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上村 光太郎 院長の独自取材記事

うえむら矯正歯科

(宮崎市/宮崎駅)

最終更新日:2024/05/22

上村光太郎院長 うえむら矯正歯科 main

宮崎市役所から北へ、上野町通りに面したビル2階にある「うえむら矯正歯科」は、1989年の開業以来、矯正歯科に特化したクリニックだ。2024年に父から同院を継承した上村光太郎先生が院長に就任。北海道大学で出会った師匠にあたる歯科医師から学んだ「機能面を重視した矯正」を通して、患者にとって満足度の高い矯正を追求している。歯科医院としては数少ない、診察台にライトやうがい台を置かないラフな診療スタイルは「患者の不安や緊張を少しでも取り除きたい」という、先代から続く患者ファーストの思いから生まれたもの。現院長の上村先生もその思いを受け継ぎ、矯正を考える患者がポジティブな気持ちで治療に臨めるような診療体制を大切にする。朗らかな笑顔が印象的な上村院長に、クリニックの特徴や矯正への考えについて、話を聞いた。

(取材日2024年4月2日)

機能性を重視した、前向きに取り組める矯正を提供

お父さまの代から続くクリニックだそうですね。

上村光太郎院長 うえむら矯正歯科1

私が物心ついた時には、すでに父がこのクリニックを開業していました。幼い頃から父がここで仕事をしている姿を見る機会も多かったので、進路を決める年齢になった時に自然と歯科医師になる選択肢が出てきましたね。進学したのは北海道大学ですが、出身である地元宮崎が好きなので、最初から宮崎に戻ってくるつもりでした。大学院を卒業して、そのまま大学病院の医局で、お世話になった教授のもとで研鑽を重ねた後、宮崎に戻ってきて今に至ります。

今でも大切にしている、研修医時代の学びや経験について教えてください。

私の師匠にあたる、矯正歯科の医局で出会った先生の教えは今も大切にしています。師匠は「機能をきちんと整えれば、必然的に見た目も美しい歯並びになってくる」という考え方でした。ただ前歯の歯並びを整えることに着目するだけでは、一見美しくは見えても、食事の際にうまく噛みきれなかったり、上下のバランスが崩れたりすることもあるでしょう。歯並びの美しさだけでなく、機能面や噛む能力を重視する診療方針は、師匠から教わったこととして今も大切にしています。師匠は職人気質の硬派な方だったので、最初はうまくやっていける自信がなかったのですが、実際に接してみると優しく、面倒見が良くて。そのギャップがすてきな方です(笑)。先生が定年を迎えられる時は、北海道まで会いに行きたいなと思っています。

実際に歯科医師として働き始めて、どう感じておられますか。

上村光太郎院長 うえむら矯正歯科2

矯正歯科は、歯科の中でも特殊な分野だと感じます。歯科治療は基本的に、悪いところを削ったり、手術したりして治療することが目的になりますが、多くの場合矯正は病気だから行うものではありません。そういう意味ではポジティブな医療といえますし、その点が矯正歯科ならではの魅力だなと感じています。加えて矯正は長期的な診療が必要となりますので、必然的に患者さんとの付き合いも長くなります。そのおかげでコミュニケーションを取る機会も多く、親交を深められる点も、矯正歯科ならではの魅力として気に入っています。

患者の負担を少しでも減らすための工夫

診療の際に心がけていることについてお聞かせください。

上村光太郎院長 うえむら矯正歯科3

患者さん第一で診療を進めることです。例えば、診療中はできるだけリラックスしていただきたいので、診察台にはライトを設置していません。これは父の代から続いていることなんです。歯科では治療中にライトで照らされるのが当たり前のようになっていますが、近くで当てられると少しつらい部分もありますよね。一般的な歯科治療ではライトなしの治療は難しくとも、矯正歯科だからこそ、歯科医師の工夫次第でライトなしでも診療が行えると思っています。また、うがい台についても診察台から省いたり、できるだけ患者さんが苦しくないよう歯型が採れるように口腔内スキャナーを導入したりしています。予約についても、なるべく待ち時間を削減できるようにシステムを活用しています。

診療面での特徴についてはいかがでしょうか。

ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正、リンガルブラケット、手術を伴う顎変形症の矯正治療など、幅広い選択肢を用意しているのが特徴だと考えています。特にマウスピース型装置を用いた矯正は外注するのではなく、当院にある口腔内スキャナーで撮影し、3Dプリンターで模型やマウスピース型装置を製作して行いますので、費用面で選択肢の中に入れていただきやすくなっていると思います。また、当院では治療にかかるすべての費用を含んだ金額を提示しています。追加費用もなくシンプルでわかりやすい料金設定なので安心して治療に取り組んでいただけるかと思います。

普段はどのような主訴やお悩みを持つ患者さんが来院されますか。

上村光太郎院長 うえむら矯正歯科4

「歯並びを美しくしたい」という思いで来院される方が最も多い印象ですね。そのほか、しっかりと噛めないという方、お子さまの歯並びが気になるという保護者の方など、さまざまです。成人矯正は歯並びを仕上げるようなイメージですが、お子さまの場合は歯並びというより、骨格を整える目的の矯正になります。アプローチは異なりますが、どちらも矯正には変わりありませんので、当院では基本的に成人矯正・小児矯正で料金を分けておりません。ご年齢に関わらず、矯正に関するご相談はお気軽にお越しいただければと思います。

歯並びや矯正に対する悩みや不安を払拭したい

これまで特に印象に残っている患者さんのエピソードをお聞かせください。

上村光太郎院長 うえむら矯正歯科5

大学病院時代に担当した、小さな女の子の患者さんはとても印象に残っています。矯正は基本的に、最初に検査としてエックス線などで撮影し、歯型を採って治療計画を立てるのですが、その患者さんはどうしても怖かったようで、そもそもユニットに座れなかったり、型採りがなかなかできなかったりして。最初の検査と撮影の段階で7、8回ほどの回数を要し、毎回2時間くらいかけて診療を行っていました。一人の患者さんの診療にあれだけ長い時間を取れたのは大学病院ならではですが、時間をかけてしっかり患者さんに向き合えたのは良い経験だったなと思っています。こちらに移る際に違う先生へと引き継がせていただいたので、元気にされているかなと今も思い返すことがあります。

お忙しい毎日かと思いますが、リフレッシュとして何かされていることはありますか。

休日は家族と過ごしたり、小説や漫画を読んだりしていることが多いですね。あとは父の影響で、プログラミングも趣味の一つです。院内のアポイント帳は、プログラミングの知識を活用して自作しています。学生時代はスキー部に所属していて、高校までは宮崎で、大学時代は北海道でスキーを楽しんでいました。今は運動に時間を取ることが難しいのですが、時間ができれば自然を感じながらヨガなんかもやってみたいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

上村光太郎院長 うえむら矯正歯科6

この建物は父の代から30年以上、できた当時のままなんです。まずは、クリニックを新しく建て替えられたらと考えています。あとはクリニックの情報発信でしょうか。偶然、近隣の方と話す機会があり、近くで歯科クリニックを運営しているとお話しした時「初めて知りました」と言われたこともあって。ここで矯正歯科を診療していることを、より多くの人に知ってもらえるような活動にも、今後は力を入れていきたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いいたします。

「歯を矯正したい」という思いで情報を集めている方々は、心のどこかに矯正に対する不安を抱えておられるのではないかと思います。自身のお口の状況は、自分ではなかなかわからないものです。まずは相談だけでも構いませんので、一度来院いただいて、少しでもその不安を払拭することができればと思います。ご相談時に「今がベストな治療時期ではない」ということもありますので、その場合はちょっと待ってくださいとお伝えした上で、適した時期を検討することも可能です。特に見た目が気になって口を隠してしまう、思いきり笑えないといったお悩みを持つ方には、気兼ねなく笑顔になってもらえるためのお手伝いができればと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/表側矯正:78万4300円、裏側矯正:片顎111万4300円・上下顎133万4300円、マウスピース型装置を用いた矯正/100万4300円

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