嶋野 一弘 院長の独自取材記事
嶋野歯科医院
(古河市/古河駅)
最終更新日:2024/09/09

宇都宮線・古河駅や栗橋駅から車で約12分の場所に位置する「嶋野歯科医院」。院長である嶋野一弘先生の臨床経験は30年を超え、その豊富な実績と知見を日々の診療に還元している。嶋野院長はインプラント治療は総合治療だと考えているため、インプラント治療を中心としながら、審美歯科、歯周病、一般歯科、歯科矯正など幅広い診療を行っている。また、同院には「患者ファーストの精神」が根づいており、治療計画を立てる際は、患者一人ひとりと密にコミュニケーションを取りながら納得するまで相談に乗るという。院内のコンセプトカラーはオレンジでエネルギッシュな空間になっている。そんな院内にマッチした明るい語り口と笑顔が印象的な嶋野院長に、同院の特徴や大切にしている考え方、今後の展望などについて聞いた。
(取材日2024年6月27日)
インプラント治療は、“未来”のための治療
まずはクリニックを開業した理由を教えてください。

先端のインプラント治療を地元である古河市に持って帰り、地域に貢献したいと考えたからです。小さい頃から細かい作業が好きだったこともあり、高校卒業後は日本大学松戸歯学部に入学。その後、歯科医院に勤めながら研鑽を積みました。そして、1990年に嶋野歯科医院を開業。インプラント治療を中心としながら、歯列矯正や審美歯科など幅広く手がけています。来院される方はインプラント治療を希望される50〜60代後半の方がメインで、国内外問わず多くの患者さんがいらっしゃいます。また、当院では、どんなに忙しくても「痛い」と言って来院された患者さんを断ることはしません。当院には、親子2代、3代にわたって通われるご家族もいらっしゃいます。開業当初はインプラント治療が浸透していませんでしたが、長年続けてきたかいあって、ありがたいことに今ではほぼ毎日のようにオペの予定が入っている状態です。
先生はインプラント治療の臨床実績が30年以上あるそうですね。専門的に学ばれた理由は何でしょうか?
インプラント治療は、未来のための治療だからです。これは、私が師事していた先生が繰り返し強調していた言葉で、まさにそのとおりだと考えています。インプラント治療は、患者さんの20年、30年先の未来を考えて治療していくため、長期的な視野が求められるのです。そんなインプラント治療の最大のメリットは、より充実した食生活が期待できることです。「イカが食べられるようになった!」「食生活が充実して太った!」と、患者さんにご満足いただけるよう、しっかり噛める歯をめざして治療を行っています。
インプラント治療以外にも、歯列矯正や審美歯科など幅広く診療されている理由を教えてください。

インプラント治療は総合治療だと考えているからです。インプラント治療をする歯の隣の歯が歯周病にかかっていればその治療を行い、審美的な要素が求められればそれに応じます。私は臨床ではすべての診療科目がかけ算と考えているため、各技術が高水準でなければいけないと考えているのです。例えば、技術的に「補綴80点×根管治療80点×歯周病80点×インプラント治療100点」であれば良いですが、仮に1分野でも0点があった場合、最終的に0点になってしまいますよね。そのため、インプラント治療には包括的な知識と技術が必要と考えています。それに、私の出身は補綴分野であり、かみ合わせと補綴分野を熟知しているからこそ、患者さんに寄り添ったインプラント治療を提供できると自負しています。
インプラント治療における患者と歯科医師の橋渡し役
こちらには、インプラント治療をサポートする専門のスタッフさんがいらっしゃるそうですね。

「インプラントコーディネーター」といって患者さんと歯科医師の通訳として活躍しているスタッフである根目沢順子さんがいます。彼女は長年当院で勤務しており、欠かせない存在となっています。インプラント治療は高額になるケースが多いのですが、歯科医師に費用面の相談をすることに躊躇される方がいらっしゃいます。また、歯科医師の説明を聞いて納得したつもりでも、帰り際に受付でもう一度相談されるという方が多いのも事実です。こうしたときに、インプラントコーディネーターが間に入り、費用面や治療についての相談を親身になってヒアリングします。なお、インプラント治療の方針と費用面を患者さんに提案するときは、3パターンほど用意していますね。患者さんの状況はさまざまですので、現在の生活、未来のライフプランニングなどを加味しながら、その方に合った治療の方向性を一緒に決めています。
スタッフは何人ほどいらっしゃるのでしょうか?
歯科医師7人、歯科麻酔専門の歯科医師4人、そのほかにも助手や受付スタッフなども在籍し、5交代で運営しています。ここまで体制を厚くしているのは、一人でも多くの患者さんを受け入れたいと考えているからです。患者さんには、オペ前に歯科麻酔専門の先生との問診時間を設けています。もし患者さんに持病があった場合は、かかりつけ医と情報共有をするなど、石橋を叩いて渡るほど安全性を重視して進めるようにしていますね。歯科恐怖症の方や嘔吐反射がひどい方も専門の麻酔科の先生による鎮静麻酔で治療を受けていただけるのは安心だと思います。症状によっては保険でも鎮静麻酔で行うことができます。また、歯科麻酔専門の先生にサポートしてもらうことで、私はオペにだけ集中でき、患者さんが適切な治療を受けることができる環境をそろえることができていますね。
クリニックには、設備や機材が豊富にそろっていますね。

新しい技術が大好きなので、さまざまな機材を購入しては学習しています。先端のテクノロジーこそすべてであり、人に優しいものだと考えているからです。以前、インプラント治療用のガイドシステムが日本で限定台数で販売されると聞いた時は、いの一番に先行予約して購入しましたね。頂いた治療費は、患者さんの治療に還元することが正しいと思っています。また、インプラントの手術を受けた後のリカバリールームのご用意や手術後の腫れたお顔も配慮しながら患者さん同士がすれ違わないような動線も確保しています。安心してインプラント治療を受けることができる技術・体制・設備を整えており、対応幅も広いので、他院でインプラント治療を断られた方でもぜひ一度ご相談ください。
患者の希望を大切にする「患者ファーストの精神」
患者さんと接する際に大切にしていることは何でしょうか?

患者さんの希望をかなえることを大切にしています。しかしながら、医学的根拠から難しいことはできないとはっきり言います。また、患者さんの希望する治療について、私よりも適したスキルを持っている歯科医師がいれば紹介することもありますよ。患者さんが満足することが第一なので、当院ですべて処置しようとするのではなく、患者さんにとって最適な方法を選択したいと考えています。いわゆる「患者ファーストの精神」が、当院には根づいているんです。また、先ほどもお話ししたとおり、患者さんは歯科医師である私に直接言いにくいこともあるため、コーディネーターに間に入ってもらいながら意思疎通を図っています。費用面での不安なども遠慮せずお伝えください。コーディネーターが患者さんにしっかり寄り添うので、本音で相談しやすい雰囲気だと思いますよ。
クリニックまでの送迎も行っていると聞きました。
希望があれば近隣の駅から当院まではもちろん、どんなに遠くてもドアtoドアで送迎を行っています。以前は中国からいらっしゃる患者さんも多かったので、その時は成田空港までお迎えしていました。近年、歯科医院はコンビニの数よりも多いといわれています。そのため、患者さんもどこの歯科医院に通うべきか悩みますよね。そこで当院ではまず患者ファーストの精神として送迎を行うことにし、患者さんが安心して当院を選んでいただけるようなサービスの一環として始めました。
最後に、今後実現したいことを教えてください。

私が持っている知識やスキルを代診で来ている先生方に伝えたいですね。私が引退したとしても、私の持つインプラント治療の技術は残したいと考えています。代診で来ている先生は、現在7人いるのですが、そのうち5人は他クリニックで院長を務めているほどの実力者たちです。本に書いていないテクニック面も含めて後継していきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/39万円~、オフィスホワイトニング/1万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/50万円~、静脈内鎮静麻酔(自費の場合)/10万円~、全身麻酔/20万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。