全国のドクター13,609人の想いを取材
クリニック・病院 157,059件の情報を掲載(2025年4月26日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 北九州市八幡西区
  4. 穴生駅
  5. 宮本歯科医院
  6. 宮本 健 院長

宮本 健 院長の独自取材記事

宮本歯科医院

(北九州市八幡西区/穴生駅)

最終更新日:2023/10/06

宮本健院長 宮本歯科医院 main

筑豊電気鉄道線・穴生駅から徒歩5分。「宮本歯科医院」は、ダリル・レイモンド・ビーチ先生に師事した宮本健(みやもと・たけし)院長が、地域でも早くから水平診療を採用するなど、患者本意の歯科治療を実践している。例えば診療時間については仕事終わりや休日に対応できるよう、平日は20時30分、土曜も18時30分まで受けつける。キッズスペースやベビーベッドを備えているほか、治療中には子どもを預かるなど子育て世代をサポートしている。診療においては定期的なメンテナンスによる予防、小児矯正での歯並び改善などに力を注ぐ。「美容室に通うようなイメージでメンテナンスなど定期的にご来院いただけるようになればうれしいですね」と話す宮本院長に、クリニックの特徴やこれまでの経歴、診療スタンスについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年9月23日)

1990年から患者に負担の少ない水平診療を採用

歯科医師をめざすようになったきっかけや学生時代の思い出を聞かせてください。

宮本健院長 宮本歯科医院1

高校の時に虫歯になり歯科に行く機会があったのですが、治療だけではなく染め出しをして磨き残しをチェックし歯磨き指導をしてくれたんです。今では普通のことかもしれませんが、当時では非常に珍しいことでとても印象に残っていました。虫歯は治療するだけではなく予防しないといけないのだと興味深く感じ、それから歯科医師の道をめざすようになりました。九州大学の歯学部に入学後は、音楽活動に打ち込んだ記憶が残っていますね。中学・高校とブラスバンド部でクラリネットを吹いていましたから、大学でもオーケストラやジャズバンドに参加しました。歯科医師になってからは遠ざかっていたものの、還暦を迎えて再開し、発表会などの機会があれば演奏することもあるんですよ。

大学卒業後は熱海のクリニックに勤められたそうですね。

HPI研究所愛歯科診療所というクリニックで約6年間勤務し、ダリル・レイモンド・ビーチ先生のもとで水平診療について研鑽を積みました。以前の歯科では美容室のように座った状態の患者さんに対し、歯科医師が口の中をのぞき込む形で治療を行っていました。それを現在のようにあおむけに寝てもらい、座りながら処置しやすい姿勢で治療が行える水平診療を提唱したのがビーチ先生です。非常に革命的な治療だったのですが、水平診療における歯の削り方やミラーの使い方については大学でも教えてもらえませんでした。たまたまビーチ先生の診療所で大学の先輩が働いていたため、運良く師事することができ、先進の歯科治療に携われました。

それからこちらのクリニックを開院されたのでしょうか?

宮本健院長 宮本歯科医院2

そうですね。私は北九州出身なのですが、両親からは地元に戻ってきてほしいという話もあったので、1990年に「宮本歯科医院」を開院しました。もともと研究より臨床に携わりたいという想いもありましたし、HPI研究所愛歯科診療所に勤務しながら当クリニックを建てていたんですよ。和風テイストのインテリアやリラックスできるようなやわらかい色調の待合室など、ビーチ先生にデザインしていただきました。そうした患者さんへの配慮もビーチ先生の教えです。当時は水平診療を行っているクリニックも九州でも数えるほどでしたし、処置の際に麻酔を使う歯科も多くなく戸惑われる患者さんもいらっしゃいましたが、この技術を広めたいという気持ちを持って日々の診療に取り組んできました。

患者ニーズに応えながら幅広い世代に対応

開院から約30年たちますが、どのような主訴の患者さんが多いのですか?

宮本健院長 宮本歯科医院3

歯が痛い、歯茎が腫れたなどの相談でいらっしゃる方が多いものの、最近では歯のクリーニングを希望して受診される方が増えてきたように感じます。あとはお子さんの歯並びの相談でしょうか。子どもに関しては予防なども進み虫歯になるケースは減ってきましたが、食生活の欧米化などによって顎の発育が悪く歯並びが悪い子が増えてきました。それに口を開けたままにしているお子さんも多く、歯並びに影響するほかアレルギーにも関係するといわれています。他方で中高生にはスポーツ飲料の摂取による虫歯が多い印象です。大人やご高齢の方の受診も当然ありますが、治療中には小さなお子さんをお預かりしたり、平日は夜8時30分、土曜も夕方6時30分まで診療を受けつけたりと、皆さんのニーズに応えるかたちで幅広い世代に受診していただいています。

先生は高校時代の経験から予防のためのメンテナンスに力を入れているそうですね。

歯科医師になってからも、治療だけで終わってしまい、何年か後に同じ場所が痛んだり、別の歯が同じように虫歯になったりするケースを見てきましたから、治療後のメンテナンスの重要性を実感しています。歯磨き指導やクリーニングだけでは虫歯を予防できないのも事実。例えばお子さんだとジュースをたくさん飲む習慣があれば虫歯になりやすいですし、ご高齢でもあめを多く食べる方は虫歯になりやすいもの。水分補給は水やお茶に変える、あめをキシリトールが配合されたガムに変えるなど、生活習慣も見直すことで本当の予防につながるはずです。そのため治療中やメンテナンス中には、都度そういった生活習慣のお話やアドバイスをするようにしています。一度伝えただけで理解してもらうのは難しいですから、メンテナンスに定期的に受診いただき繰り返し伝えることが大切です。

小児の矯正にも注力されていると伺いました。

宮本健院長 宮本歯科医院4

発達不全による歯並びの相談が多いので、小児矯正には力を入れています。床矯正といって専用の器具を着用してもらい顎を広げることを図り、歯を適正に並べることを目的とした矯正を提供しています。基本的には顎の成長を利用するため、小学校1〜2年からスタートすることがお勧めです。小学校高学年になると歯の多くは永久歯に生え替わっているため顎を広げることが難しいですし、なかなかお願いどおりに器具を着用してくれないケースも考えられますからね。子どもの頃に歯並びの改善が図れれば、大人になってからの矯正が不要になったり、比較的簡単な矯正で済んだりといったことが期待できるので、小学校に入学するタイミングで歯並びをチェックしたほうが良いでしょう。また、いわゆる受け口の反対咬合に関しては、大人になってからだと外科的な治療が必要になる可能性があるため、4〜5歳からの矯正を推奨しています。

美容室に通うようなイメージで定期的なメンテナンスを

クリニックの診療方針についても教えていただけますか?

宮本健院長 宮本歯科医院5

笑顔いっぱいの歯科医院になるように、スタッフ全員が心がけています。歯がきれいになったり、噛めるようになったりすれば、皆さんうれしくなって、きっとニコニコ笑顔になると思うんです。そして、私たちスタッフも、患者さんから「ありがとう」の言葉をいただくと笑顔になります。そうすると次の患者さんがいらっしゃった時に、笑顔が伝染していくんです。そのために患者さんとのコミュニケーションを重視し、スタッフにも患者さんとたくさんお話しするように伝えています。歯科医師本人にはどうしても相談しづらいことがありますから、あえて席を外すこともあるんですよ。

患者さんと向き合う際に気をつけていることはありますか?

ポイントはまず患者さんの一番の主訴を把握すること。お話を伺っても意外と主訴がはっきりしないということがありますし、下の歯が痛いと訴えてこられても実は上の歯に虫歯があるなど、しっかりと診断することが欠かせません。時には主訴よりも問題のある箇所が見つかることがありますが、まずは主訴の解決を図ることから始めます。主訴が解決しないうちに他の部分を治療してしまえばトラブルになる可能性もありますからね。患者さんの気持ちを考慮しながら、治療の優先順位をつけていくことが大切です。

最後に今後の展望を含めて読者へのメッセージをお願いします。

宮本健院長 宮本歯科医院6

今現在も実施していますが、歯周病治療や根管治療についてはさらに力を入れていきたいと考えています。新たな技術がどんどん出てきていますから、しっかりと身につけていきたいと思います。歯科というと疎まれてしまうところがありますが、最近は歯をクリーニングしてほしいという相談も増え、気楽に受診できるような場所になってきました。なるべくリラックスして過ごしていただけるように待合室にはアロマを置くなど工夫も凝らしているので、美容室に通うようなイメージで、メンテナンスなどで定期的に来院していただけたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児床矯正/30万円~

Access