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岩村 文貴 院長の独自取材記事

いわむらクリニック

(宇和島市/伊予吉田駅)

最終更新日:2021/11/22

岩村文貴院長 いわむらクリニック main

愛媛県南西部、宇和島市吉田町にある「いわむらクリニック」では、院長の岩村文貴先生を中心として、地域住民の日常的な諸症状を中心とした内科診察治療が行われている。高齢の患者が多い地域柄、入院治療が必要な場合は状況に応じて同院の入院病床が利用できるほか、必要に応じて、同院が運営するクリニックに隣接したグループホームや、連携する宇和島市吉田町の特別養護老人ホームを紹介している点も大きなポイントだ。治療や診療に関しても、体の健康のみにとどまらず「相手が本当に求めるもの」をしっかりと把握した上で日々患者と向き合う岩村院長に、日頃どのようなことを意識しながらたくさんの人々と向き合っているのか、その想いを語ってもらった。

(取材日2021年10月18日)

介護施設と連携しながら地域に根差した医療を届けたい

まずは先生が医師をめざされた経緯などをお聞かせください。

岩村文貴院長 いわむらクリニック1

医師になった理由をよくこうして聞かれるのですが、実はあまり大それた明確な動機はないんです。とはいえ、当院の前身である「岩村外科胃腸科」を経営していた父が外科医で、幼い頃から医療が身近ではあったのは確かです。また、私自身子どもの頃から喉の病気で、よく大学病院に入退院を繰り返していたのも一つのきっかけになっているのかもしれません。ただ、持病を持っていなかったとしても父の背中を見て、きっと医師の道を歩んでいたんじゃないかな、とは思いますね。

医科の中で内科を専門に選択された理由は何でしょう?

これもあらためて聞かれると、あまり大きな理由がないんです(笑)。父の後を追うのであれば外科という選択肢もあったのですが、外科医は何せ体力が必要ですから。私には少し不向きかな、という考えがあったので内科を選択したという感じです。ただ、選んだ当初こそ大きな理由はなかったかもしれませんが、今になって考えてみると内科という選択を取ったのは正解だったな、と思います。内科医として幅広い分野の知識や技術を身につけたことで、今医院に足を運んでくださっている、幅広い患者さんのニーズにきちんと対応することができていますから。そういった意味では、内科を選んだのは間違ってなかったと思います。

この医院の歴史についても教えてください。

岩村文貴院長 いわむらクリニック2

この医院は先述のとおり、私の父が開業しました。1991年に「岩村外科胃腸科」として開業し、私が引き継いで「いわむらクリニック」に改称後も、少数ですが入院病床も備えた医院として長年地域の方々のかかりつけ医としてご利用いただいています。父の在任中、2000年に特別養護老人ホームを、2005年に当院の隣にグループホームを設立し運営していましたが、2018年に病気で他界しましたので、すでにここで一緒に働いていた私が院長職を引き継ぎ、介護施設と連携した地域医療の提供に努めています。

環境を生かした自由度の高い豊富な選択肢を提供

医院の特徴についてお聞きします。

岩村文貴院長 いわむらクリニック3

何よりも患者さんのニーズを一番にして、それに合わせた治療や診療を行っている、という点でしょうか。先述のとおり老人ホームやグループホームと連携しているからこそ、入院や介護が必要になった際、患者さんの希望に沿う方法や提供できる選択肢が多い、というのは大きな当院の強みかもしれません。在宅を希望する方には訪問診療で対応しますし、入院を希望される方は当院での入院治療も可能です。また介護度によっては、それぞれの施設の利用も提案させていただきます。いずれにしても、治療方針を決める際には、患者さん自身のご意向をスタート地点として考えるようにしていますね。

治療方針は医師の独断ではなく、患者さんのご意向を起点として決めているのですね。

もちろん医師として適正な診断を行い、それに沿った治療方針を提示し、健康指導なども行うことは大前提です。しかし、あまり患者さんに医学的な正論だけを押しつけるのは良くないかなと思っていますね。先ほどの入院や介護の話にしても、今の世の中の価値観としては在宅医療が理想とする風潮もありますが、実際には皆が皆、理想どおりにいくことはなかなかありませんよね。ですので、患者さん一人ひとりの意志や希望も尊重しつつ、その中で当院がなるべく多くの選択肢を用意して、患者さんに一番良い方法を選んでもらう。それが実現できる医院でありたいと思っています。

先生が患者さんを診療する中で、意識していることはありますか?

岩村文貴院長 いわむらクリニック4

「エビデンスは大事だけれど、こだわりすぎない」ということですね。医師としては体の健康を患者さんに推奨することが正しいのかもしれませんが、私自身は必ずしも体の健康だけがすべてではないと思っています。わかりやすい例であれば、タバコやお酒は控えたほうが当然体の健康にはいいですよね。ですが、きちんと説明をした上で、それでも患者さんが「不健康になる可能性はあるけれど、タバコやお酒も続けながら人生を楽しみたい」とおっしゃるのであれば、その選択を尊重することも決して悪いことではないと思っています。いろんな考えがあってよいじゃないですか。

張り切りすぎず、「ほどほどに頑張る」をモットーに

これまでに診療した患者さんの中で、印象的だった方はいらっしゃいますか?

岩村文貴院長 いわむらクリニック5

一番印象的なのは、以前、急に喉の痛みと息苦しさを訴えて来られた患者さんを診療したのですが、父の医院に勤めていた人だったんです。診察したところ急性喉頭蓋炎の症状に似ていると感じ、急いで大きい病院を紹介しました。この病気はわかりやすくいうと喉が炎症で腫れてしまい、最悪の場合窒息死に至るもので、あと少し紹介が遅れていたら命に関わるところでした。幸い大事には至らず、その方は、今も当院で元気に勤めてくれています。この医院はこのスタッフのように私の父の代から勤めている人も多く、私もいつもたくさん助けてもらっているので、救えることができて良かったなと思いましたね。

そんな先生のお休みの日の過ごし方や、リフレッシュの仕方についても教えてください。

休みの日の過ごし方は特に決まっていませんが、趣味がサッカー観戦なので、サッカーの試合を見たりして過ごすことは多いです。サッカーについてはかなり本格的に入れ込んでいて、話し出すと長くなってしまうのでこのくらいでやめておきます(笑)。リフレッシュについては、特に意識したことはありませんね。比較的リラックスした状態で仕事ができているので、リフレッシュの必要はあまり感じないんです。患者さんに関しても自分に関してもですが、「ほどほどに頑張る」というのが一番いいのかな、と。ずっとフルパワーで走っているとお互い疲れちゃいますからね。

最後に、今後の抱負や展望についてお聞かせください。

岩村文貴院長 いわむらクリニック6

頑張りすぎないことがモットーではありますが、一方で自身の知識や技術についての取得やアップデートは常に行っていかなければならないと考えています。ですので、最低1日1個新しい知識を増やすことを目標に、毎日さまざまなツールで情報を入手するようにしています。同業の先生など、人づてに教えてもらったり、書籍やインターネットの記事、時にはSNSなどもからも情報を入手したりします。「なんとなく優しい雰囲気だけの医師」でごまかしたくないのです。医師の基本はあくまでも「豊富な知識、適切な診断・治療」だと思っています。まだまだ精進しなければなりませんが、今後もたくさんの患者さんに信頼できる医療を届けていきたいです。

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