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吉留 五喜 院長の独自取材記事

かずき歯科

(いちき串木野市/串木野駅)

最終更新日:2025/02/19

吉留五喜院長 かずき歯科 main

鹿児島県いちき串木野市役所近くにある「かずき歯科」は、院長である吉留五喜先生が、前院長の叔父が運営していた「丸田歯科クリニック」を継承するかたちで2024年11月に移転・新規開業した。院内はホワイト・ブラウン・グリーンの3色でまとめられ、落ち着いた空間となっている。開放的な診療室と待合スペースが確保され、受付には季節に応じたモニュメントが飾られている。鹿児島県姶良市出身の吉留院長は、横浜で歯科医師としての経験を重ねた後、35歳の時に鹿児島へ戻った。「雑談も大歓迎なので、気軽に足を運んでほしい」と優しく穏やかに語る吉留院長は、将来的には串木野全体の口腔状態を健康にしたい、という夢を持っている。そんな吉留先生に、これまでの歩みや同院の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2025年1月16日)

叔父のクリニックを継承。地域に根差す歯科医院

まずは先生のご経歴を教えてください。

吉留五喜院長 かずき歯科1

出身は鹿児島県姶良市です。親族関係に医師や歯科医師がいたこともあり、物心ついた頃から自然と医療の道を志すようになりました。10歳の頃には、将来の夢は歯科医師と決めていたんです。しかし、一度は別の道を選び、4年制大学で経営を学びました。その後、社会に出て2年間ほど働いていましたが、やはり歯科医師への夢を諦めきれず、25歳の時に鶴見大学歯学部に進学。2015年に歯学部を卒業し、翌年から鶴見大学歯学部附属病院で臨床研修医として経験を積みました。その後、鶴見大学大学院では有床義歯補綴学を専攻。そして35歳の時、両親の希望を受けて地元鹿児島へ戻ることを決意し、現在に至ります。

「かずき歯科」は継承されたクリニックと伺いました。

「かずき歯科」は、母方の叔父が運営していた「丸田歯科クリニック」を継承した歯科クリニックです。私自身は2021年から「丸田歯科クリニック」で勤務医として勤めていました。叔父である前院長の高齢化に伴い継承の希望を受けて、2024年1月に正式に引き継ぎました。その後、同年11月に「丸田歯科クリニック」から約250m離れた現在の場所に移転し、「かずき歯科」として新たな一歩を踏み出しました。移転の際には上棟式を行い、多くの方にお越しいただきましたね。初めてお会いする方も多く、地域の皆さんに少しでも認知していただければと願っています。おかげさまで「丸田歯科クリニック」時代から通い続けてくださる患者さんも多く、特に60代以上の方々が多い印象です。新規の患者さんも徐々に増えつつあり、とてもありがたいですね。

クリニックの特徴について教えていただけますか。

吉留五喜院長 かずき歯科2

当院の特徴は、この串木野という土地ならではの環境にあります。この地域は港町としても知られていて、大型マグロ漁船や商船が泊まる港があります。また甑島列島に渡る定期船も発着する場所でもあることから、離島から来られる患者さんもいらっしゃいます。中には、大型漁船に乗られている方が上陸の際に来院し、漁船に戻られ、10ヵ月後に再び上陸し当院へ、というようなやりとりが繰り返されることもあります。この串木野という地域に根差した診療を実感する瞬間ですね。特に当院では義歯の相談が多く、長年お世話になっている歯科技工士の方と二人三脚で進めています。義歯の調整や設計は、患者さんの生活を直接支える重要な部分ですので、非常に奥深く、やりがいを感じる分野でもあります。

信頼できるスタッフたちと、優しさあふれる歯科ケアを

訪問歯科診療にも取り組まれているそうですね。

吉留五喜院長 かずき歯科3

訪問歯科の患者さんはご高齢の方が中心で、特に義歯の調整や修理、新しい義歯の作製などのご依頼を多くいただいています。前身の「丸田歯科クリニック」からの取り組みを継承したもので、現在も継続中です。患者さんのご自宅を訪問するほか、契約している施設が5~6ヵ所あるため、定期的に伺っています。施設へ訪問する際は、一度の訪問で複数人の患者さんの口腔ケアや健康管理を行っています。直接お会いし、お話ししながら診療を進めることで、患者さんはもちろん、そのご家族との信頼関係が深まるのを感じますね。

スタッフとのコミュニケーションで工夫されていることはありますか。

月に1度、スタッフ全員でミーティングを実施しています。ミーティングでは、お互いの意見を出し合える雰囲気があるので、普段なかなか言いにくいことを気軽に話せる場として機能しているんですよ。内容としては、感染対策や診療の情報共有を行ったり、私がセミナーで学んできた新しい知識を共有したりしています。また、私からの提案についてもスタッフ全員で意見を出し合い、より良い方向に進めるよう工夫していますね。現在、当院には歯科衛生士が3人、歯科助手が1人、受付が1人と、少数精鋭のチームで運営。スタッフは「丸田歯科クリニック」時代から継続して勤務してくれているメンバーばかりなので、患者さんも安心して通っていただけています。

患者さんと接する際に大切にしていることは何でしょうか。

吉留五喜院長 かずき歯科4

患者さんと接する際には、なるべく優しく、穏やかな気持ちで接することを心がけています。歯科医院では診療ユニットの配置の関係上、患者さんに椅子の後ろからごあいさつすることが多くなります。それでも少しでもリラックスしていただけるよう、丁寧に声をかけるようにしています。中にはユーモアたっぷりに答えてくださる方もいて、思わず笑顔になることも。そんなやりとりができるのも、この地域ならではの温かさだと感じています。

めざすのは、串木野全体の口腔環境を良くすること

新規開業されるにあたり、どんなところにこだわりましたか。

吉留五喜院長 かずき歯科5

新規開業にあたり、クリニックのデザインにはこだわりました。いかにも歯医者さんっぽい雰囲気は避けたかったんですが、あまりにおしゃれすぎると「ここは本当にクリニック?」と思われることもありますよね。そこで設計士さんと相談しながら、バランスの良いデザインをめざしました。院内は3色でまとめ、シンプルながらも落ち着いた空間に仕上げていただきました。清潔感のあるホワイトをベースに、アクセントにグリーンとブラウンを使い、ナチュラルでリラックスできる雰囲気を大切にしました。受付やカウンセリングルームにはアート作品も飾っていて、患者さんにも好評です。ユニットは現在3台あり、それぞれに2台のモニターを設置。大きなモニターにはエックス線で撮影した画像を、もう1台にはマイクロスコープで撮影した口腔内の映像を映しています。こうした設備を活用して、患者さんにとってわかりやすく丁寧な診療を心がけています。

将来的に取り組んでみたいことを教えてください。

将来的には、いちき串木野全体の口腔環境をもっと良くしていきたいと考えています。今のところ、来院される方の中には「抜歯しか選択肢がない」というケースも少なくありません。「もっと早く来てくれれば……」と思うことがよくあります。だからこそ、「痛くならないと歯科クリニックに行かない」という意識を少しずつ変えていきたいんです。日々の生活で欠かせない食事を楽しんでもらうためにも、得意とする義歯などで患者さんの生活が少しでも改善できるようにしていきたいです。また気軽に通えるクリニックをめざして、季節ごとに院内を飾りつけたり、ちょっとしたイベント感を出したりして、視覚的にも楽しんでもらえる空間づくりを心がけています。もちろん、私自身が楽しんでやっている部分もありますが(笑)。今後も患者さんとの距離をもっと縮めていけたらと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

吉留五喜院長 かずき歯科6

当院では、歯の治療だけでなく、地域の方々にとって気軽に立ち寄れるクリニックをめざしています。「建物が気になったから」「院内のアートを見てみたいから」、来院は、そんな理由でも大歓迎。それが歯科医院に足を運ぶきっかけになればうれしいです。私は、歯のことだけでなく、何でも気軽に話せるような歯科医師でありたいと思っています。地域の方々に「話しやすい」「通いやすい」と感じていただけるよう、これからも努力していきますので、ぜひ気軽にお越しください。

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