全国のドクター13,724人の想いを取材
クリニック・病院 156,858件の情報を掲載(2025年6月04日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 香川県
  3. 丸亀市
  4. 丸亀駅
  5. 医療法人社団仁慶会 はやしクリニック
  6. 林 啓介 院長

林 啓介 院長の独自取材記事

はやしクリニック

(丸亀市/丸亀駅)

最終更新日:2024/08/28

林啓介院長 はやしクリニック main

JR予讃線・丸亀駅から南へ約3km。香川県を横断する国道からも近く、利便性が高い場所にある「はやしクリニック」は、全面にガラスを配したモダンな建築デザインが印象的なクリニックだ。院長の林啓介先生は3代目。日本内科学会総合内科専門医として、また日本糖尿病学会糖尿病専門医として、内科系の症状や疾患を総合的に診療しながら、高い専門性に基づいた糖尿病治療を提供している。勤務医時代には、慶應義塾大学病院をはじめとする大規模病院でさまざまな症例を経験したことから、早期発見・早期治療の重要性を発信し続けている林院長。ひたむきに医療と向き合う日々の中、診療のモットーは「患者の話に耳を傾け、基本に忠実な診療を行うこと」。やわらかな物腰を崩さない林院長に、じっくりと話を聞いた。

(取材日2024年7月27日)

基幹病院で研鑽を積み、故郷の地域医療に従事

こちらのクリニックは、スタイリッシュな外観が印象的ですね。

林啓介院長 はやしクリニック1

ありがとうございます。完成から年月はたっていますが、そう言って褒めていただけることが多いです。もともとクリニックは丸亀城に近い風袋町にあったのですが、15年ほど前の2008年に、この柞原町で移転開業しました。設計にあたって、父が地元の設計士の先生に伝えたことは多くなく、「患者さんが敷居の高さを感じないようにしてほしい」とだけ、お願いしたそうです。完成した建物はフルフラットで、足腰の不自由な方や車いすの方でも足を運びやすいバリアフリー設計。昼は四方のガラスを通して太陽の光が差し込み、夜は幻想的にライトアップされるデザインです。外観は凛とした直線のイメージが強いですが、待合室には遊び心のある球体型のベンチを設置しています。院内に来られたときは、そんなミックススタイルにも注目してみてください。

先生が医師を志したきっかけはありますか?

祖父も父も医師でしたから、自分も自然と同じ道を志しました。特に、患者さんから慕われる父の姿には、子ども心にも影響を受けたと思います。戦前から診療を行っていた祖父は、具合の悪い方が来られたらどんな症状でも診察するような、いわゆる町医者的存在だったようです。祖父の後を継いだ父は外科医となりましたが、私はより身近で一般的な症状や疾患を診たいという思いから、内科医を選びました。県外から帰郷した後は二診体制で患者さんの診療にあたり、父が他界した現在は、私が一人で内科・糖尿病内科・内分泌内科の診療を行っています。

医師としては、地域の基幹病院で経験を積まれたそうですね。

林啓介院長 はやしクリニック2

私が大学を卒業した頃は、卒業後に大学病院で研修を受け、大学の関連病院で経験を積み、再び大学病院に戻ってから、また関連病院で働くという流れが一般的でした。ですので1996年に慶應義塾大学の医学部を卒業した後は、大学病院のほか、栃木県にある佐野厚生総合病院や大田原赤十字病院(現・那須赤十字病院)の内科でも臨床経験を積みました。いずれも地域医療の中枢を担う基幹病院ということで、私が専門とする糖尿病の患者さんだけでなく、救急搬送されてきた患者さんなどにも対応していました。当時は目が回りそうなほど忙しい毎日でしたが、この頃の経験によって、現在でも広範な症状や疾患に対応できていると感じます。

めざすのは、寿命を健康に全うできるための治療

こちらのクリニックには、どういった患者さんが来られますか?

林啓介院長 はやしクリニック3

一般的な風邪症状の方や糖尿病の方、さらにはバセドウ病や橋本病といった甲状腺疾患をお持ちの方まで、幅広く来院されています。ご年齢は、比較的高齢の方が多いでしょうか。糖尿病に関して言えば、免疫異常などに由来する1型糖尿病の患者さんは10代、20代を含めて全世代にいらっしゃいます。遺伝や生活習慣などが原因の2型糖尿病は中高年の患者さんが多く、食事の管理や運動療法、投薬治療が必要な場合が多いです。また近年は、かつて父が診察していた部屋を発熱症状のある患者さん専用のエリアに変更して、新型コロナウイルス感染症の検査や治療も行っています。流行には波がありますが、地域医療を支えるクリニックとしては必要な任務だと思いますので、今後も継続的に受診を受けつけていきます。

先生のご専門である、糖尿病について教えてください。

糖尿病は、インスリンというホルモンの作用不足によって、血糖値が高い状態が続く疾患です。ご自分ではなかなか罹患に気づきにくく、血糖値が極端に高くなれば口の中が乾いたり、尿の回数が増えたりする場合もありますが、ほとんどの方はそういった自覚症状も現れません。脳梗塞などの合併症を発症してから、初めて判明するケースが多いのが実情です。さらに「自分は糖尿病かもしれない」と薄々気づいてはいても、忙しさや恐怖を理由に受診できていない人が多いともいわれています。私たち医療従事者にできることは、まず患者さんが受診しやすい環境をつくること。当院はお仕事帰りの方でも気軽に立ち寄っていただきたいという思いから、夜の19時まで診療を行っています。

糖尿病を放置すると、どんなことが起きるのでしょうか?

林啓介院長 はやしクリニック4

日常生活のさまざまな場面において行動が制限されるだけでなく、合併症を引き起こして重篤な病状に見舞われたり、その先の寿命が著しく縮められたりするかもしれません。最も危険なのは、糖尿病に罹患しているのに治療を受けず、長く放置してしまうことなのです。私たちは、それをできるだけ回避したい。疾患は早期に発見し、すべての人々が、神様から与えられた寿命を健康に全うできるような治療を提供したい。そんな思いのもとに、お一人お一人と真摯に向き合っています。当院では日本糖尿病学会糖尿病専門医が、常に進歩する医学・医療の知識習得に努めながら、管理栄養士らとともに日々の食事の管理からサポートしていきますので、どうかためらわずに受診をご検討ください。

どんな疾患も早期発見、早期治療が重要

日々の診療に、どのような思いで向き合われていますか?

林啓介院長 はやしクリニック5

患者さんお一人お一人の症状に丁寧に向き合いながら、基本に忠実な診療を行っています。科学的根拠に基づいた最善の治療、いわゆる標準治療が目標です。大規模病院で勤務していた頃は、時間をかけて患者さんのお話を聞くことが現実的に難しく、次々と来られる患者さんの治療だけで手いっぱいという毎日でした。だからこそ、こちらに帰ってきてからはまず患者さんのお話をしっかりと聞き、患者さんの質問に対しては丁寧に答えることを大切にしています。ご自分のお体の状態や疾患について、しっかりと理解した上で治療に臨みたいと思われるのは当然のことですから、医師としてその思いにお応えしたいと思っています。

院外での診療や、地域活動にも取り組まれています。

午前の診療は12時30分まで、午後の診療は15時からとなりますので、曜日によってはお昼休みの間に、丸亀市内の高齢者施設や個人宅への訪問診療を行っています。対象は寝たきりの方や、認知症の方などが中心です。年齢を重ねても、お体が不自由になってしまっても、地域の皆さんには健やかに過ごしていただきたいという思いがあります。さらに、丸亀市における医療の充実化を図るため、丸亀市医師会の活動にも携わっています。これも、地域医療に従事する人間の大切な務めの一つです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

林啓介院長 はやしクリニック6

当院は3世代にわたって、地域に根差した診療を続けてきました。「少し体調が悪いけれど、いつものことだから」と受診を先延ばしにしていると、その背後に思わぬ疾患が潜んでいる場合もあります。どのような疾患に対しても、早期発見、早期治療こそが重要と心得ましょう。そして、体の不調を感じたときには無理をせず、気軽にクリニックへお越しください。糖尿病などが疑われる場合には、できるだけ早めにご相談ください。予約制にはしていないので、患者さんが多いときにはお待たせしてしまうこともあるのですが、皆さんの負担を考えて、ウェブ予約などの導入も視野に入れています。時代の変化に合わせて、ホームページも準備中です。皆さんが健康的な毎日を送れるように、関わったすべての人がハッピーに過ごせるように、私たちで最大限のお手伝いをさせていただければ幸いです。

Access