全国のドクター13,639人の想いを取材
クリニック・病院 157,066件の情報を掲載(2025年5月06日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 福岡市早良区
  4. 次郎丸駅
  5. 医療法人日高クリニック福岡 胃腸内科 肛門外科日高クリニック福岡
  6. 日高 元 院長

日高 元 院長の独自取材記事

胃腸内科 肛門外科日高クリニック福岡

(福岡市早良区/次郎丸駅)

最終更新日:2025/02/14

日高元院長 胃腸内科 肛門外科日高クリニック福岡 main

室見川の近くにある「胃腸内科肛門外科日高クリニック福岡」は便秘や軟便などの排便障害から痔核などの肛門疾患について、専門的な診療に取り組むクリニックだ。また胃がんや大腸がんを発見する内視鏡検査にも対応しており、消化器に関して幅広い診療が可能だという。院長を務める日高元先生は、2023年5月に前クリニックを継承して開業。自身の家族の病気をきっかけに、適切な検査や治療だけではなく、患者それぞれのバックグラウンドに配慮して診療・治療の選択をすることを心がけている。「患者さんの個々の特性に配慮した医療を提供したい」と笑顔を見せる日高先生に、開業への想いやクリニックの特徴などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2025年1月8日)

より一人ひとりに向き合う医療のために開業

まずは先生のこれまでのキャリアについて教えてください。

日高元院長 胃腸内科 肛門外科日高クリニック福岡1

祖父や父が医師だったこともあり、医学部に進むというのが自分にとっては自然な形でした。やはり幼い頃から働く姿を見てきましたからね。久留米大学医学部を卒業し、九州大学大学院消化器・総合外科(第二外科)に入職した後は、消化器疾患、消化器がんの検査、手術、抗がん剤治療に携わってきました。父も消化器外科医でしたし、自分自身も手先を動かすことに自信があったので、消化器外科という道を選んだのです。開業までの10年くらいは、内視鏡検査や肛門疾患に注力している日高大腸肛門クリニックや東京山手メディカルセンターで、大腸、肛門の疾患をメインとした診療に取り組んできました。

ご家族の病気を機に、開業への想いが強くなったそうですね。

娘が出生直後に心臓と先天的な病気を指摘され、生後1〜2年ほど手術や入退院を繰り返していました。そこで医療従事者ではなく患者側として医療に向き合うことになりました。医師として単純に検査や手術を提供するだけではなく、それにまつわる説明や理解、いわゆるインフォームドコンセントが十分に果たせてきたのかと立ち返るきっかけになったんだと思います。以来、より一人ひとりの患者さんと向き合うためにも、勤務医から開業医への想いが強くなりました。もともと久留米市にある父のクリニックのように、一般外来から手術までを担う地域医療にも憧れはありましたから、ご縁もあって2023年5月に前クリニックを継承する形で開業しました。

地域医療においてはどのような役割を果たしたいとお考えですか?

日高元院長 胃腸内科 肛門外科日高クリニック福岡2

胃腸や肛門のトラブル、排便の悩みを持っている地域の方々の力になっていきたいと考えています。排便は日常生活と切っても切り離せないものであるだけに、人によっては、ちょっとした違和感が大きな悩みになることもあります。トラブルを抱えていると、食事や趣味など普段楽しめていたことが制限されてしまうなどストレスを感じることもあるでしょう。年齢を問わず悩みがある領域ですから、まずはそのお悩みを共有していただき、手術を含めその方に最も適している治療を提供できたらうれしいですね。

疾患だけではなく生活状況や社会背景にまで配慮を

クリニックでは具体的にどのような疾患に対応しているのでしょうか?

日高元院長 胃腸内科 肛門外科日高クリニック福岡3

私の専門を生かせる大腸の病気はもちろん、便秘、下痢、過敏性腸症候群といった便通に関するお悩み、また痔核、痔瘻、裂肛、直腸脱などの肛門疾患や炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎、クーロン病などに広く対応しています。来院される方の症状は、お尻の腫れや痛み、出血、かゆみ、便秘や下痢、おなかの張りなどさまざまです。また、勤務医時代からそういった疾患の治療や内視鏡検査に多く携わっていたので、胃や大腸の内視鏡検査も実施しています。月曜から土曜まで曜日を問わず検査を受けつけていますので、お仕事が忙しいという方でも検査を受けやすいのではないかと思います。

そういった中で注力していきたい診療領域はありますか?

当然、肛門や排便にまつわる診療には力を入れていきますし、胃がんや大腸がんの早期発見という観点からも内視鏡検査には積極的に取り組んでいきたいと思います。けれど肛門や排便のトラブルについては、受診のハードルが高いというのも事実です。中には「手術が必要なのでは」と不安を募らせる方も少なくありません。しかし、実際には必ずしも手術が必要なものばかりではないので、患者さん一人ひとりの状況に合わせた診療を心がけていきます。手術が必要になった際も、当クリニックであらゆるタイプの症状に対応できますし、もちろん病状だけではなく生活環境やライフスタイルにも配慮していきますので、安心して受診いただきたいですね。

お父さまのクリニックとも連携した診療を行っているそうですね。

日高元院長 胃腸内科 肛門外科日高クリニック福岡4

肛門疾患にはご高齢の方に多いものもあり、肛門疾患の他に治療中のご病気を持っていらっしゃる方が多くいます。そのため、手術前後の慎重な管理や、またお住まいの状況によっては長期の入院が必要になる、ということも考えられます。当院は福岡市のクリニックではありますが、先日は長崎にお住まいの方から問い合わせをいただくなど、遠方からの相談もありますからね。父のクリニックである「日高大腸肛門クリニック」にはベッド数も多く設備やスタッフもより充実しているので、入院期間や併存疾患に注意が必要な場合は、どちらのほうが患者さんの通院の利便性が高いか、なども含めて検討しながら、連携して診療をしています。

幅広い世代の悩みに寄り添うクリニックに

先生が患者さんと向き合う際に心がけていることを教えてください。

日高元院長 胃腸内科 肛門外科日高クリニック福岡5

娘の病気で自分が患者さん側に立った経験をもとに、患者さん一人ひとりの家庭環境や生活環境を踏まえて最適な治療法を考えることに留意しています。肛門のトラブルや排便の悩みも、感じ方はそれぞれ違いますし、それぞれの背景やキャラクターによって希望される内容も違いますからね。また、当時、自分が娘の主治医から病状の説明を聞いた時、情報の少なさから不安要素が多く、なかなか現実を受け入れきれないところがありました。それ以来、患者さんへのインフォームドコンセントにおいて、伝える情報の内容や伝え方、その選択は、あらためて入念に行うようになりました。

職員の方々の患者さんへの関わり方からも、その姿勢がうかがえますね。

先にもお話ししたとおり、排便は日常生活の身近なものであるがゆえに少しの違和感でも大きな不安につながります。特に肛門はご自身では見えない部分でもあり、より一層不安を募らせてしまうものだと思います。ですから、私が娘の経験をもって学んだ患者側のマインドになることを、医療行為だけに限らずコミュニケーションにおいても、常に意識していただくよう職員には声をかけています。

今後、どのようなクリニックにしていきたいですか?

排便や肛門のお悩みは、年齢や性別に関わらず起こり得るものだと思います。なので、小さいお子さんからご高齢の方まで幅広い世代が何でも相談できる場所にしていきたいですね。大腸や肛門の症状は、がんによって引き起こされることもあります。痔だと思っていたら実は直腸にがんがあったというケースも少なくありません。消化器外科としてがんの診断、治療の経験も豊富ですから、病気の早期発見にも協力したいと思います。また便通や排便習慣の乱れは肛門疾患との関連が非常に高いので、早めに相談いただくほうが良いでしょう。習慣を是正することができればお尻の症状が改善する可能性も少なくありませんよ。

最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

日高元院長 胃腸内科 肛門外科日高クリニック福岡6

これまでの消化器外科としての経験を生かし、検査や手術において水準の高いものを提供するのは当然の責務だと思っています。肛門にまつわるお悩みや内視鏡検査を希望される方は当然ウェルカムなのですが、それ以上に日常生活に支障を来す排便の悩み、お食事に関する相談など、皆さんが感じている身近な疑問や違和感、ストレスに関しても積極的に対応したいと思います。例えば便秘くらいで受診して良いのかと感じる方もいらっしゃいますが、市販薬を使うにしてもその使い方が本当に正しいのかは自分では判断できないものです。薬の種類や飲み方だけではなく、お食事の面でもアドバイスできることはたくさんありますから、お気軽にご相談ください。

Access