寺谷 由唯 院長の独自取材記事
医療法人 TERRA矯正歯科クリニック
(佐賀市/佐賀駅)
最終更新日:2025/11/21
矯正専門の歯科クリニックとして多くの患者の悩みに寄り添ってきた「医療法人 TERRA矯正歯科クリニック」。2代目院長の寺谷烈(つよし)先生の急逝に伴い、2025年6月、烈先生の妻である寺谷由唯先生が3代目院長としてクリニックを継承した。突然の出来事に対しても「烈先生の技術とぬくもりを信頼して通い続けてくださっている患者さんたちがたくさんいます。その一人ひとりに真摯に向き合う歯科診療を続けていきたい」と顔を上げる。今後は歯列矯正だけではなく、一般歯科や小児歯科などにも幅広く対応し、口腔の健康を通じて全身の健康に寄与する歯科クリニックをめざすのだという。悲しみを乗り越え、凛と振る舞う由唯先生に、歯科医師としてのキャリアや今後の展望などについてじっくりと話を聞いた。
(取材日2025年9月29日)
夫の想いを受け継ぎ、患者に真摯に向き合う診療を
烈先生の突然の訃報でしたが、クリニックの継承を決意されたそうですね。

当院は烈先生のお父さんが1968年に開業され、矯正歯科の熟練者である烈先生が継承するタイミングで矯正歯科専門のクリニックに生まれ変わりました。それ以来、患者さんの健康と笑顔のために、思いやりを持って矯正歯科診療を提供してきました。私自身も歯科医師として6年ほどクリニックをお手伝いしてきましたが、クリニックとしてこれから大きくなっていくという時に、烈先生が事故で亡くなってしまいました。歯科医師としても尊敬していた烈先生が人生をかけて築いてきた当院を閉めたり、誰かに譲ったりという選択肢は考えられませんでしたし、何より彼の技術とぬくもりを信頼して通ってくださっている患者さんのためにも歯科診療を続けていきたいと思い、3代目院長として継承することを決めました。
改めて、由唯先生のご経歴を教えてください。
私は医療に携わりたいと考え、地元である福岡歯科大学に進学しました。もともと医科を志望していたこともあって、卒業後は久留米大学の歯科口腔医療センターに入職し、口腔外科の臨床や研究に取り組んできました。抜歯からがんの手術まで幅広く外科の経験を積んだほか、久留米大学大学院医学研究科に進み、免疫学講座でがんの研究にも打ち込みました。関連病院での診療や訪問診療、歯科衛生士学校での講義を担当する中で烈先生とご縁があり、当院をお手伝いするようになりました。出産を期に大学病院から離れ、当院で勤務する傍ら、福岡市のクリニックなどで一般歯科や矯正歯科、審美歯科の診療を学んできました。
今後はどのようなクリニックをめざしていくのでしょうか?

まずは烈先生が大事にしてきた、患者さん一人ひとりに真摯に向き合う診療を引き継ぎ、その上で新しい知見や技術を取り入れ、進化した歯科医療を提供していくつもりです。何より患者さんに不安を与えないように、これまでの矯正は継続していくことはもちろん、私の経験を生かして一般歯科や審美歯科を加え、お口の健康だけではなく美しさを含めた総合的な歯科医療をめざしていきたいと思います。また、クリニックも老朽化が進んでいますので近くに新設し、患者さんが診療を受けやすい環境づくり、スタッフが働きやすい環境づくりにも取り組んでいきます。コンセプトは「口腔から始まる健康美、自然な美しさを求めて」。性別を問わず、歯科医療を通じて口腔の健康だけではなく全身の健康に寄与し、内面から輝く本質的な美しさを提供できるクリニックにしていきます。
幅広い診療でワンストップの治療ができるクリニックへ
診療の柱だった矯正に関しては、烈先生の方針を踏襲されるのでしょうか?

そうですね。烈先生のスタイルを変えることはありません。「一生噛める歯を長持ちさせるための矯正」を一番の目的に、「仕上がりの質」と「歯並びの長期安定」にこだわっていくという彼の想いはそのままに、ワイヤー矯正やハーフリンガル矯正、マウスピース型装置を用いた矯正などの成人矯正に加え、外科手術を用いた短期間での矯正にもチャレンジしたいと思っています。近年では3次元でのデジタルシミュレーションが確立されつつありますが、デジタルエックス線撮影装置や歯科用CT、口腔内スキャンなどの機器を活用した、いわゆるデジタル矯正の分野に関しては、どんどん新しいものを取り入れていきたいと思っています。
一般歯科の診療が加わることで、ワンストップでの治療も可能になりますね。
虫歯や歯周病といった一般歯科診療、抜歯といった口腔外科診療が加わるので、これまで他のクリニックでの治療をお願いしていた部分も当院で完結できるようになります。患者さんの通院の負担も軽減できますし、口腔全体の管理ができるというのは大きなメリットになります。また、歯並びの問題がない人は、歯の色など細かい部分が気になってくるもの。そこでホワイトニングなどの審美歯科にも対応することで、さらに患者さんのニーズに応えられるのではないでしょうか。一般歯科診療に関しては、矯正を受けられている既存の患者さんや急患の対応程度にとどまっていますが、将来的には体制を整え、口腔外科や予防歯科、義歯治療、栄養指導などを含めて幅広く対応していきたいと考えています。
小児歯科に関しても広く受け入れていくと伺いました。

これまでも小児矯正には携わってきましたからね。今でもお子さんの歯並びに関する相談は多く、当院では将来的な顔貌の調和や永久歯の萌出過不足など、成長に合わせた装置を選択・作製してきたほか、不正咬合に悪影響を与える癖の改善のために口腔筋機能訓練療法(MFT)を行ってきました。私も2人の子どもを育てるママですから、口腔育成の重要性は十分理解しています。指しゃぶりや抱っこの仕方なども、歯並びに影響を及ぼしてしまうものなんですよ。ですから、歯並びがガタガタになってしまわないよう、歯が生えてくる前の段階からアドバイスできる環境づくりにも積極的に取り組んでいきたいです。お口のことだけではなく子育ての悩みにもお応えしますよ。
子どもから高齢者まで、何でも相談できる居場所に
患者さんと向き合う際に気をつけていることはありますか?

口腔内の状況や治療について患者さんにお話しする時、伝え方については気を使っているほうだと思います。皆さん説明をしっかり聞いてくれるのですが、正確に理解してくださっているかは別の話。烈先生は、患者さんが納得できる治療を提供できるようにと、治療の進行や状況を随時説明してこられていましたから、私も可能な限り患者さんとのコミュニケーションは重視していきます。また、女性歯科医師ということもあってお子さんの対応をすることが多かったので、歯科が苦手なお子さんも安心して受診してほしいですね。
スタッフの皆さんの雰囲気もすてきです。
私が当院を継承すると決意した理由の一つに、これまでクリニックを支えクリニックの顔となってくれたスタッフの居場所、仕事の誇りをなくしたくないという想いがありますから。皆さん元気で明るくで良い人ばかり。患者さんへの声かけも丁寧で、とても優しく接してくれる自慢のスタッフです。勉強熱心なので、これから増えていく一般歯科診療も含め知識と技術をアップデートし、患者さんが安心して通えるクリニックづくりに協力してくれるのではないかと期待しています。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

これから当院は矯正だけではなく、一般歯科や審美歯科なども提供する総合歯科へと生まれ変わっていきます。私だけではなくスタッフ、そして矯正歯科や口腔外科の非常勤の先生の力を借りながら、患者さん一人ひとりに真摯に向き合っていきますので、お子さんからご高齢の方まで何でも相談に来てもらえるとうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正(唇側矯正)/80万円程度、ワイヤー矯正(舌側矯正)/120万円程度、ハーフリンガル矯正/100万円程度、マウスピース型装置を用いた矯正/60万円~、小児矯正/8万円~、初診相談/3300円、ホワイトニング/3万6300円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

