ですので、自然の歯に勝るものはありません。そこで当クリニックでは、なるべく歯や神経を抜かない治療に力を尽くしています。患部の状態によっては自由診療になりますが、歯や神経を残せる可能性がある場合は積極的にご提案しています。保険診療と比べると費用はかかりますが、それだけ価値のある治療だと考えています。もちろん、選択するのは患者さんご本人ですので、希望に応じた方法での治療が大前提です。

患者層を教えていただけますか?

村瀬みゆき院長 ムラセ歯科医院2

お子さんから90代の高齢の方まで幅広い世代の患者さんが受診されています。割合は働き世代の20~50代の方々が多い印象です。主訴としては、やっぱり一般的な虫歯や歯周病の方が大半。メンテナンスや定期検診の方も多く、開業時から30年来通われている方もいらっしゃいます。私の専門である矯正を希望される方もよくいらっしゃいいます。歯並びに影響する顎の形は遺伝するといわれるので、ご家族2世代、3世代で矯正を希望されるケースも珍しくありません。

専門性を生かして、高度で精密な治療を届けていく

根管治療を得意とされているとお聞きしました。

村瀬みゆき院長 ムラセ歯科医院3

虫歯の細菌が深層まで到達してしまった場合、根管内の神経を取り除き、その管の中を洗浄する治療を行います。神経の取り残しがあると、腐敗して炎症を引き起こすことがあるので、精密な施術が重要です。保険診療では抜かないといけないケースでも、自由診療では残せる可能性があるので、当クリニックではなるべく神経を抜かない方法による治療を優先しています。患部の状態によっては、抜歯の回避にもつながるため、積極的にご提案しています。この治療には専門的な技術が不可欠。当院には遠方から患者さんが来院されることもしばしばです。

歯周病の治療にも注力されているそうですね。

歯周病はもはや国民病とされ、40歳以上では8割を超える方にみられるともいわれる身近な病気。進行すると骨が溶け、歯がポロポロと抜けてしまいますので、早めの治療が重要です。当クリニックでは、歯周初期治療や歯周外科治療を行っているほか、メンテナンスによる適切なプラークコントロールで予防や再発の防止にも力を入れています。歯槽膿漏などの重度の歯周病の方については、専門性を生かした歯周組織再生療法にも対応可能です。専用のゲル状の薬剤を欠損部に注入して、骨や歯肉など歯周組織の再生を促す治療を行っています。

こちらではどんな矯正が受けられますか?

村瀬みゆき院長 ムラセ歯科医院4

大きく歯を動かす場合をはじめ、幅広い症例に対応できるのがワイヤー矯正の特徴です。しかし、せっかく歯並びをきれいにしたいと思っても、矯正期間中の装置の見た目が最大の難点でした。そこで当クリニックでは、早い時期からマウスピース型装置を用いた矯正を取り入れています。マウスピース型装置のメリットは、何といっても装置自体が透明なので目立ちにくい点です。さらに、装着時の違和感が少ないほか、自分で脱着できるため、普段どおりに食事を楽しむことができます。歯磨きも普通にでき、虫歯のリスクを軽減できるのもポイントです。マウスピース型装置の製作は、私が自ら技工を担当。患者さんの口の中をじかに診て全体を把握する歯科医師が手がけることで、より精密な装置に仕上げられると思います。

親身に寄り添い、心の通った地域医療を

患者と接する上で大切にされていることは何ですか?

村瀬みゆき院長 ムラセ歯科医院5

患者さんの中には歯科医師を前にすると緊張して、うまく話せなかったり、本音を言い出せなかったりする方もいらっしゃいます。そこでスタッフ全員で、気軽に話せる雰囲気づくりを心がけています。なるべく優しく話しかけ、時には家族のような接し方をすることも。治療などの説明をする際は、わかりやすいよう十分に配慮し、専門用語は極力使わないようにしています。治療前は、どんな処置をするのか内容をきちんと伝え、同意なしに進めることは一切ありません。一つ一つ丁寧に対応し、不安なく安心して通えるクリニックづくりに努めています。

歯科医師を志したきっかけや仕事のやりがいを教えてください。

私は子どもの頃、ひどい喘息持ちでした。特に寒い時期になると、夜中から朝方まで発作が出て、眠れないこともしょっちゅうでした。なので、学校も休みがちに。そんな体だったので、医療の道に憧れるようになったのは必然だったと思います。将来を考える年頃には、自然と歯科医師を夢見ていました。実際にその仕事に就き、開業医としても早30年以上。歯科医師として、これまで数多くの患者さんの治療にあたってきましたが、私を信頼して受診される方の希望に応えられた時は、技術を磨いてきて良かった、歯科医師になって正解だったと実感しますね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

村瀬みゆき院長 ムラセ歯科医院6

近年、奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合わないオープンバイトと呼ばれる症状の方が増えているといわれています。これは子どもの頃からの食生活が影響しているとされています。日本では食の欧米化が進み、ハンバーガーやパスタなどを日常的に食べるように。こうしたやわらかい食べ物を前歯ではなく、習慣的に舌を使って食べることが、歯並びの悪さにつながり、そこから前歯の上下に隙間ができる状態となっていきやすいのです。矯正を行って良い歯並びへと導いていくことで、オープンバイトも改善につなげることをめざせます。歯は一生ものですので、生涯を通しておいしい食事を楽しむためにも、ぜひ大切に。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~
マウスピース型装置を用いた矯正(子ども)/33万円~
マウスピース型装置を用いた矯正(大人)/44万円~
歯周組織再生療法/5万5000円~
根管治療/8万8000円~
※症例により価格は変動します。

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