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加藤 秀一 理事長の独自取材記事

大崎矯正歯科クリニック

(川西市/川西能勢口駅)

最終更新日:2023/10/05

加藤秀一理事長 大崎矯正歯科クリニック main

川西能勢口駅から徒歩約3分。木目調のリビングルームのような居心地のいい雰囲気が印象的な「大崎矯正歯科クリニック」は、子どもから大人までを対象に、歯並び・噛み合わせにアプローチする矯正を専門に行う。2021年に先代の大崎喜弘院長から同院を継承した加藤秀一理事長は、大学病院やその他関連病院で口腔外科も専門的に学び、勤務医として幅広い疾患や患者と関わってきた。その中で噛み合わせの重要性を実感し、歯科矯正学を学ぶべく大学に再入局した経歴を持つ。現在は矯正歯科を専門に、口腔外科での経験も生かしながら、個々の患者の症例や希望に合った方法で矯正を提供。「患者さんにとって一番いい歯並びの状態をめざし、最後まで責任を持って対応します」と語る加藤理事長に、矯正歯科への思いや今後の展望などについて話を聞いた。

(取材日2023年5月11日)

口腔外科での勤務を経て、矯正専門の歯科医師に

先生はまず、大学で口腔外科を専門に学ばれていたのですね。

加藤秀一理事長 大崎矯正歯科クリニック1

はい。大学を卒業後、和歌山県立医科大学附属病院の歯科口腔外科に勤務し、抜歯のほか、がんや骨折の手術の外科治療をメインとしながら、入院患者さんの虫歯や入れ歯に関する治療も行っていました。歯科の教科書の端から端までといったかたちで、オールマイティーに経験を積むことができましたね。その中で徐々に、噛み合わせの重要性について考えるようになったのです。虫歯になりやすい噛み合わせの方は、その虫歯だけを治療しても結局また再発する可能性が高いです。その根本的な原因にアプローチしたいと考え、母校の大阪歯科大学の付属病院で矯正歯科を研鑽し、その後、当院で勤務するようになりました。

大学病院での経験は、どんな部分に生かされていますか?

一つは、患者さんからの幅広いお悩みにも柔軟に対応できる点です。矯正を希望される方の中には、リウマチや顎関節症にお悩みの場合や、顎が開きにくかったり、痛みがあったりする患者さんが来られることがあります。当院は矯正歯科専門のため、それらに対し具体的な処置はできませんが、診断や他院への紹介は可能です。あとは、患者さんへの説明を詳しく、丁寧に行う姿勢が身についた点ですね。和歌山県立医科大学附属病院時代は、患者さんやご家族への手術前の説明やがんの告知などもよく任されていました。今は主に矯正に関する説明になりますが、大学病院で患者さんやご家族と向き合い、言葉で丁寧に説明してきた経験は今にも生きていると感じます。

現在もクリニックと並行して、大学病院で診療もされていらっしゃるのですね。

加藤秀一理事長 大崎矯正歯科クリニック2

大阪歯科大学附属病院の矯正歯科でも診療し、現在は主に、大学時代に初診を担当した患者さんの矯正を続けています。矯正歯科では、一人の患者さんと何年もかけて長期的に向き合う必要があるので、一生に診られる患者さんの数も限られます。途中で引き継いでしまっては、患者さんも不安を感じますし、私の矯正の経験も培われません。私自身、矯正歯科診療をスタートした年齢が遅かったこともあり、特に一生のうちで診られる患者さんには限りがあると感じています。だからこそ、初診で出会った患者さんはできる限り自分がゴールまで担当したいですし、自分自身の知識や技術を常にアップデートしていきたいので、大学病院での勤務を今も続けています。

ベストな歯並びをめざし、個々に合った矯正方法を提案

こちらのクリニックの初診からの矯正の流れについてお聞かせください。

加藤秀一理事長 大崎矯正歯科クリニック3

初診では予約時間の15分前にご来院いただき、問診票を記入してもらいます。その後、口腔内を確認した上でカウンセリングを行う流れです。噛み合わせや歯並びの現状をお伝えした後、大まかな診療方針、検査内容、使用する装置、費用の概算を説明します。所要時間は30〜45分くらいです。最初の相談は無料となっていますので、お気軽にお越しください。抜歯する必要性の有無はその場ではなく、エックス線などを使った検査で割り出した数値に基づいて判断します。矯正がスタートしてからは、院内に設けているブラッシングコーナーで歯の磨き方をレクチャーするのも当院の特徴です。矯正を始めると歯磨きが難しくなるため、虫歯の原因とならないように丁寧に指導します。

患者さんにとってベストな歯並びとはどのようなものなのでしょうか?

当院は矯正のゴールとして「その方にとって一番いい歯並びの状態をつくること」をめざします。矯正治療では「審美」「機能」「安定」これらの要素を達成することが、治療成功の鍵となります。そのため、当院では一生安定した歯並びと噛み合わせを得ていただくため、患者さん一人ひとりに合わせた治療の目標設定を行っております。矯正方法もそこに向けて、その方に合ったものをご提案するかたちです。マウスピース型装置を用いた矯正やワイヤー矯正など、矯正方法によって目標は異なり、それぞれ特有のメリットがありますので、患者さんによる向き不向きが存在します。矯正は多くの方にとって一生に1回ですから、できるだけ最善の矯正方法を選択することが重要です。そのため、検査結果をもとに数値を出し、根拠に基づいて矯正方法や診療方針を提案するよう心がけています。

小児の矯正に関しては、どのようにアプローチしていますか?

加藤秀一理事長 大崎矯正歯科クリニック4

成長によって顎の形などが変化していく小児の矯正は、慎重な判断が必要です。例えば成長期に1ヵ所気になる場所があるからと矯正を行ったとしても、顎の大きさが変われば噛み合わせも変化しますよね。そのため患者さんの状態によっては、成長期を終えた後に本格的な矯正を行うほうが良いと判断することもあります。逆に、歯並びが悪くて歯茎が下がってしまったり、歯と歯がぶつかって根っこが消失する歯根吸収と呼ばれる状態になっていたりする場合は、子どものうちに矯正を行う必要があります。今しかできないことなのか、今のうちに対処することが有利かどうかを基準に、矯正の必要性を考えることも大切にしています。

大人の矯正についてはいかがでしょう。

矯正は、一般的に成長期が終わる10代後半からでも遅くありません。むしろ症例によっては、大人になってからスタートしたほうが、矯正期間が短くなることもあります。また、機能的には問題がないものの、審美的に「もう少しこうしたい」といったご要望がある場合でも、当院ではマウスピース型装置を用いた矯正、ワイヤーを用いた矯正など、よりご希望に合った仕上がりが期待できる方法を選択できます。少しずつマスクを外した生活に戻りつつありますし、今後は「より歯並びを美しくしたい」という患者さんのご要望にも応えていきたいですね。

一生に一度の矯正に、最後まで責任を持つ

特に印象に残っている患者さんとのエピソードを教えてください。

加藤秀一理事長 大崎矯正歯科クリニック5

以前担当した患者さんで、矯正を受けたことがきっかけで歯科衛生士をめざすようになった方がいて、今、大学病院付属の歯科衛生士の学校に通って一生懸命勉強に励んでいるようです。自分が行った矯正がきっかけで、そうした夢を持ってもらえるのはうれしいことですね。

今後について、どのような展望をお持ちですか?

矯正歯科との関連が深い、耳鼻咽喉科との連携を深めたいと考えています。特に小児の矯正について、子どもたちの発達に関わる機能の部分を根本から解決していくために、耳鼻咽喉科での治療が必要であると感じることが多いんです。例えば、子どものうちから歯並びが崩れてしまう原因として、口での呼吸や舌の使い方、睡眠時の呼吸状態などが挙げられます。特に呼吸に関しては悪い習慣がついてしまうと、脳の機能の低下にもつながりかねません。根本原因にアプローチした後歯並びを整えることをめざし、より生活・睡眠の質の向上を図るためにも、今後は耳鼻咽喉科との横のつながりをつくっていきたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

加藤秀一理事長 大崎矯正歯科クリニック6

「見た目を美しくする」ことも矯正の目的の一つですが、矯正を通じて噛み合わせにアプローチすることで機能性だけでなく、生活や睡眠の質の向上も期待できます。矯正は一生に何度も受けるわけではないので、当院では、それぞれの患者さんにとっての「一番いい歯並びの状態をつくること」をめざし、症例に合った方法で責任を持って行います。長期間かかることも多いため、ご自身やお子さんの歯並びが気になったときはもちろん、大学入学や就職活動を控えたタイミングで来ていただければと思います。歯並びのベストな状態をつくることをめざし、最後まで責任を持って対応させていただきますので、少しでも気になることがあればご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー矯正/73万7000円~、目立たない矯正装置を用いた矯正/130万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/30万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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