松木良介院長の独自取材記事

まつき歯科医院

(直方市／直方駅)

最終更新日：2023/07/18

福北ゆたか線直方駅より徒歩約10分、遠賀川の河川敷からほど近い場所にある「まつき歯科医院」。先代である松木俊正先生を引き継ぐ形で、2010年に松木良介先生が2代目として院長に就任。ダークブラウンとオフホワイトを基調としたスタイリッシュな内装にリフォームをした。同院にはユニットが3台あり、それぞれにマイクロスコープとモニターを2台設置。すぐに抜歯をするのではなく、“できるだけ歯を残す治療”を最重要視しているそう。「来院してくださった患者さまに安心していただけるよう、わかりやすい説明を心がけています」と語る松木院長。今回は患者への誠実な想いが伝わる松木院長に、診療方針や力を入れている治療などについて語ってもらった。

（取材日2023年4月20日）

正直かつ丁寧に、患者一人ひとりに真摯に向き合う
マイクロスコープを活用し、精密な治療を提供する
できるだけ自分の歯を残していくための提案をしていく

正直かつ丁寧に、患者一人ひとりに真摯に向き合う

これまでのご経歴や歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

2002年九州大学歯学部卒業後、そのまま九州大学病院第二口腔外科に入局し、2年間研鑽を積みました。その後は大学院に進み、歯学博士を取得しましたね。それから先輩が開業していた「やまだホワイトクリニック歯科」で2年間経験を積み、2010年に父の後を継ぎ開業しました。子どもの頃から歯科医師である父の姿を見ていましたし、自宅とクリニックが同じ場所にあるので、私も自然と歯科医師をめざすようになりましたね。高校時代辺りからは、むしろ歯科医師以外の道は考えられなかったです。

お父さまから受け継ぎ大切にされていることや、反対に変化した点などもあるのでしょうか？

父は真面目な性格で、一人ひとりの患者さまと真摯に向き合っていた姿をよく見ていました。いろいろな治療法に手を出すのではなく、目の前の患者さまにじっくり向き合い全力で対応する、そんな歯科医師だったのではないかなと思います。そんな父に似て、私自身も周りに真面目だと言われることは多いですね（笑）。わかりやすく症状の説明をしたり、お茶を濁さず正直に患者さまに説明する姿勢は受け継いでいるかもしれません。変わった部分は、外観や内装はもちろんですが、特に設備面があげられるかと思います。私が引き継いでから、歯科用CT、マイクロスコープ、セファロ、口腔内スキャナー、CAD／CAMシステム、クラスBオートクレーブなどさまざまな機器を導入しました。患者さまの治療を充実させることに加え、滅菌・消毒の対策にも力を尽くしています。とにかく、患者さまに安心して来院いただきたいと思っています。

来院する患者さまの層や主訴を教えてください。

私が引き継いだ2010年頃はご高齢の患者さまが多かった印象ですが、今では私と年代の近い40代から60代くらいまでの方も多くいらっしゃってくださっています。近隣の直方市・田川市・飯塚市にお住まいの方はもちろん、遠方でいくと県外から来てくださることもあり、身が引き締まる想いです。主訴については、歯が染みる、ズキズキする、詰め物が取れたので直してほしい、定期的に歯石を取ってほしいなどお悩みは人それぞれですが、私が根管治療を専門的に学んできたこともあり、そういった情報をクチコミやホームページで確認した患者さまから、ご相談いただくことも増えてきました。

マイクロスコープを活用し、精密な治療を提供する

松木先生が得意とされている「根管治療」についても教えてください。

根管治療とは、歯の内部に入った細菌を除去し、痛みや腫れといった症状を治療・予防するものです。もし根管治療を受けずに虫歯を放置してしまった場合、炎症が拡大し、ご自身の歯を失う可能性が高くなります。しかし、炎症が拡大する前に的確な治療をすることで、歯を抜くことなく保存できる可能性が高まることも期待できます。私自身、「歯をできる限り残したい」という想いのもと、根管治療に取り組んでいることもあり、当院では根管治療の精度を上げるためにマイクロスコープを活用し、より拡大された視野のもと、精度の高い治療に努めています。

他院さんで歯を抜かないといけないと診断を受けた場合も、ご対応いただけるのでしょうか？

はい、対応可能です。他のクリニックで抜歯と言われた患者さまでも、当院ではいきなりその選択をしません。抜歯はお口の健康を守るために行う最後の選択と考えているので、「歯を抜かなきゃいけないと言われたけど抜きたくない」とお考えの患者さまがいらっしゃったら、一度気軽にご相談ください。また、歯の神経や歯の周りの骨の活用をめざして、あらゆる分野の研究が進んでいます。私もその研究に携わっており、ホームページでご説明するページを作っていますので、気になる方はご確認ください。

「歯をできる限り残す」ことに対する、松木先生の想いを感じます。

ありがとうございます。歯を残すためには予防も非常に重要な要素になると考え、当院ではメディカルトリートメントモデル（MTM）を取り入れています。MTMとは、「応急処置・検査・説明・治療計画・治療」という流れで、すぐに治療をするのではなく、患者さまの年齢や口腔内の状態、生活背景に合わせ効果的な予防をするためのオリジナルプログラムを作成するというものです。その流れにご納得いただいてから治療を開始します。最初に口腔内全体を見て、ご自身の口腔内の状況と今後の方向性をご理解していただくことで、治療をして終わりではなく、健康な口腔内を保つために定期的にメンテナンスで通院している患者さまが多いですね。

できるだけ自分の歯を残していくための提案をしていく

一貫して、わかりやすい説明を大切にされているのですね。

継続的に通ってもらうためにも、患者さまにはわかりやすく説明するよう心がけています。写真やエックス線を撮ったり模型を見せたりなど、さまざまな方法を使い、現状が伝わるようにしていますね。加えて、できるだけ治療が苦痛にならないよう、患者さまの様子を見ながら進めるようにしています。患者さまにとって負担になることは可能な限り避け、違う方法で、その時にできる最善の治療はないかと考えながら診療にあたっています。ありがたいことに、通われている患者さまや近隣クリニックのご紹介でご家族やお友達が来院されるケースが増えています。普段の患者さまへの対応や治療法が受け入れられているのだとしたら、非常に喜ばしく思いますね。引き続き真面目に正直に、患者さまに接していきたいと思います。

中長期的な目線で通院してくれている患者さんも多いのではないしょうか？

メディカルトリートメントモデル（MTM）を導入していることもあり、予防を意識して通院してくださっている患者さまも増えています。また、最近では意識の高い患者さまが増え、歯の神経や自分の歯の大切さを認識している方も多いですね。そんな中で、ただ歯の治療をするだけでなく、「できるだけ自分の歯を残したい」と思う患者さまの希望をかなえるためにも、私も日々勉強をしていこうと思います。もちろんスタッフにも情報共有をして、患者さまに先進の技術と情報がお届けできるように努めていますので安心してください。高レベルの知識と技術があれば、一般的な歯科治療のレベルも底上げされると思うので、まずは私が努力を続けていきます。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

重ねてになりますが、当院は「できるだけ歯を残すこと」にこだわり治療を進めています。他院で抜歯と言われたものの、どうしてもしたくないという患者さまは、ぜひ納得のいくまでご相談ください。当院は先進の機械と技術で患者さま一人ひとり、じっくり丁寧に治療を行っていきます。写真やエックス線を見ることでご自分の口の中の状態を知っていただき、お口へ興味を持っていただけるとうれしいです。当院がその1歩目になれたらと思いますので、気軽に当院にいらしてくださいね。