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高塚 光太郎 院長の独自取材記事

高塚クリニック整形外科耳鼻咽喉科

(高松市/円座駅)

最終更新日:2023/05/19

高塚光太郎院長 高塚クリニック整形外科耳鼻咽喉科 main

琴電琴平線・円座駅から西に徒歩約10分。国道32号線沿いに、1996年開業の「高塚クリニック整形外科耳鼻咽喉科」はある。バリアフリーの入り口を抜けると、受付を挟んで左側に整形外科、右側に耳鼻咽喉科の診察室が用意され、整形外科医の院長と、耳鼻咽喉科医の副院長が2診体制で診療にあたっている。2022年4月から2代目院長に就任した高塚光太郎先生は、京都大学医学部を卒業後、岡山県や兵庫県の中核病院で約8年間、勤務医を経験。前院長である父の急逝によって急きょ高松市へ戻り、ちょうど1年が経過したところだ。多忙な日々の中でも明るく真摯に患者と向き合い、「これからも、地域のホームドクターであり続けたい」と朗らかに語る高塚院長に、院長就任の経緯や診療に対する想いを語ってもらった。

(取材日2023年4月12日)

両親が開業したクリニックの2代目として院長に就任

医師をめざし、医院を継承するまでの経緯を教えていただけますか?

高塚光太郎院長 高塚クリニック整形外科耳鼻咽喉科1

整形外科医の父と、耳鼻咽喉科医の母の背中を幼少期から見てきましたので、僕も自然な流れで同じ道を志すようになりました。京都大学の医学部を卒業した後は、岡山県の倉敷中央病院や兵庫県の公立豊岡病院に勤務し、2022年4月から、両親が開業したこのクリニックの院長を務めています。本当は、その4月から臨床の現場を離れて京都大学の大学院に通う予定だったんですが、無事に試験に合格し、入学の準備を進めているところで父が急逝したため、約10年ぶりに故郷へ帰る運びとなりました。院長に就任してからは、おかげさまで非常に忙しい日々を送らせていただき、あっという間に時間が過ぎていったというのが正直な感想です。

これまでの医院から、変わったところはありますか?

もともと木曜日は午前中のみ診療を行っていたんですが、現在は終日休診として、県立中央病院の外来手術を担当しています。開業医の中では若手に分類される年齢でしたから、先輩医師の勧めを受けて学びの場をいただいているという状況です。また院長就任後は、少しだけですが院内の改装も行いました。歩行が困難な方でも通いやすいよう、当院は開業当時からバリアフリー設計になっていますが、トイレに関しては和式でスペースも狭かったため、洋式に変更しスペースを広げています。治療機器なども、開業時から20年以上使い続けているものが多いので、順次入れ替えていく予定です。

勤務医時代には、どのような経験を積まれたのでしょうか。

高塚光太郎院長 高塚クリニック整形外科耳鼻咽喉科2

京都大学系列の医療機関は、医師一人ひとりが専門分野を決めて診療にあたるのではなく、全員が幅広く診療する方針でしたので、僕も広範な症状に対応する形で経験を重ねていました。捻挫や打撲、骨折などの一般的な外傷から、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症をはじめとする脊椎脊髄疾患、また障害の発生した関節を人工関節で再建する人工関節置換術まで、担当した症例は多岐にわたります。中でも個人的に魅力を感じていたのは、足の治療でしょうか。膝や股関節の治療を専門とする医師は多いですが、足の治療を専門に診る医師は少ないんです。しかし、歩行は人間の基本動作ですから、歩けない人を歩けるようにできたら、それは医師にとっても患者さんにとっても、唯一無二の幸福につながるように思います。

豊富な臨床経験を生かし、幅広い領域に対応

現在は、どんなお悩みを持つ患者さんが来られていますか?

高塚光太郎院長 高塚クリニック整形外科耳鼻咽喉科3

腰、膝、肩の痛みを抱えて来院される方が多いですね。患者さんは近隣にお住まいの、70代〜80代の方が中心という印象です。この地域は農家の方が多いので、田植えで忙しくなるシーズンには来院者数が減少し、田植えが終わる頃になると、腰の痛みを訴える患者さんが増えていきます(笑)。幅広い症状に対応できるよう、リハビリ室には一通りの物療機器をそろえていますよ。腰椎や頚椎を牽引し、椎間板ヘルニアなどの治療に役立てる牽引療法機器、マイクロ波を照射し患部を温めて痛みの緩和を図るマイクロ波治療器、周波数の異なる電流を干渉させ、干渉波を生み出し痛みの軽減を促す干渉波治療器、低周波で筋肉を刺激する低周波治療器などですね。体には筋力と柔軟性が必要ですので、太ももの筋肉を鍛える大腿四頭筋訓練機や、エアロバイクも導入しています。さらに最近では、近赤外線を照射し患部を温める近赤外線治療器を先進のものに入れ替えました。

このクリニックで出会った患者さんの中で、印象深い方はいらっしゃいますか?

肩こりを理由に来院された、高校生の患者さんでしょうか。彼女は僕に、「肩こりなんかで来てすみません」と言ったんです。肩こりはとても一般的で、お悩みの方が多い症状ですが、簡単に治ることはありません。それでも、何もしないわけにはいかない。何かできることをして差し上げたい。そう考えたことが、近赤外線治療器導入のきっかけです。街のクリニックは手術を主体とする大型病院と違って、こうした慢性的なお悩みを持つ患者さんと一対一で向き合う必要があります。例え完治が難しい疾患であっても、その場ででき得る最善を尽くさなければなりません。これは開業医になったばかりの自分にとって、今最も大きく立ち塞がっている課題です。この課題に対する何らかの解答を導きだした先に、きっと次のステップが待っているのでしょうね。

先生が診療をする上で、大切にしていることを教えてください。

高塚光太郎院長 高塚クリニック整形外科耳鼻咽喉科4

勤務医時代は、看護師さんに「先生はいつも根気強く患者さんの話を聞いている」とよく言われていました。そのスタイルは今でも変わりません。話を聞けばわかることがたくさんありますので、まずは患者さんのお言葉に耳を傾けた上で、的確な診断につなげることを心がけています。ある有名な医学者は、「患者さんの言葉に耳を傾けなさい。そうすればおのずと診断は見えてくる」とおっしゃっていました。もちろん、最終的には直接触れて診断する場面も必要です。しかし、じっくりと話をすることで患者さんの不安が和らぐこともあるでしょうから、これからも患者さんと対話をする時間を大切にしたいと思っています。

ホームドクターとして地域の患者を支えたい

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?

高塚光太郎院長 高塚クリニック整形外科耳鼻咽喉科5

僕を知っている人ならこのイメージしかないと思うんですが、ゲームをやっています(笑)。小学2年生の時にとあるゲームに出合って以来、ずっとゲームが好きです。最近もゲーム機を買ったばかりで、休みの楽しみにしています。自分自身の健康のために、運動もしていますよ。「鏡を見たらやる」というマイルールを設けて、1セット10回のスクワットを1日に3セットほど行っています。日頃から、「足腰の筋力強化を図るため、スクワットをしましょう」と患者さんにお話していますから、自分も実践するようにしているんです。あとは、インドアテニスですね。高松に帰ってきてからはなかなか行く時間がありませんが、いい運動になるのでこちらも続けていきたいと思っています。

今後の目標があれば伺いたいです。

地域のホームドクターとして、少しずつ診療のクオリティを向上させながら、皆さんの体のさまざまなお悩みを解決したいと考えています。きっと、父もそういうドクターだったと思うんです。基本的な治療は一通り学んできましたので、その経験を生かしながら、地域の皆さんを取りこぼすことなく診ていきたいと思っています。整形外科の疾患は完治が難しいものが多いですから、患者さんがご自身の体の状態をしっかりと理解して、疾患と上手に付き合っていくお手伝いができたらうれしいですね。お一人ひとりの状態に応じて、やるべきことを正しく行って、いずれは患者さんが医師の元へ来なくても済むようにすることが僕の目標です。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

高塚光太郎院長 高塚クリニック整形外科耳鼻咽喉科6

体のことでお悩みがあれば、なんでもご相談ください。耳、鼻、喉のお悩みであれば、耳鼻咽喉科で対応いたします。ちょっとした違和感が予防につながることもありますので、「こんな些細なことで行っていいのかな」と迷わずに、まずは気軽にお越しいただきたいです。先代をよくご存知で、診療スタイルの変化を不安に思われている患者さんも多いでしょうが、大きく変わってはいませんので、どうか安心してご来院ください。

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