藤島 康平 院長の独自取材記事
ふじしま歯科
(宇都宮市/雀宮駅)
最終更新日:2026/01/13
宇都宮市若松原2丁目で40年以上にわたり、町のかかりつけ歯科として地域の人々に親しまれてきた「ふじしま歯科」。清潔感のある白でまとめられた院内は、明るく居心地の良い空間になっている。父の後を継ぎ、2代目院長となった藤島康平先生は、患者のために全力を尽くすことを診療スタンスとする歯科医師。穏やかな語り口の中に、「やわらかく」という確固たる信念を持つ藤島院長に、クリニックのこれまでの道のりや現在の患者層、力を入れている診療、歯科医療にかける思いについて話を聞いた。
(取材日2025年10月20日)
40年以上地域に親しまれてきた、町の歯科クリニック
地域で長く診療されているクリニックだそうですね。

今も理事長として現役の歯科医師でもある私の父が開業してから40年以上がたちます。小さいお子さんから高齢の方まで幅広い年齢層の方が来院されています。40周年には記念にクレープのキッチンカーを呼んで、皆さんに楽しんでいただきました。5年前には火事に見舞われ、地域の方にはずいぶんご心配をおかけしました。再建にあたっては、心機一転真っ白な舞台を与えられたと思い、一から新たな気持ちで再出発するという意気込みを込めて院内の全体的なトーンを白にしました。私自身、リニューアルまでは当院とほかのクリニックでの勤務を半々で行っていましたが、再建を機に当院での診療に専念することにしました。現在はクリニック増設のために隣接する建物を改装している最中。完成後は診察スペースがさらに広くなる予定です。
先生が院長になられてから診療面ではどのような変化があったのでしょう。
当院を開業した父は、地域の皆さんのお口の健康を守るため、力を尽くしてきました。その長年の実績には、地域の皆さんとの信頼関係という揺るぎないものがあると思っています。それを大切にしつつも、私らしい新しい考えや技術をプラスして、治療の選択肢を増やしていければと考えています。新しい技術や方法を導入することは、患者さんのご負担を減らすことにもつながります。例えば、歯の型採りで使うあのピンクの印象材が苦手な方はとても多いと思います。しかし今は、光学印象といって、お口の中をスキャンして短時間でデータを採取できる機器があり、当院ではそれを活用しています。また、精密な治療が可能となるマイクロスコープも導入しました。患者さんにもマイクロスコープで見えるお口の様子をお見せして、毎日のホームケアや治療へのモチベーション向上に役立てています。
親子や3世代にわたってなど長く通われている患者さんも多いと伺いました。

なんと患者さんのカルテ番号一桁の方が、通ってきてくださっているんですよ。おそらく父が開業したその日に来てくださったのではないかと思います。ほかにも若い番号の方もたくさん来てくださっています。それだけ長く信頼して、私たちにお口の健康の管理を委ねてくださっているということなので、身の引き締まる思いがします。私の子どもの頃を知っている患者さんも多いですし、そのお子さん、お孫さんと続いて通ってくださっている方もとても多いんです。その信頼に真摯に、そして柔軟に応えていきたいと思っています。これからも一番身近な「町の歯医者さん」として頼りにしていただければありがたいです。
「やわらかく」が診療のキーワード
日々の診療で心がけていらっしゃることはありますか?

あらゆる面で「やわらかく」をキーワードとして意識しています。スタッフ全員、患者さんに対応するときは「やわらかな物腰」を心がけていますし、診療面でも「柔軟な対応」を意識しています。入れ歯も当たりがやわらかい物を導入しているんですよ。対応から診療までいろいろな場面で「やわらかい」対応をしようと思っています。治療は無理やり押しつけてするものではありません。患者さんが望んでおられることを伺って、できる限りお考えやお気持ちに寄り添うことが大切だと思うのです。ちなみに当院は基本的には予約制なのですが、急なお痛みなどで来院された場合、柔軟に対応しておりますのでご相談くださいね。
診療では、具体的にどういった場面で「やわらかさ」を発揮していますか?
例えば虫歯で来院された場合、教科書どおりだと、すぐに削って、詰めて、かぶせ物を作って、かぶせて……と、どんどん進めるのでしょうが、患者さんの中には、今日は見てもらおうと思っただけで治療までは考えていない、できるだけ削りたくない、そもそも歯科が苦手で急な治療は考えられないなど、いろいろな方がいらっしゃいます。実際、症状によっては慌てて治療を進めなくても様子見で大丈夫なケースもあれば、ちょっと工夫すれば負担なく治療していただけるようなケースもあるので、柔軟にいろいろなやり方を考えるようにしています。教科書どおりの方法が、すべての患者さんにとって正解だとは限りません。当院では、お子さんのフッ素塗布も、「きっちり3ヵ月ごと」とはしておらず、季節ごとに来てもらっています。私が大事にしているのは、患者さんの考えや気持ちに寄り添うこと。そのために治療方法や対応の引出しを増やしておこうと思っています。
患者さんの気持ちに寄り添う診療が、患者さんの高い満足度にもつながっているのでしょうね。

そうであると良いなと思っています。歯科治療が苦手な方というのは、案外多いんですよ。なので、麻酔などをして治療してしまえば、短期間で決着がついて良いのかもしれませんが、中には、そんなに無理を押してまで治療を強行しなくても良い場合もあるんです。もちろん、痛みを早く取りたいといった緊急を要する場合はすぐに治療に取りかかりますし、症状によっては対応力のある大きな病院などを紹介させていただきます。ですが、そうではなくて、患者さんご本人も少しずつで良いからゆっくり治療していきたいというご意思があるなら、お口のお掃除から始めることも可能です。来院したけれど「やっぱり今日は帰ります」という方もいらっしゃるので、患者さんのペースに合わせています。ただ、当院でも院内のBGMの選曲にもこだわるなどして、患者さんの緊張感や不安を和らげるために、できる限りの工夫をしています。
患者の考えを尊重し、気持ちに寄り添う歯科医療を
先ほどお話ししていた、「当たりがやわらかい入れ歯」とはどのようなものですか?

入れ歯にもいろいろな種類があるのですが、その選択肢の一つとしてお勧めしているのが、「ノンクラスプデンチャー」と呼ばれる金属のばねを使わない入れ歯です。弾力性に優れていて、目立ちにくく、金属アレルギー対策にも有用だとされています。お食事は人生の大きな楽しみの一つ。ぜひお食事がおいしく楽しめるようなお口でいていただきたいですね。ちなみに、入れ歯ができあがるまで、ちょっとお食事しにくい時期がある方には、お勧めの介護食の情報も提供しています。新作の介護食が出れば必ず買って食べてみますし、患者さんのお好みに合わせたりして、実際に食べてみておいしいと感じた物をご紹介しています。今の介護食って、結構おいしくて侮れないんですよ。
スタッフさんも皆さんとても温かくやわらかい雰囲気ですね。
ありがとうございます。ソフトな感じの優しいスタッフばかりで、とても助かっています。長く勤めてくれているスタッフも、今年度新卒で入ったスタッフも、みんなとても和気あいあいとして「ギスギス」とは無縁の雰囲気です。私自身、歯のケアは当院の歯科衛生士にやってもらっています。実際に患者さんの立場を経験して、もっとこうしたほうがいい、ここは変えたほうがいいなど、いろいろと気づくことも多いんですよ。それを随時スタッフと共有して、より良い「町の歯医者さん」であろうと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

とにかく、どんな些細なことでもお口のことで何か困ったら、「まずはふじしま歯科に相談してみよう」と思っていただけたら、とてもうれしいです。当院は「やわらかく」をキーワードに柔軟な対応を心がけていますが、患者さんのためともなれば、時には粘り強く、地に足をつけてしっかりやるというのも私のポリシーなんです。何か一つの治療法や技術に特化することなく、地道に「町の歯医者さん」としてこれからも地域の皆さんのお役に立てればうれしいです。患者さんご自身が納得いく医療を受けられることが一番大切なことですから、なんでも遠慮なくご相談くださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/オフィスホワイトニング:2万2000円~、ホームホワイトニング:上顎・下顎 1万6500円、ノンクラスプデンチャー/10万円~

