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亀山 伸博 院長の独自取材記事

亀山記念クリニック

(宮崎市/木花駅)

最終更新日:2021/12/02

亀山伸博院長 亀山記念クリニック main

JR日南線、木花駅から徒歩10分に位置する「亀山記念クリニック」は、内科・小児科・整形外科・皮膚科・泌尿器科・リハビリテーション科・麻酔科と、幅広い診療科を擁するクリニックだ。27台分の駐車場を完備するほか、19床の入院施設、訪問診療、病院に足を運べない患者のための送迎を行うなど、さまざまな事情を抱える患者やその家族に柔軟に対応する。院長の亀山伸博先生は日本大学医学部を卒業後、都心の日大病院、三楽病院で麻酔科医長として勤務にあたりながら、三楽病院にて内科、整形外科、皮膚科の研鑽を深め、1993年同地にて開業。麻酔科として全身を診てきた経験を生かし、どんな病気でも診る医師をめざして診療を続けてきた亀山院長に、同院の歴史や特徴、今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2021年10月6日)

どんな病気でも診ることのできるクリニックをめざして

とても歴史の長いクリニックだと伺いました。

亀山伸博院長 亀山記念クリニック1

はい。この地域は歴史の長いクリニックがとても多く、当院も私の曽祖父は木花で開業し、代々診療を続けてきました。私が立ち上げたのが1993年で、その年がちょうど創業100周年だったのを記念して、名称を「亀山記念クリニック」と名づけたんです。30年近く、私が院長として診療を行っています。この地域は今でこそ大学の移転などにより栄えてきましたが、曽祖父が開業した当初は人口も少なく、田園が広がる農村地帯だったと思います。当時は病院も少なかったので、曽祖父は地域のかかりつけ医としてどんな病気でも診ていました。その姿が、現在の私のめざす医師像にも大きく影響を与えていると思います。

たくさんの診療科をうたってますね。

内科・小児科・整形外科・皮膚科・泌尿器科・リハビリテーション科・麻酔科をうたっています。これは私が「どんな病気でも診る」いわゆるプライマリケアをめざしているからです。実際、「この症状はどの診療科を受診すればいいんだろう?」と悩む方は多く、そういった患者さんの力になりたいという思いがあります。最近は、最初の窓口になって患者さんを多角的に診察・診断する「総合診療科」という分野を置く病院も増えていますが、プライマリケアを行うクリニックも総合診療科と同じ役割を果たしています。しかし、院長就任当時はその呼び名がなかったので「どんな症状でも困ったら受診してほしい」という思いを込め、できる限り多くの診療科をうたったのです。あまりにも診療科が多いので、「何人の医師が在籍しているんですか?」と聞かれることもありますが、常勤は私一人。そのほか放射線科の医師や循環器内科の医師が定期的にアシストしてくれています。

どのような患者さんがいらっしゃるのでしょうか。

亀山伸博院長 亀山記念クリニック2

地域柄、高齢の方の受診が多いですね。特に多いのは便秘や不眠などのお悩みや肩・腰の痛みなどでしょうか。もちろん高血圧症や糖尿病など、生活習慣病の診療も行っています。このような一般的な症状や病気は、できる限り当院で診療しようとしていますが、ときには専門の病院を受診する必要のある病気の方がお越しになることもありますから、その場合には専門家のいる病院へ紹介します。例えば、手術が必要な病気や血液の病気、膠原病などですね。この地域は、近隣に大学病院もあるので心強いです。「自分にできないことは無理をしてやらない」というのも、医師にとって大切なことだと思います。

「ザ・町医者」として患者の一生を支えたい

先生のめざす医師像について教えてください。

亀山伸博院長 亀山記念クリニック3

私は、かっこ良く言えばどんな病気でも診る「ザ・町医者」をめざして診療にあたっています。町の開業医に憧れるのは、曽祖父の姿を見てきたからかもしれませんね。あとは、麻酔科の医師として経験を積んできたことも大きいです。麻酔科は頭の先から爪先まで、さまざまな病気の手術に関わります。診療する中でさまざまな患者さんに出会い、さまざまな診療科の先生と協力するので、自然と幅広い診療科の知識が学べるんです。今でも、麻酔科の医師として大きな病院で働いてきた経験が診療に生かされていると感じます。

この地で30年近く診療を続けていて、感じることはありますか?

大学病院や総合病院の診療との違いは強く感じますね。大学病院や総合病院に勤務していた頃は、目の前の患者さんをひたすら診療して、病気が治ればまた次の患者さんを診療するという感じでした。今は同じ患者さんを何十年にわたって診療することも多いので、より患者さんの一生を支えている感じがします。特に高齢の方が多い地域なので、身寄りのいない方、歩けなくて病院に通えない方、施設に入るお金のない方など、病気以外にも問題を抱えている方は少なくありません。そのような患者さんにもより良い医療を受けていただけるよう、入院施設を備え、昼休みの隙間時間を使ってできる範囲で訪問診療にも対応しています。あとは交通の便が悪い地域にお住まいの患者向けに、週に火曜と木曜の2回、バスによる送迎もしていますね。

やりがいを感じることや大切にしていることはなんですか?

亀山伸博院長 亀山記念クリニック4

やりがいを感じるのは、「どこの病院に行っても治らない」という気持ちを抱えた方がいらっしゃった時でしょうか。もちろん、当院では治療の難しい病気が隠れている可能性があれば、別の大きな病院へ紹介します。ただ、当院でも治療ができそうであれば「うちで治してやろうじゃないか」という気持ちが湧いてきます。大切にしていることは、患者さんの人生を最期までサポートすること。この地で30年近く、地域のかかりつけ医として診療してきましたから、患者さんとの別れも多く経験し、医師としての責任の重さを強く感じてきました。その方の死生観を尊重し、当院で「できること」と「できないこと」については事前にきちんと説明するようにしています。あと、あまり高齢になると患者さん自身が判断できなくなることもあるので、ご家族の意見もよく聞き、尊重するようにしていますね。

末永く患者に寄り添うクリニックであるために

先生ご自身の健康の秘訣や趣味について聞かせてください。

亀山伸博院長 亀山記念クリニック5

もともと休みの日は自宅でゆっくりしていることが多かったのですが、最近は足腰が弱ってきた気がするので、週に1回はジムに通って体を鍛えています。私は今年71歳になりますが、頑張って鍛えて、医師として診療できる限り診療し続けようと思っています。趣味は野球観戦ですね。私自身も学生時代に草野球をやっていたので、今でも出身大学や高校の野球部を応援しています。

クリニックの今後の展望について教えてください。

私の年齢的にも、クリニックはそろそろ世代交代を考える時期です。実は、すでに週1回当院で診療をしている循環器内科の先生に、いずれ後を継いでもらうことが決まっています。その先生のお父さんが私の日本大学医学部時代の先輩で、そのご縁で知り合いました。彼自身も日本大学医学部の後輩にあたるんですよ。時期などはまだ決めていませんが、まずは2人で一緒に診療する体制をつくっていく予定です。彼は循環器内科の医師なので、麻酔科の医師である私とは専門や診療のスタイルが異なるかもしれませんが、たいへん優秀な先生なのでとても頼りにしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

亀山伸博院長 亀山記念クリニック6

当院はプライマリケアをめざし、「どんな病気でも診る」という気持ちで日々の診療にあたっています。気になる症状があってもなかなか病院へ足を運ぶ勇気がない方、どの診療科にかかればよいかわからない方など、受診を迷っている方はぜひお気軽に当院へお立ち寄りください。また病気のことはもちろん、生活の中でお困りのことや、病院の受診に関して不便を感じていることでも、解決に向けてできる限りお手伝いしたいと思っていますので、まずはご相談ください。

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