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久保 守 院長、久保 慶朗 副院長の独自取材記事

くぼ歯科クリニックこども歯科クリニック

(大野城市/水城駅)

最終更新日:2021/10/12

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西鉄天神大牟田線・下大利駅からバスで約15分の位置にある「くぼ歯科クリニックこども歯科クリニック」は予防歯科に注力し、80歳までに親知らずを除くすべての歯を残す“8028”をめざしている。その根底にあるのが、メディカルトリートメントモデル(MTM)という口腔内のリスク評価に基づいた予防プログラムだ。むし歯や歯周病などを再発させないよう口腔環境を整えた上で治療を行い、一人ひとりのリスクに応じたオーダーメイドのメインテナンスを継続していくもので、久保守院長は「健康寿命を延ばすためにも、自分の歯を守っていくことが重要」と話す。今回はそんな久保守院長と息子である久保慶朗副院長に、予防歯科の大切さや具体的な方法、そしてクリニックの特徴などを聞いた。

(取材日2021年4月2日)

口腔内環境を根本から治療して生涯にわたる健康な歯を

お二人が歯科医師をめざしたきっかけについて教えてください。

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【久保院長】小さい頃から公務員や医師をめざすように言われていたので、大学進学時に歯科医師の道を選びました。最初は戸惑いもありましたが、補綴領域へと進んだので、入れ歯などの義歯治療を得意としています。1986年の開業後は、予防歯科を中心としたクリニック運営を続けています。
【慶朗副院長】私が2歳の時に父が開業したこともあって、物心がつく頃には歯科医師になるんだとおぼろげながら思っていましたね。父が専門としている補綴とは違う分野にという思いから、口腔外科の道に進んで歯周外科やインプラント、親知らずの抜歯などの治療に携わり、2013年からは一緒に診療に取り組んでいます。

開業当時から予防歯科に注力されていたそうですが、予防の考え方についてお聞かせください。

【久保院長】基本的に、むし歯ができて一度でも削ってしまえば後戻りはできません。そもそもむし歯にならなければ削る必要もなく、生涯にわたって自分の歯で食事をすることができると思います。それは健康寿命の延伸につながります。そのため当クリニックでは80歳で20本の歯をめざす“8020”ではなく、80歳で親知らずを除いたすべての歯が残っている状態の“8028”を目標に掲げ、予防歯科に力を入れています。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中はほぼ無菌状態。3歳までにミュータンス菌などのむし歯の原因が感染することで、リスクがぐんと高まってしまいます。だからこそ妊娠期間中から予防に取り組むことが重要ですし、また家族間での感染を防いでいくという意味において、家族全体で予防に向かっていかなければならないと思っています。

その具体的な方法として、MTMという方法を採用していると伺いました。

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【慶朗副院長】むし歯と歯周病は原因があって成り立つ病気です。例えば本来むし歯のリスクを持っていたとしても、保護者の管理で口腔内環境のバランスが保てていたために罹患していなかった方が、親元を離れ食習慣が変わると、むし歯になってしまうということも多々あります。そのリスクを前もって知っておけば未然に防ぐことがめざせますし、治療した際の再発リスクも低減できます。そうした根本的な原因にアプローチし、むし歯や歯周病を起こさない、再発させないというのがMTMの考え方。山形にある日吉歯科診療所の熊谷崇先生は、予防歯科において先進的な取り組みを続けておられる先生ですが、その熊谷先生の言葉を借りれば、水が出ている水道の下で掃除している状態が治療主体の歯科。予防主体の歯科では、その水道の蛇口を閉めるという根本的な視点で治療やケアを行っていくのです。

リスクの状態に応じたオーダーメイドのメインテナンス

MTMの診療の流れは一般的な診療とどのように違うのでしょうか?

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【慶朗副院長】まずは口腔内のむし歯や歯周病の病態を把握するために、唾液検査やレントゲンなどを行いリスクを判断します。その上で自分の状況を理解してもらい、また口腔内疾患がなぜ起こるかなどの教育を行いながら、リスクを下げ口の中をきれいにし、良い環境に整えていきます。環境が整った時点でむし歯などの治療を行い、メインテナンスへと移行していきます。もちろん応急処置が必要な場合にはそちらを先に対応することもありますが、基本的にはすべての患者さんに対してMTMの説明を行い、理解を得た上で治療をスタートするようにしています。

予防のためにはメインテナンスが欠かせませんが、どこにポイントを置いていますか?

【慶朗副院長】ひと口にメインテナンスと言っても、皆さんの認識はさまざまだと思います。例えばメインテナンスを歯石取りのために通院することだと思っている方がいれば、治療後の状態をキープするためと考えている方もいらっしゃいます。けれど本来のメインテナンスにおいてはリスクをコントロールしていくという面から、細菌の塊であるバイオフィルムを徹底的に除去することが非常に重要です。また年々変わっていく口腔内環境のリスクに応じて、一人ひとりに対する予防アプローチも変わっていくべきだと考えます。加齢に伴って全身疾患を患えば、口の中の状態も、唾液の問題も変化します。そのためメインテナンスでは単に口の中を清掃するというよりも、それぞれの口の中のリスクに対応したケアが大切だと思っています。

近年では口腔内環境と全身の健康とのつながりも指摘されていますね。

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【慶朗副院長】口は健康の入り口でもあるので、全身の健康にも寄与できればと考えています。スウェーデンのように全体の約90%の方がメインテナンスのために歯科に通うようになれば、そこで糖尿病予備軍などを発見し重篤な疾患になる前に気づくこともできるはずです。当クリニックでは、メインテナンスで通院いただいている方に対して体組成計での計測を行ったり、数値によっては血糖値測定なども実施したりしながら、健康管理のサポートに取り組んでいます。そういった面も歯科のメインテナンスでスクリーニングできれば、より地域の方たちに医療を還元できるのではないでしょうか。今では予防歯科のイメージも広がり、大野城市をはじめ、春日市や太宰府市など、お子さんからお年寄りまで幅広い世代に来ていただいています。

予防と併せ、質の高い治療を提供していく

治療の面で気をつけているポイントはありますか?

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【慶朗副院長】予防がベースではありますが、そのためには定期的なメインテナンスはもちろん、歯を守っていくためには高いクオリティーの治療が必要です。その一つとして歯科用CTなどの設備を整えていますが、中でもCAD/CAMシステムというコンピューターで歯の修復物を設計・製作するシステムを導入しています。本来は即日で修復物を入れるイメージが強い機器なのですが、当クリニックでは歯科技工士とともに治療のシミュレーションを行う役割も担っています。また原因にアプローチするためには歯列矯正が必要であったり、小児においても不正咬合の治療が増えていたりするため、成人矯正と小児矯正の専門の先生に来ていただいています。

歯科嫌いの方たちの通院のために工夫されている点もあるそうですね。

【慶朗副院長】そうですね。歯科に行きたくても行けない方の多くには、歯科恐怖症や小さい頃のトラウマがあるものです。そうした方たちの来院ハードルを少しでも下げられればと、保険診療で対応できる笑気麻酔下での治療を実施しています。少しぼんやりとした状態で治療を受けることで、治療に対する恐怖を緩和するのに役立てています。またオプションではありますが、歯科麻酔専門の歯科医師を招聘して行う静脈内鎮静法下での治療も可能です。歯に関する意識が高い方だけではなく、怖いからと歯科に通うことができない方たちの口の中も、そうした工夫でできる限りキープしていければと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【久保院長】健康寿命を延ばすためにも、一生自分の歯で食事ができるというのは非常に重要な要素です。歯がなくなってしまえば、入れ歯やインプラントによるカバーしかできません。そのためにも若いうちから予防に取り組んで、自分の歯を守っていきましょう。
【慶朗副院長】今は情報社会で、正しい情報も誤った情報もあふれすぎていて、その中で正しい歯科の情報を得て普段の生活に生かしていくことは難しいと感じています。「あらかじめ防ぐ」と書いて予防。それが正しくできていないために、むし歯や歯周病のリスクが高まるのです。可能な限り正しい情報をお伝えしながら歯を守っていただき、全身の健康につなげてほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/19万8000円~、矯正(成人)/54万4500円~、矯正(小児)/5万5000円~、静脈内鎮静法/7万7000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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