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吉冨 亮太 院長の独自取材記事

よしとみ内科クリニック

(福岡市西区/姪浜駅)

最終更新日:2025/01/27

吉冨亮太院長 よしとみ内科クリニック main

JRと地下鉄の両線がつながる姪浜駅から、徒歩12分の閑静な住宅地にある「よしとみ内科クリニック」。吉冨宏治初代院長が1997年に開院し、2014年に吉冨亮太院長へバトンタッチ。ベッドタウンでもある姪浜エリアで、腎臓内科の専門的な診療を受けられる内科クリニックとして、地域医療に貢献する。週に3回、20時まで診療を受けつけており、多忙な人でも無理なく透析治療や内科外来が受診できるのがメリット。患者のニーズに重きを置きながら、ライフスタイルに合わせた治療法を選択できるよう、豊富な透析処方の種類をそろえる。初代院長の志を継ぎ、内科的な日常の体調不良から、専門性の高い腎疾患の診療まで幅広く診る吉冨院長に、診療内容や治療に向けて大切にしている思いを語ってもらった。

(取材日2020年9月8日 情報更新日2023年1月11日)

腎臓専門のドクターがいる内科医院として地域に貢献

初代院長から引き継がれ、大切にしている思いをお聞かせいただけますか?

吉冨亮太院長 よしとみ内科クリニック1

父が開院した当初、この辺りは腎臓専門のクリニックが少ないエリアでした。透析の治療は一度始めると一生付き合っていくものですから、患者さまの通院の負担を減らすためにも、「福岡市の西部に腎臓・透析を診る専門的なクリニックを」と考えて姪浜を選んだと聞いています。変わらず大切にしたいのは、なるべく、通院が嫌にならないような、和やかさを感じられるクリニックであること。2002年にこの場所に移転して20年経過してはいますが、バリアフリーに対しても、当時できる限りの対策を取り、1階の入り口そばにエレベーターを設置して、車いすでもスムーズに2階へ移動できるように整えています。

月・水・金の一般内科の受診時間が、20時までなのはなぜでしょう?

受診時間は、人工透析の受診時間に合わせています。透析とは、腎不全になって透析療法を受けないと命が維持できないという方が受ける治療で、一般的には週3回受けるのがスタンダードとなっています。それで、日中だけでなく、お仕事の後でも受けられるように、月・水・金は午前と午後の2クールで夜20時まで診療を受けつけているんです。内科の外来にも、どうしても昼間に時間が取れない方が夜間にいらっしゃっていますから、この点では、腎臓を専門的に診るクリニックであることが、地域の皆さまへの貢献につながっている部分でもあると思います。風邪や頭痛、めまいなど、ちょっとした不調であっても、患者さまの無理のない時間に受診していただけるのは当院の強みの一つですね。

内科で気軽に受診もでき、なおかつ専門的に腎臓を診ていただけるのですね。

吉冨亮太院長 よしとみ内科クリニック2

慢性腎臓病に対し、日本腎臓学会や日本腎臓財団がCKDのキャンペーンを行っているんですが、CKDというのは「いろんな疾患を包括して、慢性腎臓病につながるもの」を指しています。つまり腎臓内科とは、透析になりそうな人が受診するというよりは、生活習慣病になった時点で、腎臓病にならないよう食い止めることが初期診療として重要なんです。ご自身で腎臓病を心配して来られる方は、検診で検尿が引っかかったり、血圧や血糖値の数値など、さまざまな理由がきっかけになっています。気になる症状があれば、早めに受診して腎臓病かどうかの判定を受けることが大事な一歩なんですね。腎臓内科をあえて標榜はしていませんが、内科としての目と、専門的かつ総合的な視野で診療する目を大切にしています。

地域の人たちを腎臓疾患から守るゲートキーパー

透析室の環境に、とても気を配っていらっしゃいますね。

吉冨亮太院長 よしとみ内科クリニック3

人工透析を受ける時間の長さや回数の多さを考えると、環境の整備はやはり大切です。計算すると、1年に600時間ほど医療機関で過ごすことになりますから、治療の間、好きなテレビを見たり窓の景色を眺めたりできるようにと、可能な限り設備を整えました。設計士さんが父の思いをくんで、天井の高さや窓の大きさなど、ゆったりとした空間づくりに力を入れてくださったのは今でもありがたいと感じます。患者さまが、「コミュニケーションを取りやすいクリニックだな、スタッフだな」と感じることが、治療において非常に大切なので、スタッフを採用する際も、人当たりのやわらかさを重視しているんです。患者さまが安心できる環境づくりに力を入れていた父の思いを継いで、地域の皆さまの、腎臓疾患のゲートキーパーとしてあり続けたいですね。

臨時の透析治療も受けつけ可能ですか?

もちろんです。旅行や仕事で遠方から来られる方の、臨時の透析依頼もお受けしています。ベッドに空きがない場合は近隣の専門クリニックのご紹介も可能ですから、まずはお電話で構いませんのでご相談していただければと思います。お孫さんの運動会を見に来られたのでと受診された方もおられますよ。透析を始めると医療機関で告げられると、「自由がなくなるんだ」と思い込んでショックを受ける方も少なからずおられますが、お盆やお正月、長期休暇などのご予定や楽しみを諦める必要はありません。お仕事でもレジャーでも、やりたいと思うことをどんどん実行なさっている方もたくさんいらっしゃいますし、そう生きるためのサポートを専門クリニックとしてしっかりと続けていきたいです。

これまでの診療で、印象に残ったケースがあればお聞かせください。

吉冨亮太院長 よしとみ内科クリニック4

なかなかまれなケースではありますが、過去に、腎臓移植を受けて、透析治療を終えられた方がいらっしゃいました。その方は、来院されるまで移植という治療法についてほとんどご存じなくて、登録もされてなかったんですね。そこで、病状の説明と移植治療の可能性など詳しくお話しさせていただきました。やはり数年間は待ちましたが、思いのほか早くマッチングして手術ができた時は、私もとてもうれしかったです。その時に、医師として私たちがきちんとした透析を行うことや、正しい情報をすべての患者さまに伝えることの重要性を強く感じました。日本では移植はまだまだ少なく、外来透析の比重がとても大きいので、正しい治療と情報でしっかりサポートしていかなければと責任を感じた瞬間でもありました。

些細なことでも相談しやすい居心地の良さを大切に

地域の病院との連携について教えてください。

吉冨亮太院長 よしとみ内科クリニック5

当院は、あらゆる内科的な疾患の診療を行いながら、さらに腎臓病という専門的な疾患に注力しているクリニックです。糖尿病など専門的な治療が必要な患者さまがいらっしゃった時は、近くでしっかり診ていただけるクリニックにご紹介しています。当院で診察する腎臓の疾患でも、より詳しい検査や専門的な治療が必要な場合は、近隣の基幹病院あるいは大学病院などと連携し、検査・治療を進めていきます。逆に、同じ科の先生方とお話しする際も、もし判断に迷うような場合には、いつでも気軽にご紹介くださいとお伝えして、お互いに連携を取れるよう心がけています。

スタッフの皆さんも話しやすい雰囲気ですね。

透析治療にとって、そこはとても大切な部分です。透析の患者さまは、ちょっとした日常の変化が生活の質そのものに大きく影響するものです。日常生活で何か変わったことがあったとき、その情報を知ることができて初めて、お一人お一人に合わせた送迎時間の調整や食事指導ができるんですね。スタッフ全員が、患者さまの小さな変化・変調を細かに聞き取ってくれ、大いに治療を支えてくれています。医師より長く患者さまと接するのはスタッフですから、話しやすい相手だと患者さまも安心してくださるのではないでしょうか。個々に合わせた丁寧な治療を長く続けていくためには、医師とスタッフのチームとしての力が必要ですから、私もとても助かっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

吉冨亮太院長 よしとみ内科クリニック6

腎臓病の基準は一般の方には難しいので、もし自分が腎臓病かもしれないと感じる体調変化があれば、それがクリニックへ行くきっかけだと思って受診していただきたいですね。検査をして何もなければそれで良いですし、もし何かあれば早期に予防を始められますので。むくみや腰痛、尿の泡立ちなどが腎臓と関係があるというテレビやインターネットの情報を目にして来られる方も増えてきました。主婦になって会社の健康診断を受けなくなった方が、気にかかることを放置しているうちに悪化するケースも少なくありませんから、小さな変化でも放置せず、自己判断をせずに、ご自身の安心のために検査を受けていただきたいと思います。当院は内科の外来で幅広い疾患に対応していますので、ちょっとした不安でもどうぞお気軽にご相談ください。

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