小山 昇光 院長、小山 宗嗣 先生の独自取材記事
こやま歯科医院
(北九州市小倉南区/安部山公園駅)
最終更新日:2024/10/16

安部山公園駅から徒歩約5分。1989年にスタートした「こやま歯科医院」は、2024年で開院35年になる。小山昇光(こやま・しょうこう)院長は、この小倉南区湯川の地で長期間地域住民へ丁寧かつ誠実に診療を行ってきた。その姿を見て育った息子の小山宗嗣(こやま・そうし)先生も歯科医師となり、2024年4月から同院に合流し、現在はそれぞれの強みを持ち合いながら治療を行っている。「地域住民に必要とされる歯科医院であり続けたいですね」と語る昇光院長。歯科医院に抵抗のある患者にも、昇光院長の出身地である大阪らしい、義理人情に厚い対応で緊張をほぐしているという。今回は昇光院長と宗嗣先生に、患者への想いや今後の展望などについて、ざっくばらんに語ってもらった。
(取材日2024年8月10日)
かかりつけ医として地域とともに
今年で開院して35年になるのですね。

【昇光院長】縁あって、平成元年にこの地で開業しました。早いもので、35年以上たちました。親子代々で来てくれる患者さまもいらっしゃいます。こやま歯科医院では、患者さまの歯の健康を第一に考え、正確な診断と高度な治療を提供できるようスタッフ全員が心がけています。歯の治療に対して、痛くて怖いというイメージがありますので、しっかりとしたインフォームドコンセントに基づいた「優しく丁寧に対応する」ということを当院の理念として掲げています。
「優しく丁寧に対応する」理念について、詳しく教えてください。
【昇光院長】小さなお子さまからご年配の方まで、親子代々で長年にわたって来院してくださっている患者さまも多く、お口の悩みについてなんでも気軽に相談していただけるよう「優しく丁寧に対応」しています。また、患者さまの主訴の解決をめざしつつ、先々のお口の状況も考えながらしっかり説明して、歯が長持ちするようにケアをしています。患者さまの要望に応えることも大事なのですが、歯科医師として目先の治療だけでなく、長い目で見て患者さまのお口の健康をめざすことが重要です。きちんとわかりやすく説明することで、患者さまは納得して治療を受けてくれると考えています。私は患者さまから信頼される歯科医師を目標としていますので、そのためには誠実でなければならないと思います。基本的治療をオールマイティーにできるよう、日々の診療を通して、研鑽努力を怠らず、「必要とされる歯科医師」になりたいと常に考えています。
現在は院長と宗嗣先生のお二人で診療されていらっしゃると伺いました。

【宗嗣先生】福岡歯科大学を卒業後、広島大学病院や市内のクリニックなどで研鑽を積み、この父のクリニックに帰ってきました。今は一人の歯科医師として、父と力を合わせて患者さまと向き合っています。父はとても患者さまに優しく接し、患者さまの希望にできる限り沿った治療を提案しています。そういった姿には素直に憧れますね。中でも義歯でお困りのたくさんの患者さまが父を頼って当院に来てくださっていて、そういった父の築きあげてきたものをしっかりと継承しつつ、現在は外部の信頼できる先生に来ていただいて治療しているインプラントの治療も、私が対応できるように環境を整えていくつもりです。インプラントや補綴の講習会や勉強会にも積極的に参加していますし、福岡市内の大学病院でインプラント治療を専門に行っている兄の存在も心強いですね。
それぞれの患者に合わせ、患者第一の治療を提供する
どのような患者さまが来院されていますか?

【昇光院長】地域柄、高齢の患者さまが歯のメンテナンスで来られることが多いですね。とはいえ、小さなお子さんから学生、働き盛りの年代の方たちまで幅広く診療しています。最近は少子化の影響で、お子さんの来院数がずいぶん減りましたが、その分親御さんがしっかりとお子さまのお口の中を管理しているからか、虫歯も減ったように思います。どの年代の患者さまも意識が高く、虫歯や歯周病にならないようご自身できちんとケアされているように感じています。そのような患者さまはお口のトラブルの早期発見につながりやすく、治療の負担抑制にも結びつくので非常に良い傾向だと思います。そして長く通ってくださる方が本当に多く、親子や孫の世代で来られる患者さまもたくさんいらっしゃいます。
義歯のご相談も多いそうですね。
【昇光院長】当院では保険診療の通常の義歯の他、ノンクラスプデンチャー、金属床の総義歯、シリコーンを使用した総義歯といった自由診療の義歯も取り扱っています。ほとんどの方は保険診療での義歯を希望されるのですが、まれに顎の骨が弱っていたりして保険の義歯が合わない方や、部分入れ歯が見えやすい位置にあるため見た目が気になるという方もおられますので、そういう場合は自由診療の義歯を提案します。特にお勧めなのはノンクラスプデンチャーですね。金属の留め金がなく、審美性に配慮した入れ歯なので、外れにくく、食事や会話をスムーズに楽しむことができるでしょう。超高齢社会の今、幅広い選択肢をそろえながら歯の寿命を長くするためのサポートをしていきたいです。もちろん無理に自由診療の義歯を勧めることはありませんので、安心してご相談くださいね。
スポーツ用マウスピースの作製にも対応していると伺いました。

【宗嗣先生】私も父もラグビー経験者で、きっかけは、私が子どもの頃、少年ラグビーチームに入っていた時に私に合ったマウスピースを父が作ってくれたことでした。ラグビー中に折れたチームメイトの歯の処置をしたり、マウスピースを作ったりする歯科医師の姿に尊敬の念を抱いたことも覚えていますね。合わなくなったり壊れてしまったりするので、一般的にスポーツ用のマウスピースの寿命は1年ほどといわれています。都度作り替える必要性があるため、当院でも継続的にマウスピースの製作に携わっていますね。ラグビーに限らず、マウスピースが必要なスポーツをされている方は、気軽にお問い合わせください。
身内に接するように愛情のある治療を提供したい
メンテナンスを受ける患者さまの特徴を教えてください。

【昇光院長】30〜40代の若い患者さまが「歯を診てほしい」と検診を兼ねて来られるケースもかなり多く、歯科医師として本当にうれしいですね。また治療が終わった時には「月に1回はメンテナンスに来てくださいね」とお伝えしています。治療が終わってそのまま、というのではいけないと考えているからです。適切にメンテナンスをし、いい状態を維持していく予防歯科の意識が大事なのです。当院ではそのことを患者さまに丁寧に説明していますし、また患者さまからも「自分に合った歯ブラシはどういうものでしょうか?」などとご質問をいただければ、お互いにより良い方向へと進んでいけるのではないでしょうか。
今後、どんな治療に注力したいとお考えですか?
【宗嗣先生】父は口腔外科から一般歯科まで幅広く対応していますから、私もそんな歯科医師をめざしたいですね。もし「口腔外科は苦手なので大学病院に紹介する」となってしまうと、患者さまにも通院の負担がかかってしまいます。どれか一つを専門的に治療するのではなく、地域の皆さんのお困り事に自信を持って幅広く対応し、安心して治療を受けられる環境を提供するのが父のやり方ですから、私もそれをしっかりと引き継いでいくつもりです。父は「患者さまに接する際は、優しく、自分の身内を治療するのと同じように愛情を持って治療を行う」と日頃から言っています。患者さまにも価値観や生活スタイルがありますから、無理のない、患者さまが納得できる治療を提案していきたいですね。
読者へのメッセージをお願いします。

【宗嗣先生】インプラントや矯正治療を学び、父が積み重ねてきた患者さまとの信頼関係に還元できるように日々技術を磨き、いずれは父、兄と3人でさらに幅広い診療を行いたいです。
【昇光院長】今通ってくださっている患者さまの信頼を裏切らないよう、今後も誠実に治療を行っていきます。また、どこの歯科医院に行こうか迷っている方は、ぜひ当院にご相談ください。できる限り患者さまのご希望に添えるよう、全力を尽くします。万が一当院での対応が難しい場合は、連携している近隣のクリニックや大きな病院への紹介が可能です。まずはお気軽に足を運んでみてください。
自由診療費用の目安
自由診療とは入れ歯(ノンクラスプデンチャー)/8万~15万円、金属床の総入れ歯/15万円~、シリコーンを使用した総入れ歯/14万円~、インプラント治療/30万円~、スポーツ用マウスガード/1万円~