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黒岩 太助 院長の独自取材記事

黒岩歯科医院

(久留米市/北野駅)

最終更新日:2024/12/06

黒岩太助院長 黒岩歯科医院 main

長年にわたり、地域住民の歯と口の健康を守り続けてきた久留米市の「黒岩歯科医院」。同院を受け継ぐ3代目院長の黒岩太助先生は、患者の幅広いニーズに応えるべく歯科用CTなど先進の機器を導入し、快適な空間で治療が受けられるよう完全個室の診療室を整備。また、土曜と日曜にも診療を行い、患者が個々のライフスタイルに合わせて通院できる環境を整えるなど、多方面に心を配っている。一般歯科だけでなく口腔外科の分野でも研鑽を積んできた黒岩院長は、これまでの経験を生かし、適切な診断と痛みに配慮した治療を大切にしているという。同院では予防歯科にも重点を置き、治療後のメンテナンスの大切さも啓発している。インタビューでは、控えめで優しい人柄の黒岩院長に、診療にかける思いをじっくりと聞かせてもらった。

(取材日2024年9月26日)

時代に合わせて進化していく歯科医院

こちらは歴史ある歯科医院だそうですね。

黒岩太助院長 黒岩歯科医院1

私の祖父が開院し、祖父から父、父から私へと受け継がれてきた歯科医院です。私にとって、歯科医院は幼い頃から身近な存在でしたし、家族の仕事をずっと見てきたこともあり、自然と歯科医師をめざすようになりました。時代とともに歯科医院の在り方もどんどん変化していっていますから、当院の名前と場所を守りつつ、精密な検査や治療のために先進の機器を取り入れて、患者さんがより快適に専門的な診療が受けられるような環境づくりに注力しています。当院では、コミュニケーションが上手なベテランのスタッフやデジタル機器の操作が得意な若手のスタッフが協力し合いながら、お互いの長所を生かして診療のサポートをしてくれていますし、チーム一丸となって日々の診療にあたっています。

個室で診療が受けられると伺いました。いつ頃からこのスタイルになったのでしょうか?

2019年頃から本格的に院内を改装していきました。診療室を個室にするメリットは2つあると考えています。1つ目は感染症対策です。改装した当時は新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大していましたが、当院は完全個室にしていたことで、診療が終わるごとに換気や消毒をスムーズに行うことができました。2つ目は、患者さんのプライバシーを守ることができる点です。隣の話を聞こうと思ったわけではないけれど、自然と会話が耳に入ってくることがありますよね。個室にすることで、患者さんには周囲を気にせずに安心してご要望を伝えていただきたいと思ったんです。なお、個室には小さな窓がついていますので、万一患者さんの急な体調の変化があった場合でも、私がすぐに対応できるようにしています。

診療に使用する機器について、こだわりを教えてください。

黒岩太助院長 黒岩歯科医院2

当院では、歯科用レーザーを用いた治療を行っています。以前当院で使用していたレーザー治療は口内炎など軟組織の治療にしか対応できませんでしたが、新たなレーザー機器を導入したことにより、虫歯の治療や根管治療の他、再生療法などにも活用できるようになり、アプローチできる幅が格段に広がりました。レーザーを用いた切開は術後疼傷が軽減でき、傷の治癒期間の短縮が期待できます。また、当院では歯科用CTを導入することで3次元の画像が撮影できるようになったので、口腔外科の手術を行う前に神経の位置関係をより精密に把握するために役立っています。

ライフスタイルに合わせて通院しやすい工夫を重ねる

こちらに通院されている患者さんについてもお聞かせください。

黒岩太助院長 黒岩歯科医院3

当院の患者さんの年齢層は2歳くらいのお子さんから90代のご高齢の方まで幅広いですが、比較的60代以上の患者さんが多い印象ですね。それに土日も診療を行っていますから、お仕事の関係で週末しか時間が取れない方もお見えになります。当院にいらっしゃる患者さんは6~7割ぐらいが歯のメンテナンスの目的で、月に1回から3ヵ月に1回の頻度で通院してくださいます。私が、歯周病菌が糖尿病と密接に関わってくることや、しっかりと噛むことが認知症の予防につながることをお話しすると、皆さんしっかりと耳を傾けてくださるんですよ。他に、当院のスタッフが歯の染め出しを行って、磨き残しがないかをチェックしながら歯磨きのアドバイスも行っています。

先生が力を入れている診療についてお伺いします。

私が歯学部を卒業する際に、「自分に向いている分野は何だろう?」と考えた時に、全身的な治療にも携われることに魅力を感じて、口腔外科の道に進むことにしました。これまで大学病院や複数の歯科医院に勤務しながら、幅広い一般歯科の治療に加え、抜歯を中心とした口腔外科の手術についての研鑽を積んできました。その経験を生かして、当院でも入れ歯(義歯)が痛くならないように骨を削る手術や、真横に生えてしまった親知らずの抜歯を行っています。それに、ご自身の歯を抜歯しなければならなくなってしまった時に、親知らずが代用できる場合は歯の移植も手がけています。治療にあたっては適切な診断を心がけていますので、より専門的な治療や手術が必要になった場合は、適宜大学病院などの医療機関を紹介いたします。

治療の際の痛みにも配慮されているそうですね。

黒岩太助院長 黒岩歯科医院4

はい。これまでに「前に痛い思いをしたから歯科医院が嫌いなんです」という声を聞く機会が少なくありませんでしたので、痛みに配慮した治療に注力しています。当院では、麻酔の注射をする際は必ず表面麻酔を行いますし、注射の針は35ゲージという現時点で最も細いものを使用しています。しかし、単純に細い針を使えばいいのではありません。針が細くなればなるほど、注射器を押すための圧力が強くなることで手先が震える原因になってしまうのです。これを自分の手指だけでコントロールすることは難しいので、電動の注射器を使用することで注入圧が一定になるようにしています。また、麻酔薬を注入する速さも痛みに影響を及ぼしますので、細心の注意を払っています。

「地域に開かれた歯科医院」でありたい

歯科で治療を受けることが苦手な方に対して、工夫していることはありますか?

黒岩太助院長 黒岩歯科医院5

歯科医院が苦手になった理由を聞くと、「子どもの頃に歯科医院で怖い経験をした」という答えが返ってくることがあります。私としては、お子さんにトラウマになるような経験をしてほしくないと思っていますから、押さえつけて無理矢理に治療を行うことはしません。歯科医院に慣れていないお子さんであれば、治療に入る前に2~3回トレーニングを行うこともあります。機械の音を出したり、バキュームで水を吸ってみたりしながら、お子さんが「ここまではできそうだな」と思えるようなサポートをしていきます。また、実際に治療をする時は「10秒たったらすぐに止めるよ」などの声かけを行うようにしています。歯科医院での治療は親御さんの負担も小さくないですから、不安なことがあればご相談いただきたいですね。

診療の際に心がけていることを教えてください。

患者さんには治療の内容をしっかりと理解し、納得していただきたいと思っていますので、丁寧に説明を行うようにしています。最近ではタブレット端末を使って、お口の中の画像に私がペンで説明を書き込みながら視覚に訴えかけることで、言葉だけでは伝えづらい点を補っています。それに、患者さんがなるべくつらい思いをしない治療を心がけています。例えば、鼻呼吸が苦手な方であれば私が手を止める回数を多くして息苦しくならないように工夫をしていますし、お口を大きく開けるのが疲れてしまう方には専用の器具を使ってアシストするようにしています。歯科の治療を受ける中で「こんなことが苦手」ということがあれば、治療の最中であっても遠慮なく教えていただければと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

黒岩太助院長 黒岩歯科医院6

地域の方々が、噛めることでストレスなく「楽しくおいしくご飯が食べられる」サポートをしたいと強く思っています。かかりつけの歯科医院を持つことがベストだと考えていますが、当院は休日診療も行っているため、緊急で足を運んでくださった患者さんにも「できる限りのことをして、痛みやつらさを取って差し上げたい」という気持ちで診療にあたっています。通院のハードルが高くならないよう、ご自身の苦手なことや希望する治療回数など、一人ひとりのご要望を丁寧にお聞きして、極力お応えしたいと考えていますので、どうぞお気軽にご来院ください。

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