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三木 学 院長の独自取材記事

三木歯科医院

(宇都宮市/鶴田駅)

最終更新日:2026/03/09

三木学院長 三木歯科医院 main

鶴田駅より車で15分、東武宇都宮駅から車で17分。「三木歯科医院」は、昔から地域の人々に親しまれてきた歴史ある歯科医院だ。院長を務めるのは、2020年に父である先代院長から院長職を受け継いだ三木学先生。高齢者の治療を積極的に行っており、口腔機能低下症の評価や機能向上のためのリハビリテーションに力を注ぐとともに、骨粗しょう症のスクリーニングにつながる顎骨脆弱度評価用のAI解析ツールといった先進機器も導入。高齢者が快適に治療を受けられる環境を追求し、患者の健康づくりをサポートしている。温かいコミュニケーションで患者に寄り添う三木院長に、同院の特徴や診療への思いを語ってもらった。

(取材2026年1月8日)

近隣住民の健康を守るため、予防の大切さを広めていく

広々とした診察室ですね。緑がいっぱいで気持ちが良いです。

三木学院長 三木歯科医院1

ありがとうございます。うちは曾祖父の代から続いてきた歯科医院で、もともとは今いるこのスペースに診療チェアが6台あったんです。今は3台にしているので、そのぶん広く感じられるようになったかなと思います。間取りは変わっていませんが、建物は父から院長を引き継いだ翌年の2021年にリフォームしました。診療室の観葉植物は、どれも父が世話しているものです。父は植物がすごく好きで、買ってきたり譲ってもらったりで、僕が小さい頃から院内にたくさんの鉢植えを置いていました。「きれいに咲きましたね」とか、声をかけてくださる方もいらっしゃいます。庭に植えてあるサクラやハスもよく話題に上りますね。

会社員を経験してから歯科医師になったと伺いました。

子どもの頃は歯科医師をめざしていましたが、高校の世界史の授業が好きで文系志望になり、慶應義塾大学文学部に進学しました。一方、姉が歯科医師となり卒業後に帰ってきてくれましたが、結婚して引っ越すことになり、後継ぎはどうしよう、という話に。その頃に会社員として銀行に勤めていた僕に白羽の矢が立ち、今から歯学部に行ってくれないかと頼まれました。僕も自分が思うような仕事ができず、行き詰まりを感じていたところだったので、思いきって歯科医師をめざすことにしました。歯科医師となった後も、しばらく松本歯科大学に残って研鑽を積んでいましたが、2017年からこちらに勤めて今に至ります。銀行員時代は、仕事で人から感謝される機会はあまりありませんでした。ですが歯科医師として働く今、皆さんが「ありがとうございます」と言って帰られることが非常にうれしく、日々やりがいを感じています。

どのような患者さんが多いですか?

三木学院長 三木歯科医院2

近隣にお住まいのご年配の方が多めです。60~80代の方を中心に、90代の方もいらっしゃいます。基本的には「歯が痛い」「歯茎が腫れた」などと来院する方が多いのですが、痛くなってからだと治療するときには手遅れで、抜かなければいけないケースも多いんですね。できればそうなる前に手を打てるように、「定期的に来てお手入れしておきましょう」と話しています。

定期的に通院し、予防につなげることが大切なのですね。

そうです。高齢の患者さんは特に我慢強い方が多いので、ちょっと痛いぐらいだと我慢して放置してしまうこともあります。手遅れになり、後悔される方も見てきました。当院では、早い段階で問題となっている箇所を見つけて適切な治療ができるように、患者さんに声かけをしています。虫歯が進んだ歯でも、歯の神経を取ってかぶせる治療をすることもできますが、神経を取った歯は枯れ木のようなもので、もともとの歯と同じではありません。まず虫歯や歯周病にならないこと、次に早い段階で対処することがとても大切なので、異常がなくても定期的に来てほしいと思っています。

高齢者の口腔機能低下症の診療に注力

診療について、特に力を入れている分野はありますか?

三木学院長 三木歯科医院3

高齢の方への診療に力を注いでいます。高齢の方で食べ物を噛む・飲み込むといった機能が低下している方は少なくありません。口から食べられなくなると全身の健康にも大きく影響するので、口腔機能低下症の評価と、機能維持・向上のためのリハビリテーション指導を積極的に行っています。また、歯周病と糖尿病とは互いに影響しあっており、口腔内の環境が全身の健康に影響を及ぼすという考えは浸透しています。治療することで良いスパイラルも期待できるので、歯周病治療にもしっかり取り組んでいます。車いすの方は、可能な限り車いすに座ったまま治療しますし、持病がある方も、聞き取りやお薬手帳などで服薬状況をしっかり確認して治療を開始します。薬のために歯科の治療を断念することは極力避けたいと思っています。

骨粗しょう症にも着目されているそうですね。

はい。骨粗しょう症のリスク評価のために、顎全体を1枚の大きなフィルムに収めるパノラマエックス線画像をAIで解析するソフトウエアを導入しました。パノラマエックス線画像には、歯以外にも顎の骨や、上顎洞が写ってきますが、評価にはその中でも下顎の骨を使います。骨の厚みや表面の荒さなどを評価し、顎骨脆弱度を調べて骨粗しょう症のスクリーニングにつなげる仕組みです。これはもともと僕が大学院にいた頃に、指導教員の先生が研究していたものなのです。ソフトウエアが開発され、2024年に医療機器として承認されたことを機に導入しました。

高齢の患者さんが多いことも導入のきっかけになったのですか?

三木学院長 三木歯科医院4

そうですね。骨粗しょう症は、潜在患者が非常に多いといわれています。当院は特に高齢の方がたくさんいらしているので、「勢い良く座った拍子に腰椎を圧迫骨折してしまった」「転倒して大腿骨が折れてしまった」という話を聞くことも実際にあります。今まで気がつかなかった骨粗しょう症の早期発見につなげる一助となれたらと思っています。現行のソフトウエアは、対象が女性のみ。該当する中高年の女性患者さんには「いかがですか?」と声をかけるようにしています。もしも骨粗しょう症のリスクがあると判断した場合は、整形外科への紹介状を書きます。この取り組みが軌道に乗れば、大きな病院と提携し、よりスムーズにご案内していきたいです。

高齢者が通いやすく、快適に過ごせるように

診療の際に大切にされていることはございますか?

三木学院長 三木歯科医院5

高齢の方は何かしら持病を抱えられているケースが多いので、病気に配慮しながら治療することはもちろん、自分の歯や、それが難しければ入れ歯等でしっかり噛めるような口内環境をつくることです。お口から栄養を取ることが健康でいられる一番の秘訣ですから。ただ、せっかく噛めるようになったとしても、その状態を維持できなくては意味がありません。なので、患者さん自身でお手入れしやすい状態をつくることも大事にしています。汚れを少しでもご自身で落とせるように、かぶせ物の形を整えることや、なるべく歯と歯の間に食べ物が挟まりにくくするといったことを心がけています。また、患者さんとのコミュニケーションは、非常に重視している部分です。要望や不安なことを聞き取り、納得いただいて治療に進むためにも常日頃から患者さんとはよくお話をしています。

今後のご展望をお聞かせください。

高齢の方に特化した診療になりつつあり、今後も引き続き力を入れていきたいと思います。口腔内スキャナーも導入しました。口腔内スキャナーを用いた型採りは、粘土のような印象材を口に含むやり方とは異なり、小型カメラで歯列を撮影します。従来のように長い時間お口を開けてもらったり、印象材が喉の奥に流れてしまい苦しい思いをさせたりすることもありません。高齢の方は特に誤嚥や窒息など命にもかかわってきますので、そういったリスクを少しでも避けられるようにと考えています。これからも高齢の方に少しでも快適に過ごしてもらえるような環境を整えていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

三木学院長 三木歯科医院6

「地域の高齢者の健康を支える中心になる!」といった大層なことはあまり考えていないんです。ただ、おじいちゃんおばあちゃんが来てくれて、僕らと少し会話しながら治療を受け、帰るときは「歯科医院に行ってちょっとスッキリしたな」と思ってもらえるぐらいの、ハードルが低くて通いやすい存在でありたいなと思っています。皆さんにとって通いやすく、居心地の良い歯科医院をめざし、これからも精いっぱい取り組んでまいります。

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