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濵田 聡 院長の独自取材記事

浜田医院

(薩摩川内市/草道駅)

最終更新日:2025/08/21

濵田聡院長 浜田医院 main

豊かな自然に恵まれた水引地区の幹線道路沿いにある「浜田医院」。1946年の開院から、3代にわたって長い歴史を築いてきた診療所だ。院内には、開院当時の看板や写真が飾られたコミュニティースペースがあり、その歴史を垣間見ることができる。3代目の濵田聡院長は、心臓血管外科を専門に大学病院で心臓血管外科、血管内治療に従事し、救命救急や集中治療にも携わってきたベテラン医師。下肢動脈瘤の日帰り手術に数多く携わった経験を持ち、専門性と地域のプライマリケアの2つを柱に、理事長の濵田國弘先生と聡院長の妻、濵田美奈子先生の3人で日々の診療にあたる。地域医療に真摯に取り組む姿勢が印象的な聡院長に、同院の特徴や診療への思いについて話を聞いた。

(取材日2025年6月12日)

79年間地域に支えられ、貢献し続ける歴史ある診療所

歴史ある診療所と伺っています。

濵田聡院長 浜田医院1

終戦後の1946年、私の祖父がここから3kmほど離れた場所に自宅兼浜田医院を開設したことが始まりです。その後、1980年に有床の診療所として現在の場所に移転。私は2010年に帰郷し、川内市医師会立市民病院に勤務しました。その後当院での診療をメインとして、2017年に医院を建て替えて現在に至ります。この地域は過疎化が進んでいるため、建て替えの際に市街地への移転を勧められましたが、地域の方々に支えられて続けてきた診療所ですから、この場所でなければ自分が故郷に帰ってきた意味がないと考えました。地域の方々から「ここで続けてくれてありがとう」のお言葉を頂いた時はうれしかったですね。

先生のご経歴を教えてください。

東邦大学を卒業後、胸部心臓血管外科に入局し、東邦大学医療センター大森病院をはじめとする関連病院の心臓血管外科で14年間、循環器、脈管疾患を専門に診療してきました。その後、3年間は救命救急センターに配属され救急と集中治療に従事しています。薩摩川内市に戻ってからは、川内市医師会立市民病院に勤務し、血管外科手術や血管内治療などに携わり、その後、当院での診療が中心となりました。当院を引き継ぐにあたり、今までの専門性を生かしながら、ここでできることは何だろうと考え、現在は下肢静脈瘤の日帰り手術に力を入れています。また、当院は代々地域のプライマリケアを担っていますから、救命救急センターでの経験は非常に役立っています。何が診られるかと聞かれれば、「とにかく何でも診ますから、気軽に一度診させてください」と、お伝えしたいですね。

現在はどのような診療体制ですか?

濵田聡院長 浜田医院2

今年で93歳になる父は月曜・水曜・土曜の午前中、妻は火曜と金曜の午前・午後を担当し、基本的に平日は二診体制で診療しています。木曜は手術の日で、麻酔は専門の妻が担当します。通院が難しくなった患者さんに対する訪問診療は、基本的に父が行っています。私一人ではできることが限られますが、看護師をはじめ受付のスタッフまで院内の一人ひとりが主体的に動いてくれているおかげで、チームとして患者さんをサポートしていることがこの診療所の特徴ですね。妻は関東出身なので、鹿児島の方言がわからず苦労した時期もありましたが、現在は患者さんが妻に難解な鹿児島弁のクイズを出してくれたりして、鍛えられているようです。そんな妻の円滑なコミュニケーションが、クリニックの明るい雰囲気をつくり出しているのかもしれません。これからもチームで患者さんをサポートしていきたいと考えています。

数多くの症例実績を持つ下肢静脈瘤の日帰り手術

クリニックの特徴について教えてください。

濵田聡院長 浜田医院3

この地域には医療施設が少ないため、当院は地域のプライマリケアという大きな役割を担っています。最近は、専門に特化したクリニックが増えていますが、当院が「浜田医院」という昔ながらの名前を継承しているのも「何でも診る」スタンスだからです。ゼネラリストの部分を大事にしながらも、血管外科のスペシャリストとして、ここでできることを患者さんに提供することが当院の大きな特徴です。

下肢静脈瘤の日帰り手術に、特に力を入れられているそうですね。

下肢静脈瘤のカテーテル手術は2011年頃から国内で普及し始めました。東京など都市部で行われていた日帰り手術の普及を見聞きする中で、ここでも治療ができるようになれば、下肢静脈瘤で困っている患者さんが都市部まで出向く負担を軽減できると強く感じ、始めることにしました。先端の治療を見学するなど、あらためて専門的に勉強する機会となり、2014年10月から本腰を入れてこの手術に取り組んでいます。当院では、血管内焼灼術というラジオ波を使ったカテーテル手術と、グルーと呼ばれる接着剤を血管の中に入れて治療する血管内塞栓術を中心にした日帰り手術で対応しています。静脈瘤の日帰り手術に関しては、都市部と同様の先進の手術が提供できるので、近隣だけでなく遠方からも患者さんに来ていただいています。

心臓血管外科の専門性も現在の診療に生きているのでは?

濵田聡院長 浜田医院4

心臓血管外科で経験したことは、多くの場面で役立っており、循環器疾患の手術が必要か否か、手術をする際の年齢的なリスクはどの程度かなどについて、患者さんに詳しく説明する際に生かされています。別のエリアで手術した人が、術後、その場所まで通院しなくても当院でアフターフォローすることができますし、循環器に関しては幅広く診察が可能です。いわゆる生活習慣病と呼ばれる高血圧、糖尿病、脂質異常症などは動脈硬化のリスクコントロールに非常に重要で心臓や血管といった循環器疾患治療の基本となります。心臓血管外科の術後管理は非常にシビアな全身管理が必要でしたのでその経験も非常に役に立っています。また、血管外科ではフットケアも欠かせません。当院では下腿浮腫、静脈性潰瘍、リンパ浮腫などといった圧迫療法が必要な患者さんに対しては弾性ストッキングについて専門的な知識を持ったスタッフが圧迫療法を指導し、治療しています。

「何でも診る」をモットーにわかりやすい説明にも注力

診療で大事にしていることは何でしょう?

濵田聡院長 浜田医院5

自分の家族を診るように、患者さんを診ることです。これは医師になって最初に教えていただいたことですね。普段からよくお顔を見る方や、近くにお住まいの皆さんには、「何でも困ったことがあったら来ていいですよ」と話しています。もちろんここですべてが完結するわけではありませんが、治療の方向性や病院の紹介など、必要なことをお伝えすることができます。時には、ご高齢の方がさまざまな課題を抱えながら来院されるケースもあります。その際は、診察はもちろんですがスタッフがお話を聞くなどチームで包括的にサポートするように心がけています。

医師を志されたきっかけはあったのですか?

父が医師だったことは間違いなく大きな理由ですが、医師になれと言われたことは一度もありません。幼い頃から回りの環境をはじめ、親しくしてくれた近所の人たちから「次はあなただね」と言われながら、知らずと意識していたんだと思います。また、寮生活だった高校時代、仲間と将来について語り合う中で、「やはり自分は医師になるんだ」と考えるようになりました。その間もいろいろな職業を考えましたが、人のため、社会のためになる仕事がしたいという考えが根本にあり、医師という仕事は自分に向いているのではないかと思いました。どんな仕事も人のためになりますが、医師は直接的に、目に見えるかたちで人のためになる職業の一つです。外科を専門に選んだ理由も、手術から患者さんに手を差し伸べ、その過程を目で見られることが医師としての喜びにつながっていたからです。目の前の患者さんに向き合い、治療することが自分の幸せですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

濵田聡院長 浜田医院6

父と一緒に診療をする中で感じることは、当院は地域の人たちに支えられながらつながりを大切にしてきたということです。時代が違いますから、どこまで同じようにできるかはわかりませんが、この場所に当院を設けた限り、地域とのつながりは大事にしていきたいですね。診療面ではわかりやすい説明を丁寧に行うことを心がけています。特に初診の方には、病気のことや必要な治療、考え得る合併症などをできるだけ専門用語を使わずにお話するようにしています。また、超音波検査や血圧脈波検査、ホルター心電図や睡眠時無呼吸症候群の検査なども導入し、わざわざ遠くまで行かなくても当院でできることをできる範囲で提供し、継続していきたいと考えています。その中で、できることを少しでも増やしていけるよう精進していきたいですね。

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