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仙石 昭仁 院長の独自取材記事

医療法人 三村眼科医院

(北九州市小倉北区/西小倉駅)

最終更新日:2022/11/10

仙石昭仁院長 医療法人 三村眼科医院 main

JR鹿児島本線西小倉駅から徒歩2分、北九州市都心部にある「三村眼科医院」。1941年の開業以来、地域住民の目の健康を守ってきた。2017年には三村守親前院長から仙石昭仁院長が同院を継承。急性期医療に携わってきた経験を生かし、白内障や緑内障、網膜剥離などの手術に注力している一方、ドライアイや眼精疲労、コンタクトレンズの処方といった身近な困りごとにも広く対応。「外からの情報の80%は視覚によるもの。困ったことがあれば気軽に相談ください。一緒に一番良い解決法を探しましょう」と話す。診断から治療、そしてアフターフォローまでを含めた目のトータルケアをめざす仙石院長に、これまでのキャリアをはじめ、注力する手術などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2021年12月9日)

地元の地域医療に貢献するためクリニックを継承

医師をめざしたきっかけや眼科医を選んだ理由について教えてください。

仙石昭仁院長 医療法人 三村眼科医院1

小さい頃に病院にかかることが多かったのですが、小児科の先生が大好きで会いに行くのが楽しくて仕方なかったんです。ある時診療に伺ったら交通事故で急逝されたということを聞き、それから漠然と医療の道を意識するようになりました。大学進学では工学部に進んだのですが、諦めきれず再度挑戦して九州大学医学部に入学。学生時代から外科系に興味があり、中でも眼科や心臓外科といった機能外科領域や顕微鏡を使う手術に憧れがありました。また学生時代に眼球を見た時にとてもきれいで。その感動が忘れられず、眼科という診療科を選ぶに至りました。人は外からの情報の80%を視覚に頼っているといわれています。そういった意味からも皆さんの目を守るということに非常にやりがいを感じています。

先生は医局の先輩からクリニックを継承されたそうですね。

大学病院や急性期病院での勤務が長く、眼球破裂などの救急医療に携わり非常にやりがいもあったのですが、自分の体力や家族のことを考えると、いつまでもやれる仕事ではありません。そうした中、九州大学病院の医局の先輩で前任の三村守親先生からお誘いいただき、私の地元である北九州の地域医療に貢献できるのではないかと考えクリニックを継承しました。2017年に院長となり5年目。大きな病院で勤務していた時は患者さんを診るというよりは手術だけを担当するということが多かったのですが、今では初診でお会いしてから手術などの治療を行いアフターフォローまで担当するので、患者さんとの距離はずっと近くなったのではないでしょうか。

そして2021年7月には移転されましたが、クリニックづくりで工夫されたところはありますか?

仙石昭仁院長 医療法人 三村眼科医院2

前の場所から直線距離で500メートルほどですから、以前から通院いただいている患者さんたちもそのままいらっしゃっています。シンプルで清潔感があるクリニックにしようと、収納設備にはこだわりました。また手術室は狭いながらも機能的に作りましたし、顕微鏡は急性期病院と比べても遜色ないものを導入しています。手術にはきちんと見える環境が大事だと思っていますから。また当院のロゴマークは点字がモチーフで、シンボルカラーは目に優しいグリーンを採用。当院の壁も淡いグリーンにするなど、優しい色合いに統一していますよ。

急性期医療での経験を生かし幅広い手術に対応

いまはどのような主訴でいらっしゃる方が多いのでしょうか?

仙石昭仁院長 医療法人 三村眼科医院3

世代では60〜70代の方が多いのですが、移転して都心部になったのでお子さんの患者さんも増えました。主訴はいろいろありますが、通院されている高齢者では圧倒的に緑内障が多く、初診の方は白内障が多い印象です。お子さんでは近視の相談、アレルギー性結膜炎やものもらいなどでいらっしゃるケースが多いですね。またコロナ禍になってから、若年層や働き盛り世代は眼精疲労での来院が増えています。やはり外出の機会が減ったことで、テレビやスマートフォンを見る時間が延びているからでしょう。近くをじっと見ていると、目が疲れますし、若い方であってもピント機能がフリーズしてしまういわゆる“スマホ老眼”が増えているので注意が必要です。

外科治療にも注力されているそうですが、どのような手術に対応されていますか?

専門の網膜前膜や網膜剥離などに対する網膜硝子体手術をはじめ、白内障や緑内障の手術治療も可能です。急性期病院での経験が長いのでほとんどの手術には対応できます。また眼瞼下垂の手術経験も豊富にありますし、他のクリニックでもお手伝いしています。手術は私の強みの一つでもあると思っていますから、これからも日々研鑽を重ねながら力を入れていきたいところです。加えて診断をつけるということが大事だと思っています。大学病院には進歩した現代医療でも診断がつかないという人がたくさんいらっしゃいます。診断がつかない、治療ができないとなると患者さんも不安になるので、なるべく当院で診断できるように検査機器も充実させています。

お子さんも多くなったとのことで、診療を行う上で心がけている点はありますか?

仙石昭仁院長 医療法人 三村眼科医院4

医師はどうしても独りよがりになりがちなので、自分の意見を押しつけずに患者さんの目線に立って診療できるように心がけています。その上できちんと相談しながら治療を進めていくことが重要です。中には治療方法などを決めてほしいという患者さんもいらっしゃいますが、私はあくまで一緒に相談しながら決めていくというスタンスで診療しています。お子さんに対しては通いやすい雰囲気をつくること。病院の雰囲気や処置、検査に少しずつ慣れていってもらいます。最初に恐怖を感じてしまうと、次の診療が嫌になってしまう。もちろん状態によっては最初から頑張ってもらうこともありますが、初診ではなるべく時間をかけないように工夫しています。これは開業医の良いところかもしれませんね。

診断から治療、アフターフォローまでのトータル診療を

症状がないと病院に足が向かない方もいらっしゃいますが、大きな病気が隠れていることはありますか?

仙石昭仁院長 医療法人 三村眼科医院5

そうですね、自覚症状がないまま病気が進行してしまうと、最悪失明してしまう可能性のある病気もあります。例えば日本人では40歳を超えると17人に1人が罹患していると言われる緑内障もその一つ。初期の自覚症状がないため、ほとんどの方は結膜炎など他の症状で受診した際に見つかっています。健康診断で眼圧を測定しますが、日本人の多くは正常眼圧緑内障と言われるもので眼圧だけで判断することが難しく、眼科医のチェックがないと診断がつかないことが多いです。早く発見することができれば失明のリスクを減らしていくための手立てもありますので、40歳以上の方は一度検査を受けていただくのがいいと思います。

コンタクトの処方や眼精疲労などのニーズも高まっているそうですが。

場所的に学生さんも多くなったので、コンタクトレンズや眼鏡の処方を希望していらっしゃるケースも増えました。コンタクトはインターネットで購入する方がほとんどかもしれませんが、医療用具なので基本的には医師の処方が必要です。自分では度数を計測できませんし、角膜潰瘍など重大な病気が潜んでいることもあるので、定期的に検診を受けることをお勧めします。眼精疲労、ドライアイの相談も増えていますが、目を疲れさせないという面では眼鏡を合わせることが大事。近視用の眼鏡で手元やパソコンなどを見ていと疲れやすくなりますからね。症状が強い方には、近視用とは別に手元などを見るための中近距離用の眼鏡を処方することもあります。

最後に読者へメッセージをお願いします。

仙石昭仁院長 医療法人 三村眼科医院6

当院では診断から治療、そしてアフターフォローまでを含めた目のトータルケアをめざしています。私自身も北九州で育ち、地域医療に貢献するために戻ってきましたので、目に関して困ったことがあれば何でもご相談ください。皆さんにとって一番良い解決法を一緒に探していきたいと思います。また痛みがあるというのは体が発する大事なサインなので、痛みを感じる時はすぐにお近くのクリニックに相談することをお勧めします。加えて目が見えにくいといった症状があれば、危険な病気が隠れていることがあるので早めの受診を心がけましょう。

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