いつから始めるのがベスト?
矯正専門クリニックで始める小児矯正
しゅういち矯正歯科クリニック
(川西市/川西能勢口駅)
最終更新日:2025/06/03


- 自由診療
全身の健康に直結する「口の健康」。子どもの将来を考え、今すぐにでも矯正に取り組みたいと考えている保護者もいるのではないだろうか。しかし矯正開始のタイミングは人それぞれであり、たとえ同じような歯並びを持つ子どもでも、それぞれの成長発達によってスタート時期は異なると話すのは「しゅういち矯正歯科クリニック」の加藤秀一理事長。同院では矯正のほか、歯並びにも影響を与える口呼吸改善のための指導も行っている。矯正歯科のエキスパートである加藤理事長に、小児の歯科矯正について、開始タイミングや矯正方法、後戻り防止対策などのほか、矯正専門のクリニックで矯正を受けるメリットなども含めて教えてもらった。
(取材日2023年9月14日/情報更新日2025年5月23日)
目次
矯正開始のタイミングは人それぞれ。豊富な経験を持つ矯正専門のクリニックで見極めてもらおう
- Q子どもの矯正はいつから開始するのがベストですか?
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A
▲患者にとってベストな矯正開始時期を考えることが重要
保護者の方は「一秒でも早く矯正をスタートしたい」と思うかもしれません。しかし例えば小学校2年生から始めても、4年生から始めても、結果に大きな違いはないというのが私の考えです。というのも、お子さんは成長過程にあり、今見えている歯並びがすべてではないからです。保護者の方の身長も考慮したその子の成長発達などを加味して診断し、その子にとってベストな開始時期を考えることが重要といえます。当院では年3~4回の定期検診で、取り返しのつかないトラブルが発生していないか注視していきます。保護者の方が心配して「やらなくていい矯正」をしなくてもいいように、その子のお口の状況をきちんとご説明いたします。
- Qどのような場合に、早期から矯正を検討すると良いのでしょうか。
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A
▲無料相談で矯正の重要性や対策についても伝えている
不正咬合で顎をゆがめて噛む癖がある、歯茎に歯が当たるなどの場合は、早期の開始を検討することもありますが、その子の今後の成長も含めて診断するため一概には言えません。まずは矯正専門のクリニックで、すぐに開始すべきか、観察・様子見でいいのかの判断を仰ぎましょう。学校の歯科検診で歯並びの指摘を受けた場合は受診を強くお勧めします。また、大人になってから矯正のやり直しが発生すれば、金銭的にも身体的にも負担が大きくなりますので、「料金が高くなるから悪いところだけを矯正したい」といった考えはお勧めしません。当院では最初の無料相談で、矯正の必要性や対策についてお伝えしていますのでまずはお気軽にご来院ください。
- Q具体的に、小児矯正はどのような方法で行いますか?
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A
▲正しい舌の位置をめざす矯正装置も用意している
当院の小児矯正では、埋没している歯を表に出すための矯正、受け口の前歯の矯正などが多いのですが、症例によって取り外し式の装置、固定式の装置を使い分けています。また、鼻に何らかのトラブルがあって鼻呼吸ができていない場合、矯正専門クリニックであれば、そういった歯並びに影響する部分にも気づくことができますし、鼻呼吸を改善するためのお口の体操などの指導も行っています。指導だけでは改善は困難ですが、例えば内側に突起物のついた矯正装置を装着することで舌に不快感を与え、正しい舌の位置をめざす方法もあります。2日もあれば慣れて突起物に舌が触れなくなるため、お口を傷つける心配も少ないでしょう。
- Q矯正が終わった後、後戻りすることはありますか?
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A
▲丁寧に説明の上、「抜くべき歯」の抜歯を行う
後戻りするケースには、その人の顎の骨格の問題や噛む力が弱いなどさまざまありますが、圧倒的に多いのは検査数値上で「抜くべき歯」と診断されているにもかかわらず、抜歯をせずに矯正をした場合です。抜かずに歯を無理やり並べたことにより、顎の骨の真ん中に歯が並ばず、唇と舌の力が均等ではないために安定せず元に戻ってしまいます。最も大切なのは「無茶な矯正をしない」こと。矯正完了から5年後、10年後、仮に患者さんの生活習慣が影響して後戻りしてしまった場合は仕方がないことかもしれません。しかし当院は矯正を専門としていますので後戻りが起こらないよう「抜くべきものは抜く」を徹底。患者さんにも丁寧にご説明しています。
- Q子どもの歯並びを整えるために気をつけることはありますか?
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A
▲「食生活の見直しも良い歯並びへの第一歩」と話す加藤理事長
硬いものをよく噛んでいた昔と違い、近年は噛まなくても食べられる食事が増えています。1週間、朝昼晩3食お子さんの食事を書き出したら、ハンバーグのような、歯で引きちぎったり舌で押しつぶしたりして飲み込めるものが多いのではないでしょうか。こうした食生活を見直し、しっかり噛んで食べることを心がければ、歯並びにも良い影響がもたらされるでしょう。そして、お口がポカーンと開いてしまっている口呼吸は特に意識して、お口が開いていたらその都度お子さんに伝えるようにしてください。また、指しゃぶりや体の姿勢への注意はもちろん、歯ぎしりなどはストレスとも関連していることもあるため、適度な運動を勧めたりもしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/73万7000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/40万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。