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鬼村 朋宏 院長の独自取材記事

おにむら歯科

(宮崎市/宮崎駅)

最終更新日:2024/02/28

鬼村朋宏院長 おにむら歯科 main

宮崎市中心部から東へ車で約10分。赤江大橋近くに位置する「おにむら歯科」の鬼村朋宏院長は、大学病院勤務時にさまざまな難症例の診療にあたり、研究にも取り組むなど、歯科診療に対して幅広い研鑽を積んできた。その経験を生かし患者一人ひとりに真摯に向き合い、生活の質を向上させるための診療に力を入れている。診療のモットーは、人生100年といわれるこの時代に、自分の歯で食事を楽しみ、少しでも長く健康な歯を保てるような診療を行うこと。そのために定期的に勉強会に参加して新しい情報を吸収し、先進機器の導入にも積極的に取り組んでいる。「口腔環境の悪化は体のさまざまなトラブルの原因になるからこそ、その原因を追究し、再び悪化しないような治療を心がけています」という鬼村院長に、治療方針や患者への思いなどを聞いた。

(取材日2023年12月5日)

健康な歯を長く保つための「全顎治療」に取り組む

ご両親が開業したクリニックの院長となり、3年目だそうですね。

鬼村朋宏院長 おにむら歯科1

大学卒業後にそのまま大学病院で勤務するのか、福岡で開業をするのか、宮崎に戻るのかの選択肢でかなり悩みました。最終的には自分が理想とする診療を行いたいという思いが募り、おにむら歯科を継ぐことにしました。18歳から15年ほど福岡に住んでいましたので以前とは風景もだいぶ変わりましたが、生まれ育った場所でもあり、愛着もあります。ありがたいことに、かかりつけの歯科医院として長く通ってくださっている患者さんも多かったですし、道が広くなり車通りも増えたことで、今後より多くの患者さんに来てもらえるだろうという期待も大きかったですね。

こちらに来られるのはどういった患者さんが多いのでしょうか。

両親ともまだ現役の歯科医師で、父の専門が歯周病、母は義歯です。そのため、治療やメンテナンスで長く通ってくださっている高齢の方が大半です。こまめに来院してできるだけ自分の歯で生涯を過ごしたいという、歯の健康への意識の高い方が特に目立ちますね。そして県民性なのか、定期的に通院してくださる方が多い印象です。私の専門が口腔外科なので外科的治療も行えるようになり、診療できる患者さんの層も広がってきました。「痛くなってから行く」のではなく、日頃から気軽にメンテナンスをお勧めすることで、若い世代の患者さんも少しずつ増えてきたように感じます。

先生が診療をするようになって、クリニックの治療方針に変化はありますか?

鬼村朋宏院長 おにむら歯科2

現在は「全顎治療」をめざして、矯正とインプラント、審美歯科の3点に特に力を入れています。矯正は見た目を重視するだけでなく、噛み合わせを良くするということに重点を置いています。噛み合わせは全身に影響するため、悪い歯が1本でもあるとバランスが崩れ、体のあちこちに不具合が出てしまうからです。同じ理由で、義歯よりもしっかり噛めることが期待できるインプラントをお勧めしています。また歯は日頃から人目にふれるところですので、患者さんの満足度を上げるためには審美面への配慮も欠かせないものです。虫歯や歯周病を部分的に診るのではなく、お口全体を健康に保つことが全身の健康にもつながりますので、さまざまな角度からアプローチしながら、丁寧に診療するように心がけています。

恩師との出会いで知った「本当の治療」

歯科医師をめざしたきっかけや勤務医時代のエピソードを教えてください。

鬼村朋宏院長 おにむら歯科3

高校時代は機械系にも興味があり、進学先はずいぶん悩みました。「将来はやりがいがあり、人の役に立つ仕事がしたい」と考えた結果、最終的に歯科医師をめざそうと思ったのがきっかけです。両親からは一度も「歯科医師になって」「歯科医院を継いで」と言われたことはありませんでしたが、小さい頃から両親の働く姿を見てきたことは、とても影響が大きかったと思います。大学を卒業後、歯科医師になって入局したのは大学病院の顎口腔外科です。歯科の中でも生命に関わる症例を扱うことが多く、ずっと気が張っているような状態で、ハードな日々でした。入院患者さんや外来の診療、手術をしながら、並行して研究も行っていましたので、本当に目まぐるしかったです。手術などは長時間に及ぶことが多く、時には36時間に及ぶ大がかりなものもありました。それでも続けられたのは、患者さんから感謝され、「自分が役に立ったんだ」と実感できたからです。

診療の際はどんなことを心がけていますか?

「医者は人の命を救う、歯医者は人の人生を救う」という恩師が後進に伝える言葉を、常に意識しています。人が健康でいるためには、食べることがとても大事です。でも年齢を重ねるにつれ、歯を失ってしまうと、しっかり噛めなくて食べることが楽しくなくなってしまう。そうすると、食べることに楽しみや喜びを見いだせないだけでなく、健康的な食事ができないために認知症やパーキンソン病の罹患率が上がってしまうというデータもあります。それだけ歯というのは、人が健康でいるためには欠かせないものなのです。私が患者さんを診るときには、今痛いところを治療するだけでなく、10年後、20年後のことまで考えて、全体的な診療をすることを大事にしています。

今、先生が心がけていることは、恩師の先生の影響が大きかったようですね。

鬼村朋宏院長 おにむら歯科4

九州大学の先輩で、福岡で開院されている先生に、後に私がめざすことになる「本当の診療」を教えていただきました。「虫歯があるなら、そこを治せばいい」というのではなく、どうして虫歯になったのかを掘り下げていく診療です。「歯並びが悪いから?」「食生活に問題がある?」「遺伝的なものが関係している?」など、根本となっている原因を突き止めてから治療を行い、患者さんがこの先どうやったら虫歯にならないか、対策を考えるのです。歯の健康は全身につながっているからこそ、全身を見てどの角度から治療をしていくかを決める。当院が全顎治療を大事にしているのは、まさにその恩師との出会いが大きかったと思いますね。

たくさんの選択肢から、患者に合った治療を提案

普段からご自身の健康についても気をつけているそうですね。

鬼村朋宏院長 おにむら歯科5

たくさんの方々の歯の健康を守る責任がありますので、まずは自分が健康でなければと思っています。毎日朝5時に起きて筋力トレーニングを行い、夜は23時頃までには寝ることを心がけています。食生活も栄養バランスや食べる時間など、できるだけ気をつけるようにしています。休診日の土日も勉強会に出席することがあり、それがなければほとんど子どもと遊んでいますので、自分の時間というのはほぼないです(笑)。基本的にはインドア派なので、漫画を読んだりゲームをしたり、プラモデルを作ったりもしたいんですが、ここ数年は遠ざかっています。

今後もっと力を入れたいことや展望などありましたらお聞かせください。

これまでの歯科の診療においては、あくまで保険適用の範囲で行い、自費率が低いというのが一般的でした。しかしそれだと限界があり、より質の良い治療を行うためには自費治療で行ったほうが良いものもあります。当院では患者さんの先々の将来のことまで考えながら、長く健康な歯を維持できるような治療方法を丁寧にご説明します。例えば、身体的負担を抑えたインプラント治療のガイデッドサージェリーや、歯周病によって失われた骨などの歯を支えている周辺組織の回復を図る歯周組織再生療法など、新しい技術を用いた治療もその一つ。自費治療の選択肢も排除せず、患者さんにとってベストだと思う治療方法を提案することで、ご自身の歯により興味を持ってもらえることも多いと思います。今後もより多くの方の歯が健康であるために、その姿勢を変えずに続けていきたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

鬼村朋宏院長 おにむら歯科6

健康寿命を延ばすためにも、生活の質を向上させるためにも、まずはお口が健康である必要があります。クリニックだからと敬遠せず、美容室に行くような気軽な感覚で定期的に来ていただけるのが理想です。歯が丈夫で健康だと、生涯でかかる医療費が少ないというデータがあるほど、お口は全身に関わってくる場所でもあります。健康的に年を重ねていくために、しっかりメンテナンスをしながらこまめに相談してほしいと思っています。地域の皆さまのお役に立てるように頑張りますので、お困り事があればぜひ一度お越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/(部分)11万円~、インプラント治療/34万7000円~、歯周組織再生療法/8万8000円、審美歯科(ホームホワイトニング)/2万2000円

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