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山口 登 院長の独自取材記事

山口整形外科医院

(福岡市博多区/竹下駅)

最終更新日:2021/10/12

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竹下駅から徒歩12分、筑紫通りに面して位置する「山口整形外科医院」は、50年以上続く歴史ある有床診療所だ。整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科を標榜し、19床の入院施設を持つほか、一般診療の合間に往診も行うなど、地域住民の健康を支えてきた。山口登院長は整形外科やリウマチ科の医師として久留米大学などで研鑽を積んだ後、同じ整形外科の医師である父が院長を務めていた同院で2004年より勤務を開始。その後自らが院長となり、父の想いを受け継いで地域医療にまい進している。優しく穏やかな印象を持つ山口院長に、診療所の特徴や診療にかける想いなどについて語ってもらった。

(取材日2020年11月6日)

かかりつけ医として病院と連携して診療する

まずは診療所の特徴についてお聞かせください。

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当院は、1969年に私の父が開業して以来、一貫して地域医療に貢献してきました。19床の入院施設もあるので、手術を受けた患者さんや高齢で一人暮らしの患者さんなど、自宅に戻っても生活が困難で入院が必要な方にも利用していただけます。また、基本は院内での一般診療が中心ですが、時間のある時には通院が困難な方のために往診を行うことも。往診が必要な方は複数の病気を抱えていることも多いので、かかりつけ医として整形外科の病気だけでなく、軽い肺炎や糖尿病などを一緒に診ることもあります。もちろん、重篤な症状が見られた場合などには、専門の病院に紹介することもあります。必要に応じて、より専門的な病院に紹介することも、地域のかかりつけ医の重要な役目だと思っています。

どのような患者さんが来院されますか?

お子さんや高齢の方が多く、その他にも工場や倉庫などで力仕事をして働く方や交通事故に遭った方などがいらっしゃいます。近隣に保育園や幼稚園、それから小学校や中学校もあるので、お子さんの受診が多いことは特徴の1つですね。部活動などによるけが、学校の検診で見つかった側弯症などの病気、あるいは運動量の少ない子どもに見られるロコモティブシンドロームなどで受診する方が多いです。また地域柄高齢の方も多く、転倒・骨折でいらっしゃる方や女性の場合には骨粗しょう症の治療でいらっしゃる方もいます。特に高齢の方の場合、骨折は寝たきりの原因となることもあるので、なるべく早く手術を行えるよう対応します。当院で手術のできない重篤な骨折の場合には、近隣の大きな病院に紹介して手術をしてもらうこともあります。大きな病院での手術が終わったら、当院に戻って入院・リハビリテーションなどをすることも可能です。

リハビリテーションにも力を入れているのですね。

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私はけがや病気を治すという一連の中に、リハビリテーションがあると思っています。例えば手術を行った場合でも、手術をして終わりではなく、体の機能を回復できるところまでしっかり面倒を見ることが診療所の責任だと思っているからです。私が医師になったばかりの頃は今ほどリハビリテーションが確立されておらず、手術をした後は外来で診て終わりという病院もありました。しかし、今は手術後にリハビリテーションをして、手術をした箇所の動作を見届けることが治療の終わりだと思っています。当院ではリハビリテーション施設があるので、入院や通院、デイケアなどでもリハビリテーションをしっかり受けることができます。リハビリ室は広く、また理学療法士による充実したリハビリテーションをはじめ多様な治療機器・訓練機器を取りそろえていますので、多くの患者さんにご利用いただけます。

患者に寄り添い希望に合わせた対応をする

診療で心がけていることはなんですか?

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一番心がけていることは患者さんに寄り添うことです。整形外科にいらっしゃる患者さんの主訴の多くは痛みとしびれです。すべてを治療できれば良いのですが、時には原因がわからずなかなか良くならないこともあります。そんなときに「一緒に治していこう」という気持ちで、患者さんに寄り添うことを意識しています。また、「この患者さんは何を求めて来ているのか」ということを早く感じ取ってあげることも大切にしています。例えば、同じ腰の痛みを訴える患者さんでも「病名や理由は何でもいいから早く痛みをとってほしい」とおっしゃる方もいれば、「どんな病気なのか詳しく知りたい」という方もいます。希望に合わせて対応してあげることで、患者さんとの信頼関係が生まれることもあると思っています。

スタッフもみんな笑顔であいさつしてくださいますね。

当院はチーム医療を大切にしており、スタッフ全員で患者さんを見守り、笑顔で声がけすることを心がけています。当院は予約制ではないので、患者さんの多い日や急を要する患者さんがいらしたときには、他の患者さんをお待たせしてしまうこともあります。そんな時はスタッフから事情を説明し、ご納得いただいた上で待ってもらうなどの気遣いをすることを大切にしています。やはり、事情を理解して待つのと何もわからずに待つのとでは、印象が全然違いますよね。また、スタッフ同士の連携も大切にしています。受付・事務グループ、看護グループ、リハビリグループとそれぞれに主任を立てて、主任を中心にスタッフ会議や定例会を行って意見を交換したり、年6回ほどある院内行事で交流を深めたりすることもあります。また、毎朝ラジオ体操を診療所前で行っております。名物として認識されている方もいらっしゃいますね。

新しい知識の習得にも尽力されているそうですね。

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医療は3年もたてば景色が変わっていく、変動の激しい世界です。そのため、私自身も日頃から新しい研究や治療方法について常に勉強する姿勢を大切にしています。また、看護師や理学療法士など医療従事者にも、積極的に資格取得や勉強会への参加ができるような機会を提供するよう努めています。勉強会へ参加するスタッフには手当をつけ、朝礼などで学んだことについて発表してもらったり、理学療法士の勉強会では当院のリハビリ室を利用してもらったりすることもあります。また、患者さんへの接遇に関しても、時には専門家を招いて講義で学んでもらっています。スタッフの中には私の子どもくらい若い方もいるので、私が細かく指導するより専門の方に指導してもらったほうがいいときもあると思っているんです。

些細なことでもいつでも相談してほしい

これまで苦労してきたことはなんですか?

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当院は入院患者さんもいらっしゃるので、一般診療が終わったら終わりというわけではありません。そのため、仕事はハードで大変だと感じることもあります。しかし、学生時代にアイスホッケーをやってきたこともあり体力には自信があったので、時間がたつにつれて慣れてきました。旅行や野球観戦が趣味なので、たまには遠くに出かけたいと思うこともあるのですが、いつ呼び出されるかわからないと思うとなかなか遠出はできませんね。たまの気分転換に、近場に飲みに行ったりすることはあります。また、患者さんの治療がうまくいかないときには「なんとかしてあげたい」と思い悩むこともあります。そんな時はもっと知識を吸収しようと勉強に精を出しています。

どのようなときに受診を考えてほしいですか?

地域の診療所は体について気になることを相談するための場所でもあるので、些細なことでもいつでも相談してほしいと思っています。例えば、まだ明確な痛みやしびれなどの症状がない場合でも、何か普段と違うような違和感を感じたら気軽に受診していただきたいですね。また、お子さんのいる家庭では「痛がっているけど、本人の気のせいかもしれない」「ただの成長痛かもしれない」などと痛みを放置してしまうこともあります。何もなければそれでも良いのですが、ごくまれに骨の病気などが隠れていることもあるので、異常がないかどうか確かめるために一度は整形外科を受診していただきたいと思います。診療所を受診することで親御さんの不安が解消されれば、私としてもうれしい限りです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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新型コロナウイルスの流行に伴い、診療所の受診を控える方もいます。しかし、整形外科はオンライン診療などのリモート診療が難しい診療科なので、気になることがあればまず見せに来てほしいと思っています。特に高齢の方の場合、これまで行ってきた治療を断念したことによって体の機能が弱くなってきてしまっている方もいると思います。ロコモティブシンドローム、転倒、骨折、寝たきりなどの悪循環にならないように、いつでも相談していただきたいです。

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