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舘野 陽一 院長の独自取材記事

舘野歯科診療所

(宇都宮市/岡本駅)

最終更新日:2025/07/31

舘野陽一院長 舘野歯科診療所 main

宇都宮市郊外の田園地帯で、ひときわ目を引くピンク色の建物がある。「舘野歯科診療所」は、1992年の開業から30年以上にわたり地域住民の口腔の健康を守り続けてきた。舘野陽一院長は、歯科医院での説明不足に不満を持つ患者が多いことを実感し、「説明を何よりも大切にする」診療方針を貫いている。開業当初は若いファミリー層が中心だった患者も今では高齢化が進み、通院困難になった長年の患者には訪問診療で対応。さらにISO9001認証を取得し、スタッフとともに継続的な品質改善にも取り組んでいる。舘野院長に、地域密着の歯科医療にかける思いを聞いた。

(取材日2025年7月8日)

説明を何よりも大切にする地域密着の歯科診療

こちらで開業されて30年以上になりますが、開業の経緯を教えてください。

舘野陽一院長 舘野歯科診療所1

実はここは私が生まれ育った場所なんです。実家があった場所を改築して診療所にしました。日本大学松戸歯学部を卒業後、茨城や千葉の歯科医院で経験を積み、地元に戻ってきてからは近くの宇都宮第一病院の歯科で数年勤務しました。そこでの患者さんの中には開業後も来てくださった方が多く、スタートからとても恵まれていましたね。この辺りは田んぼが多く、宇都宮市のはずれですが、だからこそ地域に根差した歯科医院が必要だと感じて1992年に開業しました。実は子どもの頃から通っていて、現在はスタッフとして働いてくれている人もいるんですよ。30年以上同じ場所で診療を続けられているのは、地域の皆さんのおかげだと思っています。

歯科医師をめざされたきっかけは何だったのでしょうか?

親戚に歯科医師がいたことが大きなきっかけです。叔父が歯科医師をしていて、直接診療を見ることはそれほどなかったのですが、話を聞いているうちに興味を持つようになりました。医療の中でも歯科は、患者さんの生活の質に直結する分野だと感じたんです。食べることは生きることの基本ですから、それを支える仕事に魅力を感じました。実際に歯科医師になってみて、患者さんが喜んでくださる姿を見ると、この道を選んで本当に良かったと思います。特に長年通ってくださっている患者さんとの信頼関係は、何物にも代えがたい財産です。地域の皆さんの健康を守り続けることが、私の使命だと考えています。

ピンク色の外観が特徴的ですが、どのような思いで決められたのですか?

舘野陽一院長 舘野歯科診療所2

最初は普通のピンクのつもりだったんですが、実際に塗ってみたらショッキングピンクになってしまって(笑)。でも結果的にはそれが良かったんです。「ピンクの歯医者さん」として地域の方に覚えていただけるようになりました。当院の前は交通量の多い道路で、車で通勤される方が多いんですが、転勤などで新しくこの道を通るようになった方も「あのピンクの建物は何だろう」と気づいてくださる。最近少し落ち着いたピンク色に塗り直しましたが、今でも十分目立っています。看板もピンクで統一して、クリニックのイメージカラーにしました。派手な色ですが、歯科医院は痛い・怖いというイメージを持たれがちなので、少しでも親しみやすい雰囲気になればという思いもあります。

高齢化に寄り添い、継続的な診療を提供

訪問診療にも取り組まれているそうですが、どのような経緯で始められたのですか?

舘野陽一院長 舘野歯科診療所3

開業当初は住宅団地の若いファミリー層が多かったんですが、30年たって患者さんも高齢化してきました。今では高齢者の方が半分近くを占めています。そうすると、だんだん通院が困難になる方が出てくるんです。長年来てくださった患者さんから「もう通えないけど、診てもらえないか」と言われた時、今まで来てくれていたのに「できません」とは言えませんでした。積極的に訪問診療を専門にしているわけではありませんが、希望があった時は対応するようにしています。現在も何件か訪問させていただいています。地域のコミュニティーバスも運行されるようになり、それを利用して通院される方もいますが、やはり通えなくなる方もいる。地域に根差した歯科医院として、そういう方々にも寄り添っていきたいんです。

レーザー治療やバネのない入れ歯など、幅広い治療に対応されていますね。

レーザーは1日に10回くらいは使うほど頻繁に活用しています。以前はメスで切っていた処置もレーザーで行うことが多くなりました。レーザーだと出血がほとんどなく、術後の痛みも少ないのが大きなメリットです。なくてはならない機器になっています。バネのない入れ歯は、特に女性の患者さんに人気があります。通常の入れ歯だとバネが見えてしまうのを気にされる方が多いんですが、これなら2、3メートル離れたら私たちでもわからないくらい自然です。保険適用ではありませんが、患者さんのほうから「これはどういうものですか」と聞いてこられることもあります。見た目を気にされる方にとっては、とても良い選択肢だと思います。

診療で最も大切にされていることは何でしょうか?

舘野陽一院長 舘野歯科診療所4

説明です。これは一番重要だと考えています。他の歯科医院から転院してこられる患者さんの話を聞くと、治療内容について不満を言われることがあります。でもよくよく聞いてみると、治療自体は間違っていない。ただ説明が足りなかっただけなんです。こちらがわかっているから、患者さんもわかっているだろうと思うのは大間違いです。例えばインプラント治療についても、私は積極的に勧めることはしません。入れ歯、ブリッジ、インプラントそれぞれのプラス面とマイナス面を説明して、患者さんに選択していただく。痛みが出る可能性がある時も、なぜ痛みが出るのかを事前に説明しておけば患者さんも納得されます。説明して納得してもらってから治療を始める、これが一番重要だと思っています。

安心して治療を受けられる環境のための仕組みづくり

ISO9001認証を取得されているそうですが、何かきっかけがあったのでしょうか。

舘野陽一院長 舘野歯科診療所5

ISO9001は品質マネジメントシステムの国際規格で、もともと製造業向けのものですが、十数年前にサービス業でも取得する流れがありました。私は自分のことをズボラな性格だと思っているので(笑)、こういうシステムがあったほうが良いと考えたんです。3年ごとに更新審査があるので、常に改善し続ける必要があります。最初の取得時は準備が大変でしたが、今ではスタッフが自主的に改善点をノートに書いて、みんなで話し合って良くしていく仕組みができています。私が何も言わなくても、スタッフが気づいたことをどんどん提案してくれる。院長だけでなくスタッフ全員で良くしていこうという意識が生まれ、活気も出てきました。こういう仕組みがあることで、治療環境を見直すいいきっかけにもなっています。

今後の展望についてお聞かせください。

新たな取り組みというよりは、今来てくださっている患者さんを大切に、一生懸命やっていくことが一番だと考えています。今の診療スタイルが一番自分に合っているし、患者さんにも合っていると思います。高齢化はさらに進むでしょうから、訪問診療のニーズは増えるかもしれません。その時はできる限り対応していきたいです。また、患者さんが納得して安心して治療を受けられる環境を整えることが、私たちの使命だと思っています。スタッフとも協力しながら、継続的な品質改善にも取り組んでいきたいですね。

最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

舘野陽一院長 舘野歯科診療所6

当院では説明を何よりも重視しています。地域の皆さんに長く愛される歯科医院であり続けるために、これからも説明を大切にし、患者さんに寄り添った診療を続けていきます。30年以上この地で診療を続けてこられたのは、地域の皆さんのおかげです。何か気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。一緒に最善の治療法を見つけていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

バネのない入れ歯/7万円~、インプラント治療/25万円~

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