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押領司 行人 院長の独自取材記事

押領司内科クリニック

(福岡市中央区/西鉄福岡(天神)駅)

最終更新日:2025/04/17

押領司行人院長 押領司内科クリニック main

福岡市地下鉄空港線・天神駅から徒歩約3分。渡辺通りに面しているビルの5階に「押領司(おうりょうじ)内科クリニック」はある。1986年に福岡市博多区中洲のビル内にて開業した同院が現在の場所に移転したのは、令和に入ってすぐのこと。博多と天神エリアはいずれも多くの企業が集まっていることから、地元住民だけでなくビジネスパーソンも多く訪れるそうだ。院長の押領司行人(ゆきと)先生は、内科の中でも高血圧や糖尿病、腎臓病などの分野を専門にしている。「内科の医師は患者さんの命を預かる重要な任務を背負っているため、注意深く見守っていくことが大切だと思っています」と語る押領司院長に、経歴や専門性などについて聞いてみた。

(取材日2025年3月13日)

持ち前の集中力を生かし、日々診療にあたる

まずは先生のご経歴について伺います。

押領司行人院長 押領司内科クリニック1

私は鹿児島出身で、大学入学を機に福岡に来ました。九州大学医学部第二内科を卒業し、その後は生化学教室という所で研究をしていました。大学院で単位取得し、九州大学健康科学センターで2年ほど研究生として在籍していました。私はもともと、ずっと細胞の培養をしていました。私は一度何かに取り組んだら集中してやり遂げる性格なので、細胞培養の研究をもっと続けたかった気持ちは今でもあります。周囲の人たちも、私が開業したと聞いて皆びっくりしていました。とはいえ、開業を選択して40年近く続けてこられたのは、日々診療で患者さんの健康状態を見守ることにやりがいを感じているからです。

開業した経緯や、このエリアを選んだ理由を教えてください。

研究室を去り、これからどうしようかと悩んでいるときに、親族から紹介を受けたのが、最初に開業した博多区中洲にあるビル内の一角です。もともと内科のクリニックだった場所で、閉院して2年ほどたっていたと聞きました。次の人を探しているところに、同じく開業する場所を探していた私が巡り会ったというわけです。特に開業場所にこだわっていたわけではありませんが、立地が良かったためすぐにそこに決め、1週間という短い準備期間で開業しました。それから30年ほどは中洲の地でたくさんの患者さんを診てきたのですが、クリニックがあるビルが取り壊しになるため現在地へ移転しました。もう5年以上になるでしょうか。ここは博多よりもさらに人が多く、毎日にぎわっていますね。

医師をめざした理由や、ご専門の分野についてはいかがでしょうか?

押領司行人院長 押領司内科クリニック2

私の父も内科の医師だったので、影響はあったと思います。小さい頃は、父が往診に行く際に連れていってもらうこともありました。父自身は私に医師になるよう勧めることはありませんでしたが、高校生の時に猛勉強して医学部に入りました。父のことはすごく敬愛していましたから、心のどこかで「父のようになりたい」と思っていたのかもしれません。専門分野については、現在は一般内科です。中でも糖尿病や高血圧、腎臓病ですね。糖尿病や高血圧に関しては研究室にも所属していましたから、専門的に学んだ分野です。

都会の地でビジネスパーソンに配慮した診療を続ける

現在の患者層や主訴はどういった感じでしょうか。

押領司行人院長 押領司内科クリニック3

50歳くらいまでの方が多いですね。60歳を超える患者さんはあまりいません。地域柄か、働く世代の方が大部分を占めています。風邪の症状で来る患者さんが多く、続いて腹痛や季節性の感染症、ワクチン接種といったところでしょうか。糖尿病や高血圧の方は昔に比べて少なくなったと感じます。世の中全体の糖尿病や高血圧の患者さんは多いのですが、当院は少し違う傾向にあると思っています。あとは健康診断や、健康診断で再検査になった方なども来られますね。そのために、エックス線検査や超音波検査、心電図検査が行えるように設備を整え、また、血液から炎症反応を調べるための機器なども導入しています。いずれにせよビジネスパーソンが多く、仕事の合間や終業後に受診されるため、お忙しい方たちに合わせて手際良い診療をめざしています。

医師として大切にしてきた理念や、それをもとに、どのように患者さんに接しているかを教えてください。

特に内科の医師は、患者さんの命を預かる重要なポジションだと思っています。ですから、手遅れにならないようにあらゆる可能性を考慮して診療したり、患者さんにとって適切な治療が提供できるように考えたりしています。風邪の症状で来る方でも「もしかしたら別の病気が潜んでいるかもしれない」という視点で診療をすることで、見落としを防ぎやすくなるんですね。単に目の前のことに対応するだけでなく、深掘りして考えることが重要です。高血圧や糖尿病などは自覚症状がなく進行していく病気ですので、気づいた時点で早めに対処していかなければなりません。生活習慣の改善も必要になるため、一人ひとりに寄り添いながらケアすることを意識しています。

デジタル技術についてご自身で勉強され、診療に取り入れているそうですね。

押領司行人院長 押領司内科クリニック4

そうですね。最初に学ぼうと思ったのは50歳頃でした。医療制度として、レセプト(診療報酬明細書)を自動で作成するシステムを導入しなければならなくなったからです。業者さんに頼まずに自分でやってみようと思いトライしてみたら、なんとできました。とはいえ、医師会が作った雛型があり、それを自分で設定したので一から作ったわけではありませんでしたが、それでも以前はコンピューターについてあまり詳しくなかったので勉強しました。案外自力でできるものなんだなと思い、それから当院のホームページも自分で作ってみたんです。結構力作で気に入っています。電子処方箋の導入も自分で行いました。今後は電子カルテの導入にも挑戦したいですね。

今後もクリニックを次世代へとつなげていきたい

先生の娘さんも内科の医師だと伺いました。

押領司行人院長 押領司内科クリニック5

はい、そうです。現在、娘は内科の医師として、病院で糖尿病や内分泌を専門に従事しています。勤務医として一生懸命働いていますが、いつか当院の後を継いでくれると良いなと考えています。実は私は数年前に体調を崩して今も治療中なんですが、娘にバトンタッチするために緩やかに診療を続けています。せっかくここまでやってきましたし、娘も同じ内科の医師ですから、次世代へとつないで、患者さんの健康を守っていきたいですね。

今後のクリニックの方向性や展望について伺います。

今後もあらゆることが電子化されていくと思われます。もちろん医療業界もITが必須ですから、しっかり時代についていくためにさまざまな部分で電子化していくことを考えています。もともと、何でも自分でしたり作ったりすることが好きなので、いざ始めるとかなり凝ってしまうところがあります。今後のクリニックの方向性については、娘に引き継ぐことを前提に、糖尿病をはじめとした専門的な医療が提供できたら良いですね。患者さんが多い分野の専門ということで、たくさんの方のお役に立てるのではないかと考えます。いつになるかは未定ですが、娘が後を継いでくれるまで、これからも患者さんの健康をサポートしていきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

押領司行人院長 押領司内科クリニック6

先ほどもお伝えしたとおり、内科の医師は患者さんの命を預かる大切なポジションです。私はその点について自覚し、責任を持って患者さんに接しています。ですから安心して受診していただけたら。ちなみに、もし当院で受診した結果、さらなる検査が必要となれば、目の前に済生会福岡総合病院がありますので、連携を取ってすぐにご紹介します。もちろん、患者さんのご希望があればその他の病院も紹介可能です。健康状態で気になることがあれば、気軽に当院をお訪ねください。

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