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占部 正喜 院長の独自取材記事

うらべ内科クリニック

(遠賀郡岡垣町/海老津駅)

最終更新日:2025/07/30

占部正喜院長 うらべ内科クリニック main

岡垣町立内浦小学校の近くに位置する「うらべ内科クリニック」は、感染症から生活習慣病まで一般内科に幅広く対応している。占部正喜院長は、2025年1月に前院長の占部一喜先生よりクリニックを継承。上部・下部内視鏡検査にも取り組み、胃がんや大腸がんの早期発見にも尽力している。消化器内科に軸足を置きながら、「些細なことでも構いませんので何でも話してくださいね」と笑顔を見せる。同院で特徴的なのは、かかりつけとして受診している患者への手厚いサポート。時間外や休日であっても、緊急時には診療に応じているという。「皆さんが困ったときに寄り添い、安心して、信頼してもらえるようなクリニックにしたい」という占部院長に、これまでのキャリアや診療の心構えなどについてたっぷりと語ってもらった。

(取材日2025年6月19日)

一度関わった患者は「家族」のようにサポート

まずは先生のこれまでのキャリアについて教えてください。

占部正喜院長 うらべ内科クリニック1

久留米大学医学部を卒業後、大分赤十字病院の消化器内科で4年間勤務し、それから当院の近くにある芦屋中央病院で一般内科の診療を担当してきました。外来診療の傍ら、内視鏡検査をしたり病棟や入院患者さんの管理を担ったりし、2025年1月に前院長である父から「占部胃腸科内科医院」を継承しました。継承を機に現在の「うらべ内科クリニック」と名称を変え、診療体制を一新して診療をスタートしました。もともと小さい頃から家業を継ぎたいという考えはあり、父も高齢になってきましたから、芦屋中央病院に勤めてから10年の節目をきっかけに、院長になりました。

クリニック名が変わったとのことですが、継承されてから変化した部分はありますか?

父も私と同じ消化器内科の専門でしたから、内科中心の診療は基本的に変わりません。ただ、控え気味だった発熱などの感染症も積極的に診療していきたいと思っています。また、診療時間については大きく変更しました。かかりつけの患者さんであれば、休日や夜間であっても診療に対応するようにしています。人手が足りているわけではありませんが、いつも受診している患者さんが急に体調を崩してしまった、夜間に困っているという際も力になりたいですね。岡垣町の海老津駅周辺はクリニックが充実しているものの、当院周辺は人口が少なく、医療機関もわずかしかありません。この地域の方々が安心できるよう、救急車を呼ぶ前に気軽に相談できるような役割を果たしたいですね。

診療方針について教えてください。

占部正喜院長 うらべ内科クリニック2

「一度関わった患者さんは家族と思って接すること」が私のモットーです。もともと人と話すことが好きで、1回会った人とはその後もずっと関わり合いを持っていきたいという気持ちが強いんです。ですから、1回受診してくださった方に対しては、かかりつけ医として常に寄り添い、健康のことで困らないように支えていきたいと思っています。勤務医時代にも主訴以外の病気を見逃さないように心がけてきたので、患者さんの潜在的な病気にも気づけるよう、修練してきた幅広い診療を生かしていきます。

かかりつけ医として夜間や休日も診療に対応

現在はどのような患者さんが受診していますか?

占部正喜院長 うらべ内科クリニック3

この地域は70~80代のご高齢の方が多いので、何かしら主訴があって、というよりは、定期的に受診されているケースがほとんどです。高血圧や糖尿病といった生活習慣病も多いですし、状態が悪くなって検査をしてみたら他の病気が見つかる方など、複合的に疾患を抱えていることが少なくありません。中には進行性のがん、初期の消化器がんなどを発見することもあるので、地域の基幹病院と連携して治療を進めています。もちろんCTやMRI、心臓カテーテル検査といった特殊な検査をしないとわからない病気もあります。しかし、エックス線検査やエコー検査、内視鏡検査、心電図検査などを定期的に行い体の状態を管理していくのも、かかりつけ医の役目だと思っています。

クリニックを継承して半年がたちますが、今後はどのような診療に取り組んでいきたいですか?

どのような患者さんに来てほしいというのは特にありませんが、この超高齢社会において、免許返納などで通院がままならないご高齢の方も多いと思います。なおかつ、このエリアはバスの本数が少なく、交通機関が発達しているわけでもありません。苦労して通院しているなど、医療を受けること自体に困っているケースもあるはずです。その受け皿になり、より地元に密着して患者さんを診ていくため、往診や訪問診療にも積極的に対応していきます。現在通院している方でも今後は通院が難しくなることが想像できますから、患者さんには「通院が厳しくなったら家まで行くからね」と伝えています。

夜間や休日にも対応してもらえるので、患者さんは安心できると思います。

占部正喜院長 うらべ内科クリニック4

以前勤めていた病院には夜間救急の外来があったので、かかりつけの方が時間外に来られることがありました。当直医が診療するのですが、状態がかなり悪くなってから受診される人が多いんです。おそらく患者さん自身の遠慮があるのだと思います。そうしたときにすぐ相談できる窓口になれるのは、私たちのような地域のクリニックです。まだまだ私も若いですから、つらい症状は我慢せず、すぐに連絡してもらえるとうれしいですね。今はまだ継承したばかりで余裕はありますが、将来的に忙しくなったとしても、できる範囲で夜間や休日の往診や相談には応えたいです。

内視鏡検査を行い、病気の早期発見にも尽力

胃カメラや大腸カメラといった内視鏡検査にも対応されているそうですね。

占部正喜院長 うらべ内科クリニック5

これまで内視鏡検査を数多く経験したので、当院でも胃カメラ、大腸カメラともに実施しています。胃カメラに関しては、40歳を過ぎたら一度は検査を受けるようにしましょう。胃がんの原因となるピロリ菌の有無によって受診間隔は異なりますが、定期的に検査を受け、病気の早期発見・早期治療につなげてほしいです。また、大腸カメラについては皆さん最初は抵抗があると思いますので、便潜血の検査を受けて陽性だった場合に、次のステップとして検査を受けてみてはいかがでしょうか? 症状の有無に関わらず、内視鏡検査を受けたいという相談も受けつけていますので、お気軽にご相談ください。

前院長であるお父さまも一緒に診療されていると伺いました。

岡垣町は私の故郷ですから、長年地域を支えてきた先輩医師として、父のことを尊敬しています。医師らしくない親しみのある雰囲気で、地元の人たちに貢献する姿が、子どもの頃から印象に残っていますよ。その後ろ姿を見て育ったからこそ、私も医師をめざそうと思えましたし、クリニックを継ぎたいと思えました。今でも芦屋中央病院を手伝いに行くことがあるんですが、その際には父がクリニックで診療を担当してくれています。

診療への心構えなどを含め、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

占部正喜院長 うらべ内科クリニック6

私がいつも心がけているのは、主訴だけではなく、患者さんが伝えにくい相談もくみ取ることです。診察が終わった後には必ず「何でも良いから、気になることがあったら教えてください」と声をかけるようにしています。相談できずに体調を崩してしまっては、受診している意味がありませんからね。自分では大したことがないと思っていても、実際には治療のヒントになることもあるんです。どの診療科を受診すれば良いのか判断に迷う方もいると思いますが、些細なことでも構いませんので、何でも話してくださいね。地元の方に安心して信頼してもらえるようなクリニックにしていきます。

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