検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Q予防歯科とは、どういったものなのでしょうか？

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予防歯科とは、虫歯や歯周病にならないよう、定期的にクリニックへ通院していただき、口の中を管理していくことです。当院の場合、来院された患者さんにメインの治療をしつつ、検査や清掃を行い、問題がない場合は「半年〜1年に1度はメンテナンスに来てください」と説明しています。口の中に問題がある患者さんの場合は、「口の中を良い状態のまま維持したいので、可能であれば落ち着くまで、1ヵ月に1度は見せに来てください」と説明します。その間、歯の根っこの汚れを取り除くためのスケーリングやブラッシング指導などを行い、状態が良いほうへ向かえば徐々に来院の間隔を空けるようにします。

Qクリニックに通い続けることを、おっくうに感じてしまいます。

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口の中の状態が良くない患者さんには、写真や図を見せながら、このまま放置すると、将来自分の歯で噛めなくなるかもしれないことを説明しています。そうした指導をすることで、患者さんの意識も変わっていき、次の予約を取って、きちんと来院されるようになるはずです。ただ、面倒に感じる方もいらっしゃると思います。その場合、何ヵ月に1度といった決め方をせず、来られる時だけで良いので見せに来てくださいと伝えます。メンテナンスの頻度は、口の中の状態、患者さんの都合や考え方によって異なりますが、予防歯科のゴールは、患者さん自身が口の中を管理できるようになることです。そこをめざして頑張っていただきたいですね。

Q歯を抜かなければならない場合、どのような治療になりますか？

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当院では、それぞれの治療法のメリットとデメリットを患者さんに説明し、インプラント、義歯、ブリッジといった選択肢の中から患者さんに選んでもらっています。歯を削りたくない方は義歯やインプラントを選択されるでしょうし、削っても良いけれど、経済的負担を抑えたいということであればブリッジを選択されるでしょう。当院で治療が難しいケースは、提携している歯科口腔外科を紹介します。治療の際は、歯を失った原因をきちんと説明し、補綴して終わりではなく、これが次のステップへのスタートであることを伝えます。「ここからしっかり歯の管理をしないと、同じことが繰り返されますよ」とお話しするのです。

検診・治療START！ステップで紹介します

1カウンセリング

カウンセリングでは、患者の歯の管理に関する意識を知るために、生活背景や治療歴などを聞く。その後、健康な歯を維持するためには、定期的なメンテナンスによる予防歯科が重要であることを伝える。同院では、説明の際に写真やイラストを用いて、患者が理解しやすいよう工夫する。

2口の中の状態をチェック

歯科医師が患者の口腔内をチェックし、虫歯や歯周病の有無を見る。ポケットの検査も行う。口腔内写真を撮った場合は、患者に写真を見せながら、磨き残しが起こりやすい場所、虫歯になりやすい場所などを歯科医師が説明する。施術前、施術後の口腔内の写真を撮り、見比べることでメンテナンスの重要性を患者に理解してもらうことを心がけているそう。

3クリーニング・ブラッシング指導

歯の見える部分を処置するスケーリングと、見えない部分を処置するルートプレーニングによって歯石や歯垢の除去を図った後に、ブラッシング指導を実施。同院ではその後、血行を促すために歯肉マッサージを行う。歯肉マッサージは、汚れを取り終えた後、専用ジェルを指につけ、ポケットの中や歯茎へすり込むように行う。カウンセリングからここまでの所要時間は約1時間。

4必要に応じて治療を実施

今回はあくまで歯のメンテナンスなので、虫歯や歯周病が見つかり、治療が必要になった場合は、別の日に行う。さまざまな治療法があるが、同院ではそれぞれの長所と短所、口の中の状態などを患者にしっかり説明し、適した治療法を患者自身に選択してもらう。

5定期的なメンテナンスへ

同院の場合、メンテナンスの頻度は、きれいにブラッシングできている場合、半年〜1年に1度。磨き方に問題がある患者の場合、最初は1ヵ月に1度程度メンテナンスを行い、改善に向かうようであれば、徐々に間隔を開けていく。口の中を良い状態に保つことをめざすには、専門家による定期的なメンテナンスが重要となる。目標は、患者が自分で口の中を管理できるようになることである。