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岡村 寛能 院長の独自取材記事

岡村眼科医院

(福岡市城南区/茶山駅)

最終更新日:2024/04/12

岡村寛能院長 岡村眼科医院 main

西鉄バス長尾1丁目バス停すぐそばの「岡村眼科医院」は、この地で約50年眼科として地域医療を支えてきた。2022年春には、岡村肇名誉院長から息子である岡村寛能院長への代替わりに合わせて全面リニューアル。診療内容は白内障や黄斑疾患の日帰り手術、糖尿病網膜症、緑内障や角膜の病気、子どもの弱視・斜視といった専門性の高い症例などさまざまだ。リニューアル後はバリアフリー化、キッズスペース、手術室などを新設し、より幅広い年代、多岐にわたる症例を治療できる医院となっている。「眼科医の願いは最期の時まで視力を失わせないこと。そのために早期発見、早期治療が欠かせない」と語る寛能院長に、啓発していきたい眼病、治療の際に大切にしていること、医院の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2023年3月16日)

医療を通して生まれ育った地域に貢献していく

医師を志されたきっかけを教えてください。

岡村寛能院長 岡村眼科医院1

父が眼科の医師であること、また、戦後に亡くなってしまった祖父も産婦人科の医師であったことを祖母から聞いていて、その2人の影響が大きいです。父に関しては働く姿をよく見ていて、私が小さい頃は、父の職場であるリニューアル前のこの医院に遊びに行っていました。その時の患者さんへの対応をする姿が印象に残っています。祖父に関しては直接的な記憶はないのですが、祖母から働く祖父の様子を教えてもらったり「名医より良医になりなさい」という言葉を聞いたりしていました。そのことが小さい時から自分に根づいていて、自然と眼科医をめざすようになったのだと感じます。

岡村眼科医院を継ぐ前の経歴を教えてください。

久留米大学医学部を卒業後、福岡大学医学部眼科学教室に入局しました。その後、長崎、久留米、宮崎といった九州の病院に勤務し、福岡大学病院眼科の病棟医長、福岡中央病院眼科の部長をやらせていただき、今に至ります。大学病院では、主に白内障や硝子体の手術、緑内障の治療に携わってきました。岡村眼科医院を引き継ぐ経緯としては、父がこの地で約50年にわたり眼科医として地域医療を支えてきた姿を知っていたという部分が大きいと思います。また自分が育った街でもあるので、医療を通して地域貢献ができればという気持ちがずっとありました。そうしたことから、父に何か言われたわけでもなく、自然と「後を継ぐ」という気持ちを持っていたのだと思います。

建物を全面リニューアルされたとか?

岡村寛能院長 岡村眼科医院2

はい。父が50年近く医院をしていた建物なので老朽化が進んでいたのと、もっと幅広い年代の方が通いやすく、多岐にわたる治療が受けられる医院にしたいと思い、全面的に建て替えを行いました。以前と大きく変えたのは、3階に日帰り手術用の手術室を作ったこと、子どもの患者さんも多いのでキッズスペースを用意したこと、バリアフリー設計を取り入れたことです。手術室に関しては、白内障など手術が必要な患者さんが多いため、大きな病院に入院するより日帰りで手術ができれば負担が少なくできると思い、作りました。また、キッズスペースについては、自分にも小さい子どもがおり、実際に子育てをして子どものスペースの重要性を感じたんです。バリアフリーについては、車いすの方もスムーズに院内を移動できるようにエレベーターを設置し、段差をなくしました。特に眼科は検査機材が多いので、機材に引っかからないように広いスペースを確保しています。

緑内障、糖尿病網膜症での失明をなくすために

この医院の特徴を教えてください。

岡村寛能院長 岡村眼科医院3

専門性の高い、幅広い医療を提供していることです。お子さんからお年寄りの方まで幅広い年齢の方がいらっしゃいます。症例も弱視や斜視、ドライアイ、白内障などさまざまです。特にお子さんの弱視や斜視にしっかりと対応できるように視能訓練士が在籍しています。眼鏡で対応できる範囲の症状なのかなど、その子に合った治療をしないと逆に悪くなってしまうことがあります。そのため当院では、視能訓練士と相談し、適切な治療を提案していきます。ほかにも検査機器や手術用の機械は、業界で歴史や実績があるものを選ぶようにし、安全性についても配慮しています。

力を入れている治療は何でしょうか?

白内障、緑内障、糖尿病網膜症の3つです。水晶体が濁る白内障の原因は、主に老化といわれています。白髪と同じように、困っている方が多いので、当院では日帰り手術に力を入れてきました。緑内障と糖尿病網膜症は、失明原因にもなり得ます。緑内障は重度にならないと自覚症状が現れず、糖尿病網膜症も糖尿病になってからすぐ発症するとは限りません。何年かにわたり、血糖コントロールの悪い時期が続くと発症しやすく、静かに進行します。どちらも早めに発見・対処できれば症状を緩やかにすることも期待できるので、これからも啓発していきたいですね。また、近年は裸眼視力の補正をめざす、オルソケラトロジーにも注力しています。これは、就寝中に特殊な形をしたコンタクトレンズを着けていただき、角膜の形状を一時的に整える方法で、日中は裸眼で過ごせるのがメリットです。患者さんから「生活しやすくなった」と言っていただけたらうれしいですね。

早期発見・早期治療のために大切なことはありますか?

岡村寛能院長 岡村眼科医院4

40代以上になると緑内障を発症する方が多くなるといわれています。緑内障はまったくと言っていいほど病気のサインがなく、重度の状態になってから来院される方も多いです。ご自身では「老眼が進んだ」と思っていても、検査をしてみると緑内障だったということもあります。健康診断では視力検査はありますが、視野の検査がないため、非常に見つかりにくいのです。緑内障は完治することは難しいため、症状を遅らせるための治療を行います。放っておくと失明に至ることもあるので、40歳を過ぎたら視野の検査を受けることを検討していただきたいと思います。眼科医の大きな目標は、患者さんの視力を最期まで保つこと。そのためには早期発見・早期治療が欠かせません。

近所を訪ねる感覚で気兼ねなく通える医院をめざして

日帰り手術について教えてください。

岡村寛能院長 岡村眼科医院5

リニューアル前は手術を行っていなかったのですが、これまでの大学病院や関連病院での経験を地域の皆さんへお返ししたい、より幅広い症状に対応したいと思い、日帰り手術室を作りました。現在は白内障手術を中心に、黄斑という目の奥の部分の手術も行っています。特に白内障は誰でもなり得るもの。入院して手術をすることになると費用の負担や時間の拘束が大きいため、日帰りで終わる手術は患者さんにとっても楽なのではないかと思います。手術の時間は症例によって異なりますが、お仕事が忙しい方にもご検討していただきやすいと思います。手術室は3階にありますがエレベーターを設置し、手術用の椅子もリクライニング仕様になっているので横たわる必要がなく、患者さんの負担を少なくできるような造りにこだわっています。

治療の中で大切にしていることは何でしょうか?

患者さんとのコミュニケーションです。やはり目の病気や治療、手術というのは怖いと思うのです。ですから治療をする上では、患者さんとの密なコミュニケーションを心がけています。目の病気の状態や治療の方法を説明する際は、目の奥は特にイメージしにくい部分なので模型や図を用いながらお話しして、少しでも理解を深めやすいようにしています。また、緑内障や糖尿病網膜症といった自覚症状のない病気も多いため、ふとした言動に主訴以外の病気のサインがないか気をつけて診察するように努めています。地域に密着した医院ということもあって、世間話を楽しむご近所さん感覚のようなコミュニケーションも多いですよ。

今後どのような医院にしていきたいですか?

岡村寛能院長 岡村眼科医院6

理想は気兼ねなく来ていただけるようなクリニックです。医療機関に行くとなると少し緊張してしまうことがあると思うんです。患者さんの中には「今日は頑張って来ました」と言われる方もいらっしゃいます。しかし、気張ってくるような場所ではないと思っていますので、できるだけ不安を和らげ気持ちを軽くできるようなクリニックにしていきたいですね。

患者さんへメッセージをお願いします。

年齢を重ねても視力を維持するためには、病気の早期発見・早期治療がとても重要だと思っています。そのため、小さな相談事から違和感がある場合まで、気軽に来ていただければと思っています。「近所に目に詳しい人がいるからちょっと相談に行こう」というくらいの気持ちでご来院いただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/13万円(両目)、7万円(片目)

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