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荒川 侑己 副院長の独自取材記事

荒川歯科クリニック

(宇都宮市/西川田駅)

最終更新日:2025/09/10

荒川侑己副院長 荒川歯科クリニック main

栃木県宇都宮市、西川田駅から徒歩7分の「荒川歯科クリニック」は、1983年の開業以来、地域の口腔内の健康を支えてきた。2024年4月に副院長に就任した荒川侑己先生は、明海大学歯学部卒業後、歯周病治療を中心に研鑽を積んできた。優しく丁寧な話し方で患者の緊張を和らげ、初診には45分かけてじっくり診察する姿勢が印象的な荒川副院長。幼い頃から歯科医師の父の姿を見て育ち、「患者さんに生涯寄り添い、お口の健康を長きにわたって支えたい」という思いを受け継いだ。先進設備を活用した精密な治療や充実したスタッフ体制など、患者に寄り添う医療を実現する工夫が随所に光る。「今は健康だと思っている人にこそ来てほしい」と語る荒川副院長に、診療への熱意や、特に40代、50代から始める予防歯科の重要性について話を聞いた。

(取材日2025年6月27日)

父から受け継ぐ地域密着の歯科医療、患者への思い

副院長として着任された経緯を教えてください。

荒川侑己副院長 荒川歯科クリニック1

歯学部に入学した時から、いつかは父と一緒に診療するという目標がありました。ただ、両親と話し合い、一度は他の場所でしっかり勉強してから戻ることを決めました。そして昨年4月、ようやく当院に戻ってきました。父が41年間診てきた患者さんの中には、当時現役世代だった方が今ではリタイアされ、体の自由が利きにくくなっている方もいらっしゃいます。そのような方々にも、これまでどおり安心して来院して、治療を受けていただきたい。その思いから、同じ敷地内の駐車場側にクリニックを新しく建て替え、特にバリアフリー設計にこだわりました。90代の患者さんからも「お父さん先生に診てもらいたい」と言って来てくださることもあり、そうした患者さんの期待に応えられる環境を整えることが、私たちの使命だと考えています。

歯科医師を志したきっかけを教えてください。

大きなきっかけは、やはり幼い頃から父が歯科医師として働く姿を間近で見てきたことです。父がどのように患者さんと向き合い、地域の方々から信頼されているかを肌で感じてきました。その姿に影響を受け、自然と歯科医師の道を意識するようになりました。大学卒業後は、歯周病治療に特化した歯科医院で経験を積みました。そこでは歯科衛生士を含め、チームで歯周病に取り組む体制が整っており、予防の大切さや、患者さんへの丁寧な説明がいかに重要かを学びました。今思えば、その経験が現在の私の診療スタイルの基礎になっています。父への尊敬の気持ちと、自分なりに積み重ねてきた経験を融合させて、この地域の皆さんのお口の健康を守るためにお役に立ちたいと思っています。

リニューアルされた院内のこだわりについて教えてください。

荒川侑己副院長 荒川歯科クリニック2

父の診療所にはもともと、趣のある石の庭や和の要素がありました。新しい医院でもその雰囲気を引き継ぎたいと考え、ベージュを基調とした落ち着きのある和の空間にしました。特にこだわったのは受付正面に設置した、栃木県鹿沼市の伝統工芸品である「鹿沼組子(かぬまくみこ)」です。組子のデザインにはそれぞれ魔除けや健康祈願などの意味が込められており、医療機関としてもふさわしい題材だと感じました。設備面では、歯科用CTやマイクロスコープといった先進の機器を導入し、より精密な診断と治療が可能です。また、感染対策にも力を入れており、高水準の滅菌器や高性能洗浄機を導入し、安心・安全な衛生環境づくりを徹底しています。

「わかりにくい」歯周病の治療と寄り添う予防歯科

注力している診療について教えてください。

荒川侑己副院長 荒川歯科クリニック3

特に力を入れているのは、歯周病治療と予防歯科です。以前勤務していた歯科医院で、歯周病治療に特化した診療を深く学んできました。驚くことに、患者さんの中には自分が歯周病だと知らない方が非常に多いんです。病気があって病院に来るのですから、歯周病は歯周病だとしっかりと患者さんにお伝えすることが大切だと考えています。初診で歯の健康に真剣に向き合いたい患者さんには、約45分の時間をかけ、じっくりとお口の状況を診察します。単にレントゲンを撮るだけでなく、10枚法というより細かいエックス線撮影を行い、徹底的に歯周病の検査も行います。その上で、患者さんがご自身の現状をしっかり理解できるよう詳しく説明し、今後の治療計画を一緒に考えていきます。

診療の特徴を教えてください。

虫歯や歯周病といった一般的な治療から、小児歯科、見た目に配慮した審美歯科、ホワイトニング、そして義歯や入れ歯まで、幅広く対応しています。特に義歯治療では、院内に歯科技工士が常駐していることが当院の大きな強みです。技工士と直接相談できるため、助言をその場で得られます。また、義歯が割れたり不具合が生じた場合も、スピーディーに修理対応ができるのは、患者さんにとって非常に大きなメリットだと感じています。また、マイクロスコープは根管治療などの精密な治療に使うだけでなく、患者さんへの説明にも積極的に活用しています。拡大してご自身の歯の様子を見ていただくと、日々のブラッシングへのモチベーション向上にもつながっています。

診療において大切にされていることは何ですか?

荒川侑己副院長 荒川歯科クリニック4

一番大切にしているのは、患者さんの口腔内を生涯にわたって診ていくということです。父の時代から来てくださっている患者さんも、新しくなってから来てくださった患者さんも、分け隔てなく、たとえ義歯になったとしても「問題なく噛める、痛くない」という状態を維持することが、私たちの使命だと考えています。正直なところ、私たちは世間一般でいう「すごい技術を持った名医」というわけではないかもしれません。しかし、患者さんに最大限寄り添った上で、常に最善を尽くすという目的意識だけは、決して変わらないようにしています。遠方の「名医」に診てもらうことも一つの選択肢ですが、患者さんの身近な場所で、継続的に安心して診てもらえることの価値は、非常に大きいと信じています。

充実したスタッフ体制が実現する、手厚いサポート

スタッフ体制について教えてください。

荒川侑己副院長 荒川歯科クリニック5

現在、歯科医師2人、歯科衛生士7人、歯科技工士1人の計10人体制で診療にあたっています。歯科衛生士は全員常勤で、20代から50代までバランスの取れた年齢構成になっています。これだけの人数がいると「大所帯」に感じられるかもしれませんが、当院ではアットホームな雰囲気を大切にしています。毎朝10分程度のミーティングを行い、情報共有を密に図っています。また、年に2回のお食事会や、今年からはスタッフそれぞれの誕生日をお祝いする取り組みも始めました。患者さんを大切にすることはもちろんですが、同じようにスタッフも大切にしたいと考えています。歯科衛生士さんたちは、定期検診やメンテナンスで患者さんと接する時間が圧倒的に長く、患者さんとのコミュニケーションの「要」となってくれています。

今後の展望についてお聞かせください。

私たちがめざすのは、患者さんがお口のことで困った時に、「あそこだったらすぐ診てもらえる」「あそこだったらなんとかしてくれる」と、信頼して頼っていただけるような存在です。特別な「名医」ではなくても、患者さんの気持ちに寄り添い、精一杯診療にあたる。それが私たちの理想です。生涯にわたる長いお付き合いの中で、患者さんの口腔内の健康をサポートしていくという治療方針は、今後もずっと続けていきます。できないことを無理やりできるようにするのではなく、患者さんそれぞれができることを大切にし、得意なところや良いところを伸ばすサポートをしていきたい。地域に深く根差し、通いやすさと継続性を重視した歯科医療を提供し続けることが、私たちの使命だと考えています。

読者へメッセージをお願いします。

荒川侑己副院長 荒川歯科クリニック6

「今は健康だと思っている人にこそ、ぜひ一度来てほしい」というのが私からのメッセージです。実は、ご自身ではしっかり磨けているつもりでも、実際は全然磨けていなかったり、歯周病が気づかないうちに進行していたりすることが多々あります。「若いうちから定期的に来る習慣をつけておけば良かった」と後悔される方を、これまでもたくさん見てきました。忙しさを理由に受診を先延ばしにしてしまいがちですが、40代、50代の今こそが、歯の健康を見直す本当に大切な時期です。この年代でしっかりケアをしておけば、70代、80代になった時にお口の健康に大きな差が出てきますよ。定期的な検診は、未来のあなたの健康を守るための、最も大切な投資なのです。荒川歯科クリニックにお気軽のご相談くださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミック治療/8万8000円~、ホワイトニング/3万3000円~

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