永山 知宏 先生、永山 邦宏 先生の独自取材記事
永山歯科・矯正歯科
(鹿児島市/慈眼寺駅)
最終更新日:2025/02/27

鹿児島市谷山地区で40年以上の歴史を持つ「永山歯科・矯正歯科」。同院は永山武信理事長の息子である永山知宏先生と永山邦宏先生の兄弟2人がメインで診療にあたっている。ともに鹿児島大学病院で勤務し、知宏先生は口腔外科、邦宏先生は矯正歯科で数多くの難症例に対応してきた。一般歯科では歯周病の予防をはじめ、口腔機能のケアや訓練を重視。また矯正歯科では多くの治療方法や装置の選択肢の提供に努めている。患者の不安を取り除くようなコミュニケーションを心がける2人の温和な人柄も大きな魅力の1つ。「一生涯通ってもらえる歯科医院でありたい」と語る知宏先生・邦宏先生に、診療への思いを聞いた。
(取材日2024年1月28日)
各分野に精通する歯科医師による専門的な治療
クリニックの成り立ちと特徴についてお聞かせください。

【邦宏先生】当院は父の永山武信が1983年に開業し、父の弟である叔父の永山武彦の2人でこれまで診療にあたってきました。2018年から私と兄が当院に入り、現在は主に私たち2人で診療しています。兄は口腔外科、私は矯正歯科で歯学博士を取得しました。医科の病院に各科の専門の先生がいるように、当院には各分野を専門とする歯科医師がいますので、患者さんのご希望になるべく沿った形での方法をご提案し、治療を進めていくことが可能です。また、幅広い歯科治療が当院だけで受けられるのも特徴で、患者さんにとっての利点だと考えています。
【知宏先生】兄弟で一緒に働いているため意思疎通が取りやすい点にメリットを感じています。仕事終わりや休日でも、何か相談があれば気軽に話し合えるので非常に連携が取りやすく、患者さんの安心要素にもつながっているのではないでしょうか。
診療において大切にされていることはありますか?
【知宏先生】最も大切にしていることは、患者さんの不安を取り除くようなコミュニケーションです。お悩みやご希望を事前にしっかり伺うこと、そして納得いただいてから治療に進むよう丁寧に説明することを心がけ、患者さんが話しやすいような雰囲気づくりも大切にしています。
【邦宏先生】よりお話がしやすいように個室のカウンセリングルームも設けています。矯正治療は他の治療に比べ、長い期間お付き合いをさせていただくことになります。ですので、初めに無料相談という形でお時間をいただき、患者さんの症状やご希望、ライフスタイルなどについてお話しながら一緒に治療の計画を立てていきます。
お二人とも鹿児島大学病院で勤務されていたそうですね。ご専門について教えてください。

【知宏先生】私は口腔外科に勤めていました。他の医療機関からの紹介でいらした糖尿病や心臓病など全身疾患を持つ患者さんの親知らずの抜歯や、骨の中にある病気を除去する手術などを主に担当していました。口腔外科で必要不可欠である手術や麻酔時のリスク管理など、全身の医学的知識を習得し実践してきたことを、現在の診療にも生かしています。
【邦宏先生】私は2005年から13年間、矯正歯科に勤務していました。一般の歯科医院では対応が難しい症例の診療にあたることが多かったです。矯正は患者さんの症状やご希望などによってさまざまな装置が使い分けられており、大学病院ではその多岐にわたる装置を取り扱ってきました。
予防歯科と選択肢の豊富な矯正に注力
知宏先生は、一般歯科や訪問歯科をご担当されていますね。

【知宏先生】はい。近年、歯槽膿漏の患者さんが増えてきたこともあり、予防治療に力を注いでいるんです。歯槽膿漏の原因となる歯周病は、糖尿病や心疾患をはじめさまざまな全身の病気に影響することが明らかになっています。歯周病の予防には毎日の歯磨きで清潔な状態に保つことが大切ですが、ご自分でのホームケアだけでは磨き残しを完璧に防ぐことは至難の業です。当院でお手入れや歯磨き指導を行うことで虫歯・歯周病の予防につなげ、末長く患者さんの歯の健康を維持できるようお手伝いができればと思っております。
訪問歯科診療についてはいかがでしょうか?
【知宏先生】介護施設に伺う訪問歯科において重視しているのが口腔ケアと口腔機能の訓練です。人は食べることで必要な栄養を補給していますが、噛む力や飲み込む力、舌の動きといった口腔機能が低下すると、誤嚥性肺炎を引き起こし必要な栄養が取りにくくなってしまうのです。そのため月に1度、スタッフの方と入居者さんの食事風景を見て回りながら、食事の量や食べ方、またむせることはないかなど、口腔衛生や口腔機能の状態を確認し、それぞれの問題について他職種の方々と相談しながら対応策を提案しています。口腔機能が良好に保たれると食事や会話における支障の減少が期待できますし、それらを楽しめるようになりますよね。ご自分のお口から食べられる幸せを守り、支えていけるよう努めていきたいです。
邦宏先生が行う矯正歯科についてもお聞かせください。

【邦宏先生】ご自分で取り外しができるタイプや固定式装置、歯の裏側に装着する舌側矯正のほか、目立ちにくく審美的に優れているマウスピース型装置を用いた矯正など、患者さんのご希望に沿ったさまざまな治療方法がご提案可能です。精密な治療をより短期間でご提供するために、3D口腔内スキャナーを導入しています。従来のシリコンによる歯型採取と比べて短時間で済むこと、不快感など患者さんの負担を軽減できることがメリットです。また、装置の仕上がりも早くなるので、よりスピーディーに治療を開始できます。当院は、平日だけでなく日曜日にも矯正専用の診療時間を設けているんです。この周辺には学校も多く、子育て世代の方が多く住まわれているので、平日や土曜日に来られない患者さんにも通いやすい歯科医院でありたいと思っています。
矯正を受けるメリットを教えてください。
【邦宏先生】矯正歯科は5歳くらいから20代の患者さんが多く、ここ数年はお子さんの親御さん世代から上は60代まで、幅広い層の方が受けられるようになりました。患者さんの歯の健康に対する意識も年々高まってきているように感じています。大人になってからでも矯正を受けると噛み合わせが改善され、歯磨きしやすい環境を作ると虫歯や歯周病になるリスク削減につながり、ご自身の歯を長く残すことに寄与するのです。健康寿命を延ばすためにも矯正は有用だと考えていますし、私はそのお手伝いができると良いなと思っています。
一生涯通い続けられる歯科医院でありたい
患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

【知宏先生】患者さんへの声がけを欠かさず、痛みを感じさせないよう配慮しています。訪問歯科では、患者さんが車いすの場合も多いので、その際は私が車いすの横に屈み、同じ目の高さでおしゃべりをしながらお口の周りの状態を確認したり、口腔機能の訓練をしたりするようにしています。安心して診療を受けていただけているとうれしいですね。
【邦宏先生】こちらが一方的にお話しするだけでなく、「前回の治療から気になる所はございませんでしたか?」などとお聞きして、患者さんにも話していただけるよう心がけています。患者さんの笑顔が増えたり、感謝の気持ちを伝えていただけると私もすごくうれしいですし、もっと頑張ろうと励みになっています。
今後のご展望をお聞かせください。
【知宏先生】より一層、歯周病と口腔機能低下の予防に注力していきたいです。初期の歯周病は自覚症状がほとんどないため、気付いた時には歯茎が腫れたり、歯がグラグラしたりするなどと重症化している場合が多くあります。症状が現れる前に検診にいらしていただけるよう地域の方々へ啓発し、来院いただいた際にはご自分でのお手入れが上手にできるようなアドバイスをしていきたいです。
【邦宏先生】一生涯同じ歯科医院に診てもらえることは、患者さんにとっての大きな安心要素になると思いますので、長く通っていただける工夫を凝らしていきたいです。歯科治療は常に新たな技術や設備が進化していますので、しっかりと学び続けながら、患者さんにとって最も良い方法で治療を行えるよう努めてまいります。
読者へメッセージをお願いします。

【知宏先生】歯科医院へお越しになるタイミングは、痛みやお口の中に不調がある時とお考えの方も多いかと思いますが、症状が現れる前にいらしていただくことがベストです。一緒にお口の健康を末長く守っていければと思います。
【邦宏先生】ご自身以外でも、お子さまのかみ合わせや歯並びなど、気になることやお困りのことがあれば、何でもお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは表側矯正/69万3000円~、ハーフリンガル矯正/90万2000円~、舌側矯正/111万1000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/80万3000円~、小児矯正/15万4000円~、部分矯正/16万5000円~