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乳腺専門の女性医師による乳腺診療
30代から意識して早期発見へ

櫻井医院

(北九州市八幡西区/折尾駅)

最終更新日:2025/08/13

櫻井医院 乳腺専門の女性医師による乳腺診療 30代から意識して早期発見へ 櫻井医院 乳腺専門の女性医師による乳腺診療 30代から意識して早期発見へ
  • 保険診療

乳がんは日本人女性が罹患しやすい身近な病気だが、治療の鍵となるのが、早期発見だ。特に30代から40代にかけては乳腺密度が高く、従来のマンモグラフィでは発見しにくいケースもあるため、専門家による適切な検査選択が重要となる。折尾駅前で70年続く「櫻井医院」で乳腺診療を担当する櫻井早也佳先生は、日本乳癌学会乳腺専門医や日本外科学会外科専門医の資格を持つ、乳がん治療の専門家。同院では、「おかしいかも?」と感じた時にすぐにウェブ予約して受診できる体制を整えた。また、女性医師として患者が相談しやすい環境づくりに努め、超音波検査による任意検診にも対応している。今回は早也佳先生に、30代から意識したい乳がんとの向き合い方について詳しく教えてもらった。

(取材日2025年7月16日)

知っておきたい乳がん検診の知識と早期受診の重要性

Qどのような方が乳がん検診の対象になるのでしょうか?
A
櫻井医院 異常がないことの確認が検診。異常を感じるのであれば受診を

▲異常がないことの確認が検診。異常を感じるのであれば受診を

30代の方にはまず「ブレストアウェアネス」という考え方を持っていただきたいです。 これは乳房を意識する生活習慣のことで、「自分の乳房の状態を知る」「乳房の変化に気づく」「変化に気づいたらすぐに医師に相談する」「40歳になったら乳がん検診を受ける」という4つの要素からなります。乳がんの任意検診は、40歳からは市町村検診の対象ですが、ブレストアウェアネスの意識は30代から重要になります。症状がない方が受けるのが検診で、しこりや痛みがある場合は専門家による診察が必要です。 当院では「おかしいかも?」と感じた時にすぐにウェブ予約で受診できます。乳がんの家族歴がある方もまずはご相談ください。

Q検診は毎年必要なのでしょうか?
A
櫻井医院 日本乳癌学会乳腺専門医の櫻井早也佳先生

▲日本乳癌学会乳腺専門医の櫻井早也佳先生

40歳以上の市町村検診では、2年に1回とされています。 これは乳がんの一般的な進行スピードを考慮して設定された間隔です。30代の方は、ブレストアウェアネスの意識を持ちながら、心配なことがあれば任意検診を受けるという考え方を持っていただきたいですね。当院では任意検診として超音波検査を行っています。 若い世代は乳腺密度が高く、マンモグラフィでは病変が見えにくいため、超音波検査が適しています。検診で要精密検査となった場合は、保険診療で半年から1年間隔で経過観察します。気になることがあれば躊躇せずに受診できる環境が重要で、当院ではその体制を整えています。

Q乳がん検診は「痛い」というイメージがありますが……。
A
櫻井医院 授乳中、妊娠中でも、超音波検査であれば受けることができる

▲授乳中、妊娠中でも、超音波検査であれば受けることができる

マンモグラフィは確かに痛みがあります。 乳房を透明な板で挟んで圧迫撮影するため避けられない痛みで、私自身も受診時に痛みを感じました。痛みの程度は個人差があり、その時々のタイミングによっても変わります。一方、当院で行っている超音波検査は、 20代、30代の方や痛みに敏感な方にとって受けやすい選択肢です。また、私はNPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構で講師として超音波の技術指導にあたっています。そのため、技術面では自信を持って対応できます。少しでも違和感を覚えたときに、痛みを心配せずに気軽に受診していただきたいです。

Qマンモグラフィか超音波検査、どちらかだけで良いのでしょうか?
A
櫻井医院 精密な超音波検査で早期発見をめざす

▲精密な超音波検査で早期発見をめざす

適した検査は年齢や症状、個人の状況によって変わります。 市町村検診はマンモグラフィが基本ですが、当院では超音波検査による任意検診を行っています。30代は乳腺密度が高いため超音波検査が適している場合が多く、立つことが困難な方や豊胸手術後の方にも対応できます。ただし、超音波検査は検査を行う医師の技量に大きく左右され、マンモグラフィと比べると客観性、再現性が劣ります。検査者の技術力、読影能力によってがんを良性のように判断してしまうこともあります。専門的な技術と豊富な経験があれば、5mm程度の病変の発見や、良性と悪性の見極めも可能です。症状がある場合は診療として複数の検査を組み合わせて診断します。

Q検診で、もし異常が見つかった場合はどうなるのでしょうか?
A
櫻井医院 検査後は丁寧な説明を行い、不安の払拭を

▲検査後は丁寧な説明を行い、不安の払拭を

当院では、超音波検査で気になる所見があった場合、すぐに適切な対応を行います。 良性のしこりと判断できる場合はその場で安心していただけますし、詳しい検査が必要な場合は針生検といった組織検査やMRI検査をお勧めします。必要に応じて連携している専門病院への紹介も迅速に行います。重要なのは、違和感を感じた時にすぐに専門家に相談できる環境があることです。 市町村検診では結果が出るまでに時間がかかることがありますが、当院では迅速な対応が可能です。しこりがあっても必ずがんではなく、実際のところ要精密検査になってもがんが見つかるのはわずかです。専門家がしっかりと診断し、適切な治療方針を決めていきます。

ドクターからのメッセージ

櫻井 早也佳先生

自分の乳房の状態を知り、変化に気づいたらすぐに相談すること、そして40歳からは定期的な検診を受けることが重要になります。最も大切なのは、何か気になることがあれば躊躇せずに専門家を受診することです。当院では、そうした不安にすぐに対応できる体制を整えています。私は女性医師として、男性医師には相談しにくいお悩みも気軽にお話しいただける環境を提供しています。また、乳腺専門医や外科専門医の資格を持つ専門家として自信を持って乳がんの診療にあたっているだけでなく、一般的な内科診療にも対応可能です。そのため、体調に不安があったり気になる症状が出てきたりした場合は、すぐにご相談ください。

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