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西田 哲也 院長の独自取材記事

西田歯科医院

(えびの市/えびの駅)

最終更新日:2024/04/10

西田哲也院長 西田歯科医院 main

宮崎県西南部に位置するえびの市にある「西田歯科医院」。映画のロケ地にも使われたえびの駅から徒歩4分、愛らしい歯のイラストの看板と洗練された外観が印象的で、院内はカフェのような空間が広がる。院長の西田哲也先生は大学病院や東京都内の歯科医院で研鑽を積んだ後、2008年に父親から歯科医院を継承。豊富な経験を生かし、歯科全般で高水準の治療の提供をめざす。「総合歯科治療を掲げ、患者さんのご希望に沿いながら、さまざまな歯科診療を組み合わせて、より良い状態へと導くよう努めています」と西田院長。遠方からセカンドオピニオンを求めて来院する患者も多いという。真摯に治療に取り組む姿勢が印象的な西田院長に、同院の歴史や診療時の心がけ、地域の歯科医療に対する努力など幅広く語ってもらった。

(取材日2024年2月19日)

豊富な経験に基づく診療を、リラックスできる環境で

こちらの歯科医院の歩みや先生のご経歴についてお聞かせください。

西田哲也院長 西田歯科医院1

1984年、父が実家だったこの場所で開業しました。私はもともと数学の教師をめざしていたのですが、父が歯科医師だったことや、周りから手に職をつけることを勧められたこともあり、最終的に歯科大学に進むことを決意しました。大学時代は実習が好きでした。実習を行うにつれて、自分が案外器用なんだと気づきました。卒業後は大学病院を経て、東京都港区の歯科医院で研鑽を積みました。そこは大企業が集まるエリアで人としての礼節を教えられましたし、勉強会を通じてさまざまな分野に精通する先生から技術を学ぶ機会も与えていただきました。また患者さんを受け持つには、一人につきノート1冊分の治療計画を院長に提出する必要があり、治療計画の大切さも学びました。

その後、2008年に歯科医院を継承されたのですね。

父が病気になって診療することが難しくなったことがきっかけで、後を継ぐことを決意しました。父が院長を務めていた頃はこぢんまりとした歯科医院で、患者さんも今ほど多くありませんでした。それでも「これまで通ってくださっていた患者さんを誰かが診なければならない」との思いから、2008年に引き継いで院長に就任し、その後、医療法人を立ち上げました。法人名は、「医療法人MEDICAL SCIENCE KNS」。最後の「KNS」には、私の歯科医師人生に大きな影響を与えた恩師の、河原英雄先生と下川公一先生の頭文字を使わせていただいています。お二人は歯科業界ではたいへん高名な存在で、「私西田は、河原先生と下川先生に挟まれて頑張ります」という意味を込めました。

院長就任後、リニューアルオープンされたと伺いました。

西田哲也院長 西田歯科医院2

2011年にリニューアルオープンしました。今ではカフェ風の歯科医院をよく見かけるようになりましたが、当時はほとんどなかったんです。以前から、「開業するなら、ジャズなどの音楽が流れるカフェ風の歯科医院にしたい」と考えていました。「患者さんにできるだけリラックスして治療を受けてもらいたい」という思いもありましたね。私が外科処置を伴う治療を専門にしていることもあり、特に待合室はくつろげる雰囲気にすることを意識しました。道路沿いの看板は、赤を背景にした白い歯のイラストを採用しました。通常、医療機関では血を連想することからあまり赤を使わないのですが、当院が外科処置を伴う治療を多く行っているので、あえて看板に赤を使ってみたんです。

全身バランスまで見据え、「総合歯科治療」でサポート

どんな患者さんが多く来院されますか?

西田哲也院長 西田歯科医院3

えびの市や小林市はもちろん、県境が近いため、熊本県や鹿児島県からも多くの患者さんが来院されています。また宮崎市から医科の先生がいらっしゃったり、遠くは東京都や神奈川県からの患者さんも来られたりします。基本的に成人をメインに診ていますので、お子さんは少ないですね。お子さんの矯正などが必要になった場合は、提携している矯正を専門とする歯科医院に紹介しています。当院の特徴は、治療を受けているけれど治らないと、セカンドオピニオンを求めて来院される患者さんが多いことです。「入れ歯を入れたけれどうまく噛めない」「しっかり噛めるようになりたい」といったご相談の方も多いですね。

診療の際にはどんなことを心がけていますか?

患者さんご自身が気づいていない問題も見極めるよう努めています。患者さんは歯の悩みを訴えて来院されるのですが、実はその背後に別の問題を抱えていることもあります。私は大学病院の麻酔科にも勤務したことから、さまざまな数値を分析して全身のバランスに配慮した診療も得意としているんです。例えば、患者さんは歯科治療を望んでいても、重い糖尿病を患っていて治療を進めるのが難しい場合もあります。また全身のバランスを保つには体幹が重要なのですが、噛み合わせが悪く体幹がずれてしまっているという方もいらっしゃいます。そのため状況に応じて、食生活に関するアドバイスをしたり、体幹トレーニングをお勧めしたりすることもあります。

総合的な診療を大切にしているのですね。

西田哲也院長 西田歯科医院4

口腔だけでなく、患者さんの全身のバランスに着目することを大切にしています。また「総合歯科治療」を掲げ、患者さんのご希望に沿いながら、さまざまな歯科診療を組み合わせて、より良い状態へと導くようにも努めています。さらに治療後のメンテナンスの重要性までしっかりとご理解いただけるよう、初診時に詳しい資料をお渡ししています。お口の状態は、一朝一夕で改善するものではありません。「治療したから大丈夫」とそのままにしていると、病気が再発する恐れもあります。歯の健康を保つには、患者さんの努力も不可欠ですので、当院では、毎日10分間のながら磨きをすること、定期検診を必ず行うことなど、患者さんにもご協力をお願いしています。正しい知識を身につけ、歯の健康に対する意識を高めていただければ幸いです。

地方でも高水準の歯科治療を受けられる環境を整えたい

「総合歯科治療」を提供するには、スタッフさんの存在も重要ですね。

西田哲也院長 西田歯科医院5

毎朝20分ほど全員でミーティングを行い、さまざまな情報を共有するようにしていますし、月に1回ほど、私がセミナーや講演で扱う内容を伝えるようにもしています。ですからスタッフたちも、かなりの知識や技術を身につけています。もちろん歯を削るなどの医療行為はできませんが、当院のスタッフたちは培った知識で、私が説明することを代わりに患者さんに伝えることもできるんです。優秀なスタッフたちがいて、とても助かっています。

地域の歯科医療の発展にも尽力されているとお聞きしました。

東京都や大阪府だけでなく、全国各地で歯科医療に関するセミナーや講演を行っています。そうした活動を繰り返すことで、地方でも高水準の歯科治療を受けられる環境を整えていきたいと思っているんです。この地域の方々の意識も高まっているように思いますね。当院では初診の患者さんがいらしたら、お口の現状や治療内容、予後、治療期間、費用などをまとめた、一人40ページほどの治療計画を作成します。それを患者さんに提示し、ご納得いただいてから治療を始めます。治療期間や費用だけでなく、お口の状態が悪くなった原因や悪くなる前に予防するための方法など詳しく記し、ご理解いただくようにしています。当院に通う患者さんの歯の健康に対する意識はかなり高いでしょうね。 

話は変わりますが、先生の趣味や健康法についてもお聞かせください。

西田哲也院長 西田歯科医院6

休める日は自宅で動画配信サービスを楽しんでいます。おいしい料理を食べに出かけることもありますね。健康法は、日々の食事に気を配ることや適度なトレーニングを行うこと。以前はジムに通ってトレーニングしていましたが、今は忙しくてなかなか通えませんがまたできればと思っています。

読者に向けたメッセージをお願いします。

歯科医院を選ぶ際には、施設の美しさやスタッフの対応というより、症状に対する診断力や技術力の高さを基準に選んでいただきたいです。説明の仕方に着目すると、診断力や技術力を見極められるかもしれません。歯を削る前など、口頭で話すだけでなく、患部の画像などを見せて納得いくまで説明してくれるとなお良いでしょう。不安を感じながら治療を受けると、不満に変わることがあります。歯科医師との相性もあると思いますが、画像を見せて丁寧に説明してくれるかどうかは重要なポイントになると思います。皆さんには、長く健康を保つためにも、若い頃から歯の健康を意識していただければ幸いです。

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